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塾ブログ 林間教育通信

2016/06/09

大学受験の英語長文―早慶の英語長文の難易度

大学受験の英語長文―早稲田・慶應の英語長文の難易度について

 

英語長文は、原則的に東海・大東亜帝国=>日東駒専=>成蹊・成城・明学=>GMARCH=>早稲田・慶應 と難しくなるのだと前回説明いたしました。しかし、詳細にチェックしてみると、GMARCH・早慶においては、必ずしも大学のランクと英語長文の難易度が一致しているとは限らないのだ、とも説明いたしました。今回は、早稲田や慶應の学部間格差が、大学入試の英語長文の難易度にどのように反映しているのかを説明していきます。

 

すでに皆さんご承知のことと思いますが、早稲田・慶應といっても、看板学部(上位学部)非看板学部(中位学部)、さらには都心から遠いキャンパス(早稲田大学所沢キャンパス、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC))、国際系あるいは英語重視学部部など分れていおり、当然大学入試問題にも反映しています。さて、ここで重要なことは、英語長文の難易度に着目する限り、看板学部の方が非看板学部よりも英語の長文読解が難しいとは限らないのだということです。また、難しい長文を課すからといって純粋に高い英語力を求めているとも限りません。(たとえば、よくわからなくても力仕事で最後までやりとげる「根性」や「執念」を測っているのかもしれません)。

 

年によって異なるのですが、早稲田・慶應(*)の長文問題の難易度をだいたいの感覚で大雑把に順番を付けてみると、次のようになりました。(異論はあるでしょう)。

 

早大・所沢(スポ、人間科学)<<<早大(教、政経)、慶應(経済)<早稲田(文学、社学、商、理工)、慶應(商、医学部、理工)<早大(法)<慶應(薬、法)

 

*)英語重視の早稲田大学国際教養と慶應大学SFCの学部(環境情報学部、総合政策学部)、および慶應大学看護医療学部と文学部は除きます

 

 

早稲田の所沢キャンパスの2学部(スポーツ科学部、人間科学部)は、試験問題もはっきり言って易しい。とくに人間科学部は、英語長文問題が抜群に短いことで際立っています。両学部は偏差値も低いのですが、それがそのまま反映しているようです(残念ながら、神奈川県からは2時間以上通学時間がかかりそうなので薦めにくい学部です。それをのぞけば、早慶の中でも最も入りやすい学部なので、注目なのですが)。

 

早稲田・慶應の本キャンパスの諸学部は、いずれも英語長文はかなり難しいです。早稲田の教育学部の英語長文は、その中では相対的には易しめだとは思います。(が、決して易しいという訳ではありません。)

 

早慶の看板学部である早稲田の政経、慶應の経済も、実は英語長文は、易しめです。私学の最難関である慶應の医学部も、それほど難しいわけではありません。

 

他方、びっくりするほど難しいのは、慶應の薬学部です。私大理系大学では一番難しい英語長文を出すかもしれません。私大文系で一番難しい英語長文?と問われれば、早稲田の法学部も難しいですが、やはり慶應の法学部だといえましょう。超長文(とくに早大法学部)が出題され、難易度の高い語彙が問われ、紛らわしい選択肢を選ばなければなりません。正直に言って、慶應の法学部は受験生だけでなく教える側にとっても苦行です。悪い意味での「受験英語」の頂点を極めているのが慶應大学の薬学部であり、法学部なのです。(なお、慶應法学部に合格するための英語の勉強をしたからといって、英語の本を読めるようになるとか、ましてや英語を話したり、書けたりするようになるわけではありません。慶應大学法学部または薬学部に入学するたの英語修業と割り切る必要があります)。

 

ここで早慶の英語長文の難易度をざっくりと説明します。一言でいえば、主要国立大学や旧帝大(東北大、名古屋大、大阪大など)の英語長文よりははるかに難しい。ですから、たとえば横浜国大と早稲田とを併願してもうまくいかないのです。東工大・一橋大あるいは東大受験生でも、早慶の英語はかなり難しく、なかなか両立できません。東大受験生ならば早慶の経済学部や理工学部は併願できるでしょうが、慶應大学の法学部だと厳しい。また、東大理三受験生ならば、慶応大学医学部を併願することは可能でしょう。慶應大学医学部は私大の最難関学部ですが、英語長文は難しすぎないので、東大第一志望の受験生でも対応できます。要するに、早慶の英語長文のほうが、東大の英語長文よりも、語彙数も内容もはるかに難解なのです。私立志望なのか国立志望なのか、高校三年生のときには決断が求められるのは、そのためなのです。

