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2022/06/04

小学生時代の英検準一級合格よりも将来の慶應合格への英語を目指してみては?

英検準一級よりも将来の慶應合格への英語を目指してみては? 

 

最近、小学生のお子さんを英検準一級に合格させたいという問い合わせを受けることが時々あります。たしかに英検準一級に合格することは、小学生や中学生のお子さんにとっては、かなりの勲章です。しかし当塾としては、早くから英検準一級を目指すことについては、あまり推奨している訳ではありません。

 

 

一つの理由は、英検準一級で取り扱われる英語、とくに英語長文は、高校生以上のためのトピックが中心であり、ほとんどの小学生のお子さんには理解しにくいものだからです。そういう大人向きの英文を、小学生に無理やり読ませることに何かメリットがあるのか疑問だからです。(但し、かなり早熟かつ優秀で文章の意味が理解できているようなお子さんならどんどんチャレンジしてよいとは思います。)

 

 

もちろん、英検準一級や英検一級に合格する小学生が毎年出てくるのは、事実です。そして、そういうお子さんたちに倣って、合格を勝ち取ろうとする人がいるのでしょう。しかし、合格したお子さんたちのほとんどは、英文の内容を理解して合格したのではなく、よく理解できなかったが、記号選択問題で答えを「当てる」コツを身に着けたにすぎないのではないでしょうか。私達が危惧するのは、意味が分からなくても記号選択で正答を「当てれ」ば良い、答えさえ合えばよいのだ、という大きな誤解を子どもたちに植え付けてしまうことです。そのような勉強法を最初から癖にしてしまうと、中高生になってから伸び悩む可能性大です。

 

 

英語学習というのは、かなりの長期戦です。英検準一級や英検一級なども、その一里塚に過ぎません。これからも英語学習は何十年も続くのです。だとしたら、内容を本当に分かり、英語の面白さを楽しむ勉強法をお子さんにしてもらいたいのです。そのためには、その年齢に相応しい英文を読ませたり、視聴させたりするのが、教育上非常に大事なことです。

 

 

もう一つの理由は、英検準一級よりももっと良い目標があると考えるからです。すでに別のブログでもある程度説明しましたが、英検準一級は易化し、今では上智・MARCHに楽して進学できる方法論になりました。また英検のリーディングは記号選択式問題のみ、ライティングはアルバイト採点者による激甘採点で構成が酷くても高得点が可能です。そのような簡易テストも使い道はあるでしょうが、目標とするにはちょっと残念です。

 

 

望ましいのは、大学教授のようなしっかりとしたプロが採点するテストで、適度な難易度の英文を読ませ、それを本当に理解したか否かを問うようなリーディング・テスト、また語彙・文法力だけでなく論理力・構成力と教養力を問うライティングのテストです。そのようなテストで合格点を取ることを目標にする方が良いのではないでしょうか。

 

 

理想的な英語の試験の一つとして、今回のブログのタイトルにも掲げましたが、慶應大学の経済学部、文学部、医学部の入試問題があります。いずれも、自分が専攻したい分野に関連のある、だがあまりに専門的すぎるわけではない長い長い英語長文を読むことになります。本人の知性と教養力が問われる英文を読むのだということです。

 

そして経済学部の入試問題では、その長文の内容を咀嚼したことを前提に、自分の立場を明確にする小エッセイのライティングが求められます。たとえば、「日本政府はもっと多くの観光客を呼び込むべきか」「日本政府は顔認証の技術を規制スべきか否か」といった問に対して、文献を引用しながら英語で答えなければなりません。つまり、慶應大学の経済学部に合格するためには、日本社会に関する見識を持っていないとダメですよ、小手先のクイズ・テクニックは通用しませんよと入試問題が語っているのです。

 

結論的に私が述べたいのは、小学生のうちに英検準一級に合格することなどよりも、高校生になって慶應の経済学部等の入試英語問題に対応できるように、もっと長期計画で、英語と「英語以外の勉強も」がんばって欲しいということなのです。

 

 

いや、どうしても今現在の目標が欲しいのだという人もいるかもしれません。その場合は仕方ない、ここでちょっと参考になる目標を二つそっと教えましょう。一つは慶應湘南藤沢中等部の英語の問題を解けるようにがんばってみることです。英検準一級とは異なって、リーディング(物語文と説明文、700~800ワード)とライティング(20分程度で書ける作文)の話題は小学生向きのモノです。なお帰国生が受験生の主体のようですから、時間制限は非常に厳しいようです。日本育ちのお子さんの場合は、時間制限を設けないで取り組むのが良いでしょう。もう一つは…やはりここで書くのはやめておきましょう(笑)機会がありましたら、またの機会に致します。

