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塾ブログ 林間教育通信

2022/04/27

英作文の学習ルート(3) 自由英作文(その1)ー 誰も書かなかったアプローチー

 

 今回は自由英作文の学び方について、まずは要点だけ簡潔に述べます。

 

 

自由英作文とは

現代の入試や英語検定で主流となっている英作文の問題形式です。与えられた設問に対し、50語くらいから100語や200語の英文で答えるものです。

 

首都圏の大学入試で自由英作文と言えば、以前ならば、国立大学と早慶看板学部で出題されるだけでした。ところが近年では、英検・TEAP(英語外部試験)の得点が評価されるようになりましたので、上智やMARCH(明治、立教など)を目指す高校生にもがんばってもらいたいライティングの形式となったのです。

 

 

自由英作文を学ぶべき高校生

 

次の2つのどちらかに当てはまる高校生は、是非とも自由英作文を学ぶべきです。

 

A)東大・早慶看板学部等の受験生

 

入試で自由作文が出題される受験生は、それを避けて通ることは出来ません。次の受験生は自由英作文の準備を早くから始めましょう。

 

超難関国立大学(東大、一橋大、東京外大、東北大や名大などの旧帝大)

国公立大学医学部(旭川医科大、福島県立医科大、信州大学、新潟大学など)
その他の難関国立大学(筑波、お茶の水女子など)を志望する生徒。
早慶の看板学部(慶大(経済学部・医学部)、早大(政経・法学部))
を本気で志望する生徒。

 

B) 上智・MARCHを目指す受験生

 

上智大学やMARCH(明治、立教など)などを目指す場合、自由英作文は必須ではありません。しかしもし環境に恵まれているならば、自由英作文の学習は絶対的武器になるでしょう。というのは、自由英作文を勉強すれば英検準一級(二級)やTEAPのライティング(自由英作文)やスピーキング(英語による面接試験)で高得点をあげ、それを活用して入試で有利に立ち回る事ができるからです。当塾(シリウス英語個別指導塾)の最近の経験から言えるのは、最近の英検準一級やTEAPのライティング(自由英作文)とスピーキングのテストで、95%程度の高得点を取るのはかなり現実的だということなのです

 

 

自由英作文までの学習ルート

 

今まで、英作文学習について、次の三段階に分けました。

 

① 第一段階中学レベルの基本例文の暗唱と習得

② 第二段階 和文英訳と和文和訳と応用的例文暗唱

③ 第三段階 自由英作文

 

このような段階を設定しましたから、①➡②➡③と進めていかなければならないかのように見えます。しかし、必ずしもそういう順番で進めなければならないわけではありません。

 

端的に言えば、①中学レベルの基本構文の習得(=第一段階の課題)さえしっかりと踏まえてさえいれば、②少々難解な和文英訳(第二段階の課題、和文和訳の技術)を終えている必要はありません。時間がないのであれば、②を飛ばして③に着手して構いません。要するに繰り返しますが、中学英語レベルの基礎例文ならば、すぐに書ける(ライティング)・言える(スピーキング)状態であれば良いのです。自由英作文や和文英訳で多くの生徒が挫折してしまうのは、①の基礎が全然出来ていないからに他ならないのです。

 

分かりやすく図式化します

 

①=>②==>③ 過去問   ⭕️

① =====>③ 過去問  ⭕️

①=====>②③過去問 ⭕️(②と③の並行学習も可能)

 

   ②==>③  ❌ 挫折する 

      ②③   ❌ 挫折する

       ③   ❌ 挫折する

 

注意点

 

☆①と②の違いについては前回のブログで説明いたしましたが、ここで別の角度からもう一度簡潔に説明しましょう。①は『くもんのハイレベル中学英語―文法・作文 スーパーステップ』レベルです。②は、Z会『必修編 英作文のトレーニング』、飯田康夫『英作文基本300選』、竹岡『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』などです。和文和訳が必要で、ちょっと複雑な英文が並んでいるものです。(

 

②(複雑な和文英訳で和文和訳を必要とする訓練)に時間を掛けすぎないようにしましょう。というのは、和文英訳と自由英作文で必要とされる英文の種類や語彙はちょっと異なるからです。

 

 

ちょっと不安な人は

 

ある程度基本例文を書くことは出来るが、ちょっと不安だという人がいるでしょう。その場合、公文の他には次の本を勧めておきます。

大矢『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編

肘井学『大学入試 肘井学の 作文のための英文法が面白いほどわかる本』

 

 

 

自由英作文のお勧め参考書・問題集

 

Aコースの推薦本(超難関大学入試対策)

 

当塾としては、Aコース(東大早慶看板学部志望)の生徒さんには、とりあえず次の2冊を勧めています。

 

富岡『大学入試 基礎からの英作文実践講義』 (PartIII)

大矢『英作文ハイパートレーニング自由英作文編』

 