 

東大よりも早慶の英語長文の方が難しい。ではどこが?ということになりますと、まずは求められる語彙力の違いです。早慶のほうが英単語を沢山知っていなければならないのです。また、読みこなすべき英文の内容も異なります。東大の英語長文は、基本的に高校教科書レベル、あるいは、高校生として求められる一般教養をしっかりと理解できていれば読み解ける文章です。しかし、早稲田となると、大学・大学院生レベルの内容が英文で出てきます。

 

たとえば、理工学部では「全体論(ホーリズム)と要素還元主義」「進化論と老化」を知っていれば即座に解ける問題、文学部では「『カースト』概念と植民地官僚」というテーマ。つまり、インドの「カースト制度やヒンドゥーイズム」は、インド社会を論じた客観的な概念ではなく、大英帝国の植民地行政の必要上から構築された概念にすぎないと論じる文章が取り上げられました。要するに、大学または大学院の英語論文読解演習レベル以上の文章が平気で出ます。(ただし、英文の意味はよく分からなくても、試験問題は解けるようには出来ています)。

 

慶應大学の場合も、ほぼ事情は同様です。英語長文の語彙は、最難関の法学部の場合、英検一級以上レベルです。(ただし、かならずしもそのレベルを知っている必要はありません。テクニックで乗り切るのが普通です)。英語長文のテーマも当然、大学生ないしは社会人レベルに及びます。しかし早稲田と比べると、慶應の文系学部はテーマが限定されていますので、「ある意味」では対処しやすい英語長文です。つまり、日頃から新書本や『ニューズウィーク』に親しみ、新聞の政治、経済、国際面あるいは社説をよく読んでいる高校生ならば、理解しやすい英語長文(たとえば、The Wall Street Journalの記事――受験生はこういった英字紙を読む必要はありません、念のため) が出題されます。言い換えれば、高校生レベルというよりは、一流インテリ・ビジネスマンの教養力レベルの英語長文が出されるというわけです。ただし、受験生が完璧にわかる必要はありません。

 

まとめましょう。

 

早稲田・慶應の英語長文は、東大等の国立大学よりも、内容的にも語彙的にも難解です。しかし、看板学部(早稲田の政経学部、慶應の経済学部、医学部)の難易度は、ある程度抑えられていて、東大受験生の併願受験校とすることができます。他方、早慶の法学部、とくに慶應大学法学部は、看板学部ではありますが、かなり難しくなっています。

 

なお、早慶とも英語長文は難しいですが、内容をよく理解し咀嚼する必要は必ずしもありません。内容はよく分からないけれども、記号選択が合っていたらOKなのです(笑)。つまり、勘がよくて記号選択が得意という人向きです。このあたりが、がっつりと真正面から取り組む必要のある東大や国立大学の英語長文とは、対処方法が異なっています。

 

長くなりましたので、ここでいったん切ります。次回は、早慶看板学部の英語長文がなぜ相対的に易しいのかについて、もう少し詳しく説明します。

 

 

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2016/06/07

中高一貫校上位男子校 英語との付き合い方ー当英語塾の方針

 

全般的に、男子校は女子校に比べて英語のレベルが低いです。(対して女子校は男子校より数学の力が弱いです。)

 

英語の勉強というのは、数学のように問題をどんどん解いて正解が出たらそれで終わり、というものではありません。むしろ、正解が出てからが本物の英語学習です。つまり、コツコツと地道な努力を継続してやり続ける忍耐力が求められます。そういったことは、男子よりも女子の方が得意なようです。男の子の場合は、よほどのことがない限りそういったコツコツとやらなければならない英語の勉強は面倒くさくて、あまりやりたがらないのです。

 