 

最後にもう一言。当塾では中学受験において、英語受験を奨励していません。特別な環境や資質に恵まれた者でない場合は、英語学習はほどほどで良いと考えています。

 

 

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2021/07/15

英検準一級の易化ーー英検の2021年現在(その1)ーー

 

ちょっと前までは英検準一級はかなり難しいテストでした。東大や早慶を本気で目指す高校生がなんとか合格できるかどうかというレベルで、日本育ちの普通の高校生にとっては一番難しい英語資格試験だったのです。この試験に合格しても直接大学受験には関係ありませんでしたが、当塾としても大いに推奨してきたものです。

 

ところが2020年ごろから、英検準一級がガクンと易しくなりました。どれくらい易しくなったかといいますと、東大や早慶はちょっと無理だろうなという高校生でも合格できるくらいに、つまり、GMARCHや北大・筑波大志望者が合格できるくらいのレベルまで易しくなったのです。今回は、英検準一級がどのように易化したのかを少々掘り下げてみましょう。英検はご承知のとおり、一次試験で「読む」「聴く」「書く」の能力を、二次試験では面接で「話す」能力を試験します。ここでは特に「読む」と「話す」「書く」に注目してみます。

 

 

「読む」またはリーディングの試験の易化

 

かつての英検準一級の最大の難所は「読む」(リーディング)の分野でした。この分野は語彙力と英語長文読解の選択問題からなっていますが、どちらも高校生にとってはかなり難しい問題でした。とくに語彙(単語)の問題は、東大等の難関国立大学志望者にとっても少々難しいものでした。東大等の国立大学の入試英語は、早稲田・慶應のような私大英語と比べると易しめの英単語しか出てこなかったからです。つまり、英検準一級に合格するためには、早慶レベルの高度な英単語をガッチリと覚えなければなりませんでした。

 

ところが2020年くらいからは、難しい単語が語彙試験で出題されなくなります。英語長文問題に出てくる単語も易しくなりました。英検準一級がGMARCH等の受検生にも取っ付きやすくなった最大の理由は、「読む」(リーディング)の試験の易化にありだと言っても良いでしょう。

 

ですから、英検準一級に受かるには、GMARCH対策用の英語長文問題集、たとえば『英語長文レベル別5』(東進ブックス)や『関正生の英語長文ポラリス2』(kadokawa)といったものをしっかりとこなしていけば良いという風になったのです。

 

尚、英検準一級対策の単語集として定評のある『英検準1級 でる順パス単』(旺文社)ですが、2021年6月には5訂版が登場しました。この新しい英検準一級対策の英単語帳も、大幅に難易度を下げたようです。最近の英検準一級の試験に出てくる単語が易しくなったので、英単語集もそれに対応して易化したということのようですね。なお、アマゾンの読者レビューも参考になりますので、ご興味がある方はお読みください。

 

 

 

 

書く」またはライティングの試験の甘い採点

 

 

英語を「書く」(ライティング)、つまりいわゆる自由英作文の分野なのですが、日本人英語学習者にとっては、本来は最も難しい課題の一つです。自由英作文の課題は、たとえば「大企業は社会に好ましい影響を与えているという見解について、あなたの考えを論じなさい」(2021年第一回)といった少々お堅いテーマについて、120〜150単語で論じるものです。大学入試で言えば、早稲田大学政経学部、一橋大学、慶應大学経済学部でも出題されそうな、非常に難易度の高い問題です。普通に考えると、日本語でも少々手こずる人が多いでしょう。

 

 

 

これらの問題について、もしまともに対策するとしたら、大矢復『大学入試英作文ハイパートレーニング自由英作文』(または成田あゆみ『自由英作文編・英作文のトレーニング』)とロゴポート『最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇』の2冊をマスターすべきでしょう。(このとき大矢または成田で英語の書き方を学び、ロゴポートで書くべき英文を覚えてしまうことが望まれるとも付け加えてアドバイス出来るのかもしれません。)しかし、現実には、これらの自由英作文の参考書を独学でこなすのはほとんど不可能です。そればかりか、英語の書き方を解説し、かつ生徒の英文を丁寧に添削してくださる先生に恵まれたとしても、選ばれた高校生でないと太刀打ちできないかもしれません。

 

 

ところが、なぜか不思議なことがあるのです。理論的には上記のようにライティングは非常に難易度の高いテストですが、実際の英検の「書く」試験ではかなりの高得点を期待できるのです