この2冊を終えてから過去問をやるのが一つの理想でしょう。授業等で自由英作文のイメージを未だ触れる機会がなかった人の場合は、まずは富岡の本で自由英作文に入門することを薦めます。富岡の本は自由英作文の書き方を詳細に説明しないのですが、指示に従えば自由英作文的なものが出来上がるようになっており、自由英作文を書く要領を理解し易いように思います。

 

使い方ですが、全然分からないやというのであれば、模範解答や解説を先に見てしまってからで構いません。要領と表現を覚えてから再挑戦してみれば良いのです。ただし大抵の場合、独学は少々厳しいですね。

 

なお、最近ではいろいろな自由英作文の参考書・問題集が出ていますので、比べてみてください。例えば、

 

宮崎尊『宮崎の今すぐ書ける英作文(自由英作文編)』

成田あゆみ(Z会)『自由英作文編 英作文のトレーニング 改訂版』

 

も良い本ですね。

 

自由英作文の勉強と同時並行的にやってもらいたいのが、自由英作文で求められる語彙と表現を増やすことです。そのために最適な本が昨年出版されました。

 

田上芳彦『大学入試・英文ライティングフレーズ集プラス』(2021)

 

です。自由英作文を書きながら、あるいは書いた後、本書で必要な語彙をチェックして覚えるように努めてください。なお、2009年にも同じ筆者が似たような本を出していますが、これは自由英作文には不向きです。間違えて購入しないように注意してください。

 

 また、次の本は全部おさえておく必要はありませんが、参考になる箇所が多いです。

 

鈴木健士『大学入試 基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室』

 

 

 

 

Bコースの推薦本(英検対策)

 

大矢『自由英作文』は非常に良い本ではありますが、現状では日本人受験生の98%にはちょっと難しすぎます。

 

これにはいろいろな理由があります。たとえば、英作文ましてや自由英作文の授業は日本の学校にはほとんど無いのではないでしょうか。もちろん添削指導の経験のある高校生もほとんどいないでしょうか。というか、英語を一文書くのもかなり皆さん苦手ですよね。しかし最大の理由は、別にあります。それは日本語と英語とでは、単語の並べ方も文章の並べ方も正反対の傾向があるということです。たとえば、日本語で「現代の若者」ならば、英語では”young people today”ですね。単語の並べ方でもこんな風に違います。同様に文の並べ方でも逆なのです。

 

そういう訳ですから、大半の受験生はもう少し易しい道を歩んだ方が良いでしょう。

 

それではどうしたら良いのか?

 

 

英検の自由英作文対策に特化する方法論

 

 

上智とMARCHを目指すのであれば、英検とTEAPのライティングに特化してみてはどうでしょうか。これらの試験のライティング(自由英作文)とスピーキングでは、はるかに容易に高得点を取れるからです。とういのも英検の自由英作文は完全にワン・パターンの問題しか出題しないからです。当然、英検のライティング対策はワンパターンのものの言い方・書き方を覚えるだけで良いのです

 

我々の指導経験からすると、ワン・パターン英作文を覚えるのは、そんなに難しくはありません。①の中学レベルの基本例文さえ出来れば、ほとんど誰でもマスターできるからです。旧検定中学教科書(=2022年現在流通している検定教科書よりもかなり容易です)の中学2年から3年レベルくらいが出来れば十分でしょう。(別の機会に詳述いたします)。

 

なお現段階では、これ一冊やればOKという最良の一冊はありません。さまざまな本を組み合わせて使うのがベストです。一応、次の本を紹介いたします。

 

 

 

原田『自由英作文』は必ずしも有名ではありません。しかし、英検準一級を受けようとする人、いや場合によっては東大や一橋志望者だとしても、現段階では最適な参考書の一つです。

 

というのは、普通に優秀な生徒が犯しやすい間違いをよく知り、彼らに寄り添う姿勢を随所に見せているからです。たとえば、本書で取り上げられる生徒の書いたマズイ英文例は、本当にまるでダメな英文で、嫌になるくらい典型的な日本人受験生の英語の水準になっています。他の自由英作文の参考書では、こういうダメダメ英文が添削されることはありません。他の自由英作文参考書は、普通に優秀な高校生は全く相手にしない方針なのでしょう。これでは、普通に英語ができる高校生には使いこなせません。

 

という訳で、英語の偏差値は河合塾で70くらいはとれるが、東大はちょっと無理だなというような普通の秀才諸子、あるいは東大には合格したいが英語はそれほど得意ではないなという受験生ならば、是非ともこの原田の『自由英作文』の本を選んでください。見栄を張っても報われません。なお、原田の本にでさえ「譲歩構文」などの難しい文章表現が出てくるが、その部分はやらなくても良いでしょう。(このあたりも次回にでも詳しく説明します)。

 

今回はこれまで。次回は、自由英作文の英語表現それ自体に踏み込んで、詳しく解説をしていきます。
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