また、周りにすごく英語ができる子が少ないので、多少英語ができなくてもそのことに気づかずに過ごしてしまうことも多いのではないでしょうか。あるいは、少し真面目にやるだけで簡単にトップクラスに上がれる学校もあるようです。

 

ある中堅の男子校ですが、そこでは中1の段階から英数の特進クラスというのが設けられています。その特進クラスに所属しているという生徒さんを何人か教えたことがありますが、正直「これで?」と驚きました。私たちの正直な感触では、同じ中堅レベルの女子校なら間違いなく平均より下にしかなれないレベルです。

 

とにかく、親御様がこれでは危ない、と気づかれたら早めに手を打つことも必要かなとは思いますが、一人ひとり、状況が違いますので、一概には言えません。

今回は特に、御三家を初めとする上位中高一貫校男子の生徒さんに絞って話をすすめてみましょう。

 

当英語塾は、麻布・栄光・浅野あたりの生徒さんとわりとご縁をいただいて教えた経験があります。私たちが教えた彼らはみな例外なく、非常に地頭がよいです。ですから、親御様が焦って首根っこをひっ捕まえて引っ張って連れてきても、大体できてるからいいじゃん、と長続きしないことが多いのです。

 

私たちも実は、「彼らはそれでいいじゃん」と思っています。やる気が出ないならしばらくはゆっくりと休憩して、十分休憩をとった後で、再び走り始めればよいと考えています。

 

むしろ、「このままではやばい」と本人が気づいてから始めた方が彼らの場合は効果的であるように思います。彼らのような頭の良さがあるならば、当英語塾のようなところで正しい方法論に従って集中して学習していけば、数年の遅れなどすぐに取り戻すことが可能だからです。むしろ、焦ってから来てください。

 

ここで私たちのお勧めのパターンをご紹介しておきます。御三家あたりの男子生徒さんを念頭においています。

 

受験勉強で全力疾走したわけですから、しばらくやる気が出ないのは当然です。そういう状態に陥った場合は、むしろよいチャンスと捉え、静かに見守って差し上げてください。そして、好きなことをどんどんやらせてください。自由に泳がしてよいです。この、やる気の出ないどうしようもない喪失感(?)脱力感(?)に襲われる時期は、誰にでも来ると思った方がよいですし、来るなら早い時期の方がよいのです。そして予定通り中学入学後すぐにそのビョーキにかかったら、「中二末までという期限付き」と「ゲーム機は絶対に与えない」という条件付きで思いっきり好きなことをやらせてください。

 

※ 「好きなことをやらせる」というのは、何もしないでぼーっとすることではありません。それでは後につながりませんし、いざ出陣!というときに、全くやる気が出ない本物の無気力人間になってしまう可能性があるからです。この時期を充電期間と捉えて、集中して本を大量に読む、映画をたくさん見る、博物館にいきまくる、スポーツに集中する、星を観察し続ける、数学の難問を解きまくる、など、好きなことを「必ずする」という約束の元に自由にさせてください。

 

※ ゲーム機を与えた時点でthe endです。大切なお子さんを廃人にしたくなければ絶対に与えてはいけません。既に与えている場合は、お子さんを再生させたい場合は、力づくでも、もぎ取ってください。

 

※ お子さんを自由にはさせても、(母)親の威厳は必ず保ってください。子どもの言いなりになってはいけません。お互いに事前にルールを決めて「子どもを決して過保護にはしない」「厳しくしつける」=「たくましい精神を養う」ということは常に気を付けておいていただきたいと思います。

 

 

そして、中3のうちには態勢を立て直し、再びあの全力疾走ができるよう準備を始められることをお勧めいたします。(遅くとも高1春にはとりかからなければなりません。)

 

特に、東大や一橋・早慶上位文系学部のように、大学受験英語に英作文が必要となる場合は、早めの準備が必要です。大量の基本構文をしっかりと理論的に理解しながら音読暗唱する必要があるからです。男子の場合は、そういった地道な努力はもともと好きではありませんから、退屈だけど絶対に必要な文法学習は、1年以内に完成させると納期を決めて集中してやった方がよいです。

 