 

採点基準は公開されていませんが、とにかく非常に甘い。(←これは、今に始まったことではなく、ずっとそうです。)当塾の生徒さんの場合も得点率が93%やら100%だったりします。彼らの書いた英文の添削指導をしている立場からするとちょっとビックリなのですが、確かな事実です。おそらくは英検の「書く」(ラィティング)の試験は、英検側が受検者に随分と下駄をはかせてくれる仕組みがあるように思われます。

 

ですから、完璧主義や不安感は捨てて英検に挑戦するのが良いようです。英文法ミスやスペリングの間違いにさえ気をつけていれば、ある程度支離滅裂な文章を書いたとしても、高得点の可能性があるからです。

 

 

なお、当塾の生徒さんに自由英作文の添削を2-3ヶ月実施したところ、「書く」(リーディング)の試験で前回78%だったのが、93%まで急上昇しました。その結果、前回は英検準一級の試験で不合格だったのですが、今回の試験では英検準一級の上位合格者となり、CEFR判定で「B2」を得ることも出来ました。「B2」というのは、「B2:実務に対応できる者・準上級者」と評価される英語使用者ということです。受検者からみればビッグ・チャンスですね。高校生のうちに、将来の英語実務者レベルと評価される得点をとってしまうのも悪い考えではありませんね。

 

 

ただし、有頂天になるのは禁物です。少々英検の試験の採点が甘すぎるということは、くれぐれも忘れないでほしいと思います。この甘い採点を利用できるときにうまく利用できてラッキーくらいに考えてください。とはいっても、念の為に付け加えておきますと、「書く」で93%の得点を取った生徒さんは、河合塾の全統記述模試では、コンスタントに偏差値70以上の成績を取れるくらいの英語力はあります。以前の準一級のレベルは、河合の模試で偏差値70あるところがスタートライン、そこから更に単語や読解の研鑽を積む必要があったのですが、今はそれくらいあれば割と合格しやすいということのようです。

 

 

 

「話す」またはスピーキング試験も甘い採点

 

「話す」試験は、ある意味では英検の最大の売り物です。大学入試では国公立大学でさえ「話す」能力の試験はないのですから。しかし結論的に言えば、「話す」試験の採点基準も大甘だと断言して良いと思います。2011年までのやや古いデータですが、英検準一級の二次試験である面接試験(「話す」)の合格率は85%前後となっています。その後のデータは明らかにされていませんが、採点基準が下がりはしても、上がることはないでしょう。

 

日本では英語を「話す」のは特別に難しいことと思われがちです。たしかに例文暗唱や教科書の音読を普段からほとんどしていない受検験生にとっては、英語を「書く・話す」は非常にやっかいです。彼らは英語を口から発したことがないのですから、試験官の前で黙ってしまう可能性があります。もちろん黙りこくれば、不合格は免れません。しかし、例文暗唱と音読練習を重ねてきた英語学習者であれば、英検準一級の面接はそれほど難しいとは思えません。いわゆる英語ぺらぺらでなくても十分合格できるのです。当塾で頑張っている生徒さんで、英検準一級に合格するためだけならば、「話す」ための特別な訓練をしたり、オンライン英会話に加入したりする必要はないだろうと判断してはいます。

 

 

自信がないという方の為にお勧めの対策法を紹介しましょう。ズバリ、日頃から英語で独り言を言うようにしてみることです。さらに、脳内面接官と英語で独り言問答をするのが一番効果的でしょう。あまり人がいないところを一人で歩き、面接官とのやりとりを想像しながら独り言問答をするのです。苦しくもあるかもしれませんが、継続すれば非常に勉強になります。

 

もちろん当塾でも、希望者には模擬面接を何回か実施いたします。

 

 

また高得点合格を狙うのであれば、オンライン英会話などをしてみるのも一つの方法です。しかし大学受験生でしたら、それは大学合格後に始めたほうが良いでしょう。英検準一級の「話す」の採点基準はは大甘ですから、ご安心ください。

 

 

最後に
以上のように、英検準一級のテストは易しくなりました。ですが皆さん如何だったでしょうか。おそらく多くの人は、英検準一級が難しいのか易しいのかよく分からないという印象を持たれたのではないでしょう(笑)。実は、その通りなのです。英検準一級はかなり易しくなった。とはいえ、そこそこ難しいのが英検準一級なのです。そこで、分かりやすく言い換えると、冒頭でも書きましたが、英検準一級は早慶志望者向けの試験からGMARCH志望者向けの試験になったということです。GMARCHレベルといえば、ある種の人たちからするとそう難しくはないだろうし、ある種の人たちからすると、まだまだ非常に難しい、というレベルですよね。そういうことです。

