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塾ブログ 林間教育通信

2016/06/07

中高一貫校上位男子校 英語との付き合い方ー当英語塾の方針

 

全般的に、男子校は女子校に比べて英語のレベルが低いです。(対して女子校は男子校より数学の力が弱いです。)

 

英語の勉強というのは、数学のように問題をどんどん解いて正解が出たらそれで終わり、というものではありません。むしろ、正解が出てからが本物の英語学習です。つまり、コツコツと地道な努力を継続してやり続ける忍耐力が求められます。そういったことは、男子よりも女子の方が得意なようです。男の子の場合は、よほどのことがない限りそういったコツコツとやらなければならない英語の勉強は面倒くさくて、あまりやりたがらないのです。

 

また、周りにすごく英語ができる子が少ないので、多少英語ができなくてもそのことに気づかずに過ごしてしまうことも多いのではないでしょうか。あるいは、少し真面目にやるだけで簡単にトップクラスに上がれる学校もあるようです。

 

ある中堅の男子校ですが、そこでは中1の段階から英数の特進クラスというのが設けられています。その特進クラスに所属しているという生徒さんを何人か教えたことがありますが、正直「これで?」と驚きました。私たちの正直な感触では、同じ中堅レベルの女子校なら間違いなく平均より下にしかなれないレベルです。

 

とにかく、親御様がこれでは危ない、と気づかれたら早めに手を打つことも必要かなとは思いますが、一人ひとり、状況が違いますので、一概には言えません。

今回は特に、御三家を初めとする上位中高一貫校男子の生徒さんに絞って話をすすめてみましょう。

 

当英語塾は、麻布・栄光・浅野あたりの生徒さんとわりとご縁をいただいて教えた経験があります。私たちが教えた彼らはみな例外なく、非常に地頭がよいです。ですから、親御様が焦って首根っこをひっ捕まえて引っ張って連れてきても、大体できてるからいいじゃん、と長続きしないことが多いのです。

 

私たちも実は、「彼らはそれでいいじゃん」と思っています。やる気が出ないならしばらくはゆっくりと休憩して、十分休憩をとった後で、再び走り始めればよいと考えています。

 

むしろ、「このままではやばい」と本人が気づいてから始めた方が彼らの場合は効果的であるように思います。彼らのような頭の良さがあるならば、当英語塾のようなところで正しい方法論に従って集中して学習していけば、数年の遅れなどすぐに取り戻すことが可能だからです。むしろ、焦ってから来てください。

 

ここで私たちのお勧めのパターンをご紹介しておきます。御三家あたりの男子生徒さんを念頭においています。

 

受験勉強で全力疾走したわけですから、しばらくやる気が出ないのは当然です。そういう状態に陥った場合は、むしろよいチャンスと捉え、静かに見守って差し上げてください。そして、好きなことをどんどんやらせてください。自由に泳がしてよいです。この、やる気の出ないどうしようもない喪失感(?)脱力感(?)に襲われる時期は、誰にでも来ると思った方がよいですし、来るなら早い時期の方がよいのです。そして予定通り中学入学後すぐにそのビョーキにかかったら、「中二末までという期限付き」と「ゲーム機は絶対に与えない」という条件付きで思いっきり好きなことをやらせてください。

 

※ 「好きなことをやらせる」というのは、何もしないでぼーっとすることではありません。それでは後につながりませんし、いざ出陣!というときに、全くやる気が出ない本物の無気力人間になってしまう可能性があるからです。この時期を充電期間と捉えて、集中して本を大量に読む、映画をたくさん見る、博物館にいきまくる、スポーツに集中する、星を観察し続ける、数学の難問を解きまくる、など、好きなことを「必ずする」という約束の元に自由にさせてください。

 

※ ゲーム機を与えた時点でthe endです。大切なお子さんを廃人にしたくなければ絶対に与えてはいけません。既に与えている場合は、お子さんを再生させたい場合は、力づくでも、もぎ取ってください。

 

※ お子さんを自由にはさせても、(母)親の威厳は必ず保ってください。子どもの言いなりになってはいけません。お互いに事前にルールを決めて「子どもを決して過保護にはしない」「厳しくしつける」=「たくましい精神を養う」ということは常に気を付けておいていただきたいと思います。

 

 

そして、中3のうちには態勢を立て直し、再びあの全力疾走ができるよう準備を始められることをお勧めいたします。(遅くとも高1春にはとりかからなければなりません。)

 

特に、東大や一橋・早慶上位文系学部のように、大学受験英語に英作文が必要となる場合は、早めの準備が必要です。大量の基本構文をしっかりと理論的に理解しながら音読暗唱する必要があるからです。男子の場合は、そういった地道な努力はもともと好きではありませんから、退屈だけど絶対に必要な文法学習は、1年以内に完成させると納期を決めて集中してやった方がよいです。

 

この理由は、すでに高校生になってしまった場合、「今更こんなことやってられるか」とつい面倒くさがる虫が騒ぐといけないからです。(()の穴埋めばかりやっても実力はつきません。)また、男子ですと高校生あたりからちょっと生意気にもなりますので、生意気になる直前の中学生のうちに、まだ言われたとおりに頑張る素直さと子供っぽさがわずかながらでも残っているうちに、最低限のことを仕込んでおいた方がよいのです。

 

 

また、早慶以上を狙うということになると、国語が得意なお子さんの場合でも、長文を読み込み読み慣れることに一定の時間が必要になります。国語が苦手な場合は、更に早めの対策が絶対に必要となります。

 

 

(実際、浅野高校から早稲田の政経学部に合格した中田君は、中3で当英語塾に入塾なさり、1年間集中して英文法の音読学習をすることができ、結果的にうまくいきました。学年で本当のビリだった彼が1年で学年トップクラスに躍り出ました。当英語塾に入塾なさった当初、お母様は「このままではMARCHを覚悟しなければならない」と思われていたそうです。また、お子さんに対して一種の厳しさとなんとしてでも一流大学!という非常に強い思いを持っておられました。このお母様の毅然とした態度も合格を支える非常に大きな力となりました。)

 

ここで、「MARCHでは嫌だ」と思うかどうか、が一つのポイントになると思います。MARCHでもいい、と思えば、元々地頭がよい彼らですから、高2あるいは高3からガリ勉してもなんとかなる可能性があるでしょう。しかし、せっかく御三家(クラス)に合格できたのにMARCHではやはり寂しいですね。

 

このあたりのことをよくお考えになって、計画的に日々をお過ごしください。

 

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