この理由は、すでに高校生になってしまった場合、「今更こんなことやってられるか」とつい面倒くさがる虫が騒ぐといけないからです。(()の穴埋めばかりやっても実力はつきません。)また、男子ですと高校生あたりからちょっと生意気にもなりますので、生意気になる直前の中学生のうちに、まだ言われたとおりに頑張る素直さと子供っぽさがわずかながらでも残っているうちに、最低限のことを仕込んでおいた方がよいのです。

 

 

また、早慶以上を狙うということになると、国語が得意なお子さんの場合でも、長文を読み込み読み慣れることに一定の時間が必要になります。国語が苦手な場合は、更に早めの対策が絶対に必要となります。

 

 

(実際、浅野高校から早稲田の政経学部に合格した中田君は、中3で当英語塾に入塾なさり、1年間集中して英文法の音読学習をすることができ、結果的にうまくいきました。学年で本当のビリだった彼が1年で学年トップクラスに躍り出ました。当英語塾に入塾なさった当初、お母様は「このままではMARCHを覚悟しなければならない」と思われていたそうです。また、お子さんに対して一種の厳しさとなんとしてでも一流大学!という非常に強い思いを持っておられました。このお母様の毅然とした態度も合格を支える非常に大きな力となりました。)

 

ここで、「MARCHでは嫌だ」と思うかどうか、が一つのポイントになると思います。MARCHでもいい、と思えば、元々地頭がよい彼らですから、高2あるいは高3からガリ勉してもなんとかなる可能性があるでしょう。しかし、せっかく御三家(クラス)に合格できたのにMARCHではやはり寂しいですね。

 

このあたりのことをよくお考えになって、計画的に日々をお過ごしください。

 

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2016/06/06

大学受験ー英語長文の難易度

 

 

前回、大学受験の入試英語については、大学ごとに難易度の格差があると書きました。今回は、具体的にどんな差異があるのか、特に入試英語の中核である英語長文に着目しながら、ざっくりと説明していこうと思います。(取り上げる大学は、東京・神奈川に限定します)。

 

大学受験ー私大の英語長文の難易度

 

最初に結論を述べれば、ある段階までは大学の序列がそのまま反映し、大学の序列が上がるにつれて英語長文が難しくなります。しかし、GMARCHや早慶上智になりますと、英語長文の難易度は大学序列をそのまま反映していません

 

英語長文は、いわゆる大東亜帝国(大東文化、亜細亜、帝京、国士舘)や、多摩大学、関東学院大学、桜美林大学、東海大学は、比較的易しいと言えます。

 

日東駒専(日本大学、駒沢大学、専修大学、東洋大学)だとかそれに準ずる大学(神奈川大学、玉川大学)になると、ちょっと難しくなります。まずは最初の関門です。日大レベルの大学に合格するためには、英検2級以上の英語力で、センター試験で言えば200点満点中150点以上が必要です。これらの大学のなかでは、日本大学が出す入試問題の英文の内容と語彙がかなり難しいのですが、やはり日本大学の占める大学間の序列を反映しているのでしょう。(例えば、日大の経済学部では、 Britannica の百科事典から「大恐慌」の項目の英文をそのまま持ってきて入試問題に取り上げました)。

 

次の関門は成城、明治学院、成蹊大学、国学院などの大学です。設問は比較的易しめですが、本格的な長文読解力が求められます。語彙や内容も難しくなります。日東駒専とは格が違うのだ、と言わんばかりです。

 

なお余談ですが、安倍総理を輩出した成蹊大学ですが、その英語問題ははっきりとリベラルな政治的見解を支持しています。ですから、もし安倍総理の右翼・保守的政治的方向性を好きだという大学受験生がいましたら、成蹊大学は受験しないほうが良いかもしれません。逆に、安倍総理は大嫌いというだというならば、成蹊大学の入試英語は楽しめるのではないでしょうか。

 

次に来るのは、東京理科大とGMARCH、すなわち、学習院、明治、立教、中央大学が来ます。これらの多くの大学・学部に合格するためには、かなり長い英語長文をぐんぐん読めるようにならなければなりません。成蹊大学の英語の試験では、いくら長文であったとしても、パラグラフ(段落)ごとに設問を解いていけばよい問題が主流です。しかし、GMARCHの場合は、複数のパラグラフからなる長文全体の内容を把握しなければ、問題が解けないようになっているのです。