 

 

次回のブログでは、英検が易しくなった背景と、高校生・受験生の英検の利用の仕方について説明をします。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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2017/12/13

英検準一級の英作文の参考書の紹介

英検準一級は、2016年度から英作文の難易度が一段と難しくなった。2015年までの旧い問題を解いているのでは、英作文の練習としても不適切になってしまったのである。そんななか、ジャパンタイムズとロゴポートが2017年9月に新しい英検準一級向けの英作文の参考書を出版したのである。

 

ジャパンタイムズ& ロゴポート『最短合格! 英検準一級英作文問題完全制覇』(2017年)

 

本書は最新の英検準一級の英作文問題に対応している。加えてamazonでの評価も高く、無料の音声ダウンロードも完備している。なので、英検準一級受験者には最高の参考書であると言いたいところである。だが、実際に購入してみたところ、ちょっと残念な参考書でもあることも判明してしまった。つまり、これから英検準一級にチャレンジし、なんとか合格したいと考える受検生にとっては、到底使いこなせそうもない参考書なのである。

 

いや、決して全然使えない本だという訳ではない。大学受験の過程で「自由英作文」の勉強はすっかりマスターし、慶應(経済)、早稲田(政経)、一橋大学の英作文ならば、高得点を取れる自信があるという人ならば、興味深く読めるだろう。とくに、英検準一級の英作文指導をする英語講師にとっては、講義のための貴重な参考資料集であることは間違いない。しかしそうでない人、たとえば英検2級は合格したので、今度は準一級に挑戦しようという英語学習者などにとっては、ちょっとおススメできないだけなのだ。

 

このブログでは、本書の紹介とその活用法について、見ていきましょう。まずは、本書の内容を見てみよう。

 

Chapter1「英作文問題を攻略する」では、どのようなトピックが取り扱われるのか、構成はどのようにしたらよいのかについて、簡単にまとめられている。平均して、一つのトピックについて見開きの2ページほどである。とくに大事なのは、全体の構成から、メモ取り、導入、本論、結論のまとめ方を論じた20~31頁のほぼ10頁にわたる部分である。

 

Chapter 2「英作文基本フレーズ58」では、意見・判断、一般論、原因と結果、仮定・条件、逆説・対比、増減・変化、比較について、その述べ方や表し方を網羅している。

 

いずれも、あっさりと簡潔に並べられている。だから、自由英作文の書き方はだいたい心得ているという人にとっては、要領よく再確認できる頁となっている。一方、はじめて本格的な自由英作文を書こうとい人には、取り付く島もない提示の仕方である。間違いやすいポイントの説明もないし、頭に残りにくいであろう。

 

Chapter3「分野別コンテンツブロック231」は、本書の目玉となる部分である。教育・育児、社会・経済、生活・健康、ビジネス・テクノロジーという英検の再頻出テーマに関し、40ー50語のパラグラフが231も紹介されている。

 

オンライン教育の是非について肯定側見解としては、「費用の安さ」「授業時間の柔軟性」「多様性」等に着目するものを、それぞれ40語あまりの英文(とその和訳)が掲載されている。他方、オンライン教育よりも従来式授業の方が有効であるという見解として、「講義以外の刺激」「教師の存在感」「共同体意識」等に着目して、これもまた40語あまりの英文(とその和訳)が掲載されている。

 

一つだけ、英文をそのまま掲載すると、次のような文である。

 

A benefit of online courses is that they are usually much cheaper than traditional classes.  This means that higher numbers of students can register for a wide variety of courses, and this leads to a more educated and skilled society overall.

 

こういう英文が、オンライン教育論だけで8つも収められているのだ。

 

同様に、「電気自動車は普及するか」「レストラン等における高齢者優遇の是非」「実家を出たらルームメイトと暮らすべきか」といった、英検準一級で出題されそうな題目について、それぞれ英文が網羅されているのである。本書の圧巻と言って良いだろう。

 

Chapter 4 「実践問題24」 24問のオリジナル問題と、それに対するYesとNoの模範解答がそれぞれ提示されている。つまり、全部で48の模範解答が収録されている。この模範解答集はちょっと貴重ではある。なにしろ、まだ新企画の英検準一級は2016年度に始まったばかりだからである。

 