 

GMARCHは素直で良い英語長文が出題されることが多いと思います。英語を教える立場から見ますと、GMARCHの大学受験で合格する英語力を習得するのはとても有意義です。皆さんにも、最低限はこれらの大学に合格してもらいたいですね。

 

最後にもちろん、早稲田、慶應、上智が来ます。もちろんGMARCHより難しいのです。しかし、純粋により高い英語力が必要だというよりは、むしろ特殊な「受験英語力」が求められている場合が多いようです。記号選択方式で普通に入試英語問題をつくろうとすると、どうやらGMARCHレベルで頭打ちになってしまうのでしょうね。早慶レベルの英語問題を作成するとなると、難問奇問を作成せざるを得なくなっているのだと推察しています。「受験英語」の弊害という言葉が世間にありますが、ずばり、早慶の受験英語が問題なのです。特に名指しすれば、慶応大学法学部の英語入試問題は、大変な難問ばかりです。受験生はかなり辛いですが、教える側にとっても、厳しい闘いとなります。早慶とも忍耐力とウサギ跳び根性が求められます。(後述しますが、早慶の問題が全て難しすぎるわけではありません)。

 

まとめましょう。入試英語の英語長文の難易度は、大学受験のランキングがそのまま反映しており、次のようになっています。

 

 

東海、桜美林=>神大、日大=>明学・成城・成蹊=>GMARCH=>早慶上智

 

 

英語長文の難易度が大学の序列を反映していない場合 (GMARCH

 

最初にも述べましたが、GMARCHと早慶上智では、英語長文の難易度がそのまま大学の序列を反映しているわけではありません。英語長文は易しいのに合格が難しいとか、その反対に、英語長文は非常に難解なのに合格はそれ程難しくない場合があるからです。

 

まずは、GMARCHから見ていきます。さて、GMARCHのなかで人気のある大学と言えば、昔から明治と立教です。偏差値的に言っても他の大学よりも難易度が高いようでます。しかし、この2校の英語長文はそんなには難しくないのです。立教大学などに至っては、むしろ容易な英語長文が多いように思われます。

 

よく考えてみれば簡単に分かることですが、いくら英語長文が易しかったとしても偏差値が高い人気大学なのであれば、それなりの何かがあるはずです。実は立教大学は、問題は易しいように見えても、合格は易しくないのです。実際当塾でも、早稲田や上智に合格した生徒さんが、立教に落ちています。

 

立教大学は、問題は易しいかもしれないが正答率を高くしなければ合格できないのです。普通の大学であれば6割得点すればラクラク合格ですが、立教ならば7割でも不合格でしょう。できたら8割の得点が欲しいところです。いくら英語長文が素直な問題だとはいえ、8割あるいはそれ以上の高得点を取るのは、相当な準備が必要です。易しめの問題を迅速に正確にこなす力が求められているからです。決して甘くみるわけにはいきません。英語は苦手な受験生は、立教大学は断念し、むしろ難問奇問を出す大学を受験した方が良いのです。

 

では、英語長文は難しいが、入試レベルはそれ程高くない大学はあるのかといえば、あります(笑)。法政大学の一部学部ですが、読解問題が非常に難しい。長文としてはかなり短いのですが、相当難しいクイズが出てきます。逆転合格を目指す人に法政が薦められるのは、よく理解できます。英語力はなくても、クイズに強ければ受かる可能性が出てくるからです。(ただし法政大学合格のためには、国語力が求められる)。

 

MARCH のなかで普通に英語長文が難しい大学は、青山学院大学です。「英語の青山」という別名もありますから、当然かもしれませんね。英語長文は語彙も難しければ、内容も難しいのです。特に青山学院大学法学部は抜群の難しさです。確実に東大よりは難しいし、早慶並み、時にはそれより難しいでしょう。たとえば、サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』の原文がそのまま入試問題として使われました。青山学院の法学部のほうが東大英語よりも難しいというのは、普通には信じられないかもしれませんが、本当にそうなのです。

 

しかし、GMARCHのなかで人気の高い法学部と言えば、中央の法学部を筆頭に、明治と立教です。青山学院はGMARCHの法学部の中では中下位に位置しているのです。つまり、青山学院法学部の入試英語は、この大学の社会的評価や偏差値のわりには難しすぎるということです。実際、当塾から明治大学法学部、青山学院法学部、法政大学法学部に合格し、明治大学法学部に進学したY君(県立希望ヶ丘高校)の場合、青山学院の英語過去問は難しくて途中で断念させました。(受験学部の過去問を断念させるということは、滅多にありません)。

 

青山学院法学部の受験生は、英語の問題は多少できなくても、他の科目で得点できれば合格できるのでしょう。おそらく青山学院大学法学部に合格し入学する生徒は、英語だけが超得意か、あるいは英語以外の科目で得点を稼ぐことのできる生徒です。英語力については両極端が求められていることになるでしょう。法学部としては英語重視がどういう意味を持つのか、ちょっと不思議には思いますが、ユニークな方針だと言えます。当塾としては、それほど英語だけが超得意、言い換えれば、他教科がまるきりダメな生徒さんがいれば、慶應SFC(総合政策学部、環境情報学部)を第一志望に、第二志望を青山学院大学法学部を薦めたいところです。

 

文章が長くなってしまったので、いったんここで切ります。次回は早稲田、慶應の学部間の差異について書きます。

 

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2016/06/01

大学受験の英語、国公立と 私立でどこが違う?

みなさん、ご存知でしょうか、国公立大学受験と私立大学受験とでは,英語の入試問題の傾向が、相当に異なっているということを。ですから高校二年生ともなれば、自分が国公立大学受験を第一志望とするのか私立大学受験を第一志望とするのかに応じて、勉強の方法を変えていく必要があります。

 

今回のブログでは、国公立大学受験と私立大学受験とでは、大学入試問題がどのように異なるのか、その概要を説明していきましょう。(私立大学の一般入試についての説明です。センター試験受験やTEAP受験については、今回は言及していません)。

 

まずは、求められている英語の技能が異なります。

 

国公立大学では、①読解、②英作文(英語ライティング)、③リスニング が求められます。一方、ほとんどの私立大学では、①英文読解中心です。②英作文は僅かしか求めらませんし、③リスニングはほぼ不要です。

 

ただし、早稲田大学と慶應大学の上位文系学部と慶應の医学部は、本格的な英作文力が求められています。つまり、早稲田大学(政経学部、法学部)慶應大学(経済学部)・医学部) を志望するならば、英作文の勉強はしておく必要があります。(ただし慶応大学法学部は、英作文の問題は出ません)。

 

言い換えれば、早慶の理系学部や文系下位学部(社会科学部、商学部、教育学部)、あるいは上智大学などを志望するのであれば、英語を書く=英作文、ライティングの練習は必要ないということです。

 

なお、私立大学では、英語を重視する特殊な大学・学部・学科(早稲田大学国際教養学部、国際基督教大学、青山学院大学英文科など)を除けば、リスニング試験を課すところは殆どありません。

 

次に述べておきたいのは、入試問題の読解問題の質もかなり異なるということです。少々乱暴ですが、次の様にまとめることができます。

 

国公立大学の英語長文は、①比較的読みやすい長文であるが、②要約や和訳などの記述問題が多くなっています。これに対し私立大学では、①非常に難易度の高い英文を出す大学が多いですが、②ほとんどが記号選択式の問題です

 

もちろんのことですが、国公立大学なのにかなり難しい英文を読ませたり、私立大学なのに比較的易しい英文だったりとか、国公立大学間あるいは私立大学間にも、ある程度の大学間の差が存在します。また、英文和訳の比重が多い国立大学もあれば、和訳問題はそれ程多くない大学もありますので、記述問題にはバリエーションがあります。しかし、いずれにせよ、国公立大学が記述問題中心で、私立大学が記号選択問題中心であるという傾向は、かなり一般的です。

 

まとめましょう。国公立大学と私立大学の英語入試問題からどのようなことが言えるのか。国公立大学の入試には、三技能(読む、書く、聴く)の比較的バランスのとれた英語力が求めらます。英語は基礎訓練を大事にし、リスニングやライティングを怠らないことです。早慶の文系上位学部や、英語重視大学・学科を目指す受験生も同様です。早慶の理系(理工学部)や文系下位学部(商学部、教育学部など)+慶應大学法学部を目指すならば、英文読解や英単語力に特化した英語力が求められています。

 

当塾としては、国公立大学の英語問題のほうが好ましいとは思います。大学入学後あるいは卒業後には、英語のリスニングやライティングあるいは、スピーキングの能力が求められることになるからです。また、一部私立大学の超難解な英語問題は、英語教育上好ましくないし、また特殊なクイズ能力(四択のさいころ名人になる!)を苦労して磨き上げる必要はないと信じるからです。しかしそうは言っても、まずは大学に合格することが一番大事です。切羽詰まった私大受験生のためには、一番能率の良い方法で入試を突破できるように、当塾としても協力を惜しみません。やる気のある受験生は大歓迎です。

 

 

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2016/05/31

バイリンガル(志向)の教師にご用心ーその2

 

既によく知られていることですが、帰国子女などのバイリンガル英語教師は、特に上級レベル以外の英語学習者には不向きです。なぜ向かないのでしょうか?理由は簡単です。彼ら彼女らには、学習者がどこを注意して勉強すべきか、適切なアドバイスができませんし、どこがどうわからないのかが理解できないからです。

 

 

彼ら彼女らは英語圏で英語を自然に習得した人たちですから、初心者がどう勉強したら英語ができるようになるかはわからないのです。誰しも、自分にとってすでに当たり前になっている概念を全く知らない人に理解させることは非常に難しいのです。

 

実際、帰国子女の英語の先生の評判はよくない場合がほとんどです。生徒たちの文句がよく聞こえてきます。

 

更に、バイリンガル教師とはちょっと違いますが、入門段階から英語は英語で勉強しようという方針で授業を進めている中高一貫校もあるようです。

 

その中高一貫校では、英語の授業は全て英語で行われているようで、文法の説明はなく、(または英語で説明されているのかもしれません、生徒には伝わっていませんが、笑)まさに「習うより慣れろ」方式で授業が進められているようです。また、わからない単語があっても想像しながら読み進めていけばよい、という方針で、多読もさせていているようです。(多読はやり方を間違えなければどんどんやってよいのですが)

 

 

英語を英語だけで学ぶことの弊害として例えばどんな例があるかを少し挙げておきましょう。

 

そこの生徒さんに少し教えたことがあるのですが、母語で英文法をしっかりと学んだことも長文を精読した経験もないので、例えばこんな風に英文を理解していました。

 

Whose bicycle do you use every day?  を「この自転車は誰のものですか」

How can I get to the station? は「私は駅に行けますか」といったような感じです。

 

私たちが真剣に文の構造を教えても、なかなか身につきませんでした。そんなことがどうして必要なのか?と文法を意識的に学ぶことの意味がなかなかピンと来ないようでした。

 

要するに、「単語の意味がわからなくても気にするな」「なんとなく全体的に意味がわかればよいのだ」「とにかく英語をどんどん読むことが大事なのだ」と学習の入門段階で刷り込まれているので、常に英文を読むとこんな感じ、私たちのいうところの「単語連想法」を駆使して、怖いくらいに大雑把に英文を読んでいるし、それでよいと思っているのです。(それでも大体の意味があっていればまだ救われるのですが・・・)実は想像力を養うという裏の目的でもあるのでしょうか???

 

教える側としてはまさに、私たち日本人が自然に日本語を習得したように、英語を自然に習得させようという目標を掲げているようです。しかし、勘違いをしてはいけません。私たち日本人が日本語を自然に習得できたのは、24時間365日、日本語に囲まれた生活を送っているからこそできたことです。それを英語でやろうとしても、それは無理なこと。一日たった1,2時間漠然と英語に触れただけで英語力が身に付きますか?ちょっと考えればわかるでしょう。

 

こんな簡単なことがなぜわからないのだろう?それが可能だと本気で信じて学校単位で実践させてしまうとは、なんと馬鹿げたことだろうと思いながら見ています。

 

 

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