さて、この参考書をどう使ったらよいだろうか。すでに述べたように、自由英作文をどうやって書いたら良いかわからず戸惑っている人、あるいは、適切な英語表現が出てこないで苦労している人、あるいは、一つひとつの英文をどのような順番で並べたら良いのか分からず困っている人を読者対象にした参考書ではないのだ。もちろん、英語中級者が間違いやすい箇所についての丁寧な指導とか、独学者のための自己採点のアドバイスはなどは全くない。

 

では、どんな活用法があるのか。まずは大学受験向きの自由英作文の参考書を用いて勉強しておくこと。(ありきたりになるが、Z会、大矢復、宮崎尊などによる参考書は、多少古くはなっているが今なおオススメである)。そのうえでChapter1をさらっと通読してみましょう。ここでは、英検準一級の英作文で満点ないしはそれに近い高得点を取るには、こういうエッセイを書いておけば十分なのだと確認できる。場合によっては、2015年までの旧試験との違いも、確認しておくこと。

 

ついでChapter2「英作文の基本フレーズ」だが、他の参考書で学習済みだろうから、読み飛ばしても構わない。

 

さて重要なのはChapter3である。このChapterには、256もの模範例文のパラグラフが有るわけだが、全部読み通そうなどとは決して思わないこと。この本は、あくまでも資料集として使いこなせばよいのである。具体的には、英検頻出のテーマだが、ちょっと馴染みがないなと思われるテーマについて、指導者のアドバイスの下でピックアップしてよく読みこんでおくことだ。この際、音読したりリスニングしたりして馴染んでおくのも良い考えだ。いずれにしても、自分もこんな風に英文を組み立てていこう、書いていこうという積極的な意識で英語をインプットすることである。(ただし、暗記暗唱までする必要はない)。

 

最後にChapter4のオリジナル問題が来る。この問題も、やはり不得手なトピックを中心に実際に英文を書いてみたい。全問解いてみるには及ばない。英作文の指導者がいて採点や添削をしてもらえる環境にあるならば、どんどん書いてみるようなアプローチで良いだろう。

 

以上。

 

2017年12月13日
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2016/07/22

英検2級2次も合格!-中3 Sさん

先日英検2級の1次試験に合格した当英語塾の生徒ー中3のSさんが、2次試験も無事合格しました。

結果をアップしておきます。

 

 

英検2級 2次試験結果 saki nariya

 

 

 

 

※分野別得点とその評価のポイント

 

英検2級 2次試験 成績表

 

 

 

上の成績表によると、合格基準460のところを550/650ポイントとれています。下の成績表によると、リーディングが5/5、Q&Aが24/25、アティチュードが2/3となっていますので、スコアでいうと100ポイント満点より下ということになっています。配点としては-2点、ほぼ満点です。

 

いずれしても、準1級の合格基準が512ということで、スピーキングに限って言うと、準1級レベルを超えているということになるようです。

 

前回の記事にも書きましたように、この生徒は英語学習歴がまだ2年と数か月ですから、圧倒的に単語数が不足していますので、それが今後の課題とはなります。しかし、スピーキングに関して言うと、当英語塾の学習戦略が非常に功を奏しているといえると思います。

 

私たちの指導の自信にもつながる非常に素晴らしい結果を出してくれました。

 

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2016/06/27

英検2級一次合格!(中3)

当英語塾の中3生が新しい採点方法になった英検2級を受けてまずは一次試験に合格しました。


参考までに成績表も併せてアップしておきます。

 

 

eiken_2grade 2016_6 ns.2

 

この機会に英検2級に合格するためのポイントを簡単にまとめておきましょう。

 

1)単語問題は長文読解でカバーする

 

この生徒が英語の学習を始めたのは小6の2月から。といっても、それまで全く英語学習の経験がなかったので一つ一つ単語の勉強から始めたという状況でした。ですので本格的な英語学習歴としては2年ちょっとということになるかと思います。

 

英語学習歴が短いですので、英検2級合格に必要な英単語力がどうあがいても足りませんでした。英検2級の単語問題はかなりハードルが高く、2級の英語長文を大方理解して読める生徒にとっても、単語問題はまた別物として難しいのです。この生徒の場合、自己採点の結果、なんと単語の正答数は20問中6問(たった3割!)という悲しいものでした・・・(笑)頑張ったのにね!

 

しかし、単語の正答率は3割なのに、単語と長文問題を合わせた分野(リーディング)の得点率(スコア)は7割以上となっています。これは何を意味しているかといいますと、これまでのように、単語も長文問題も一律1点という採点方法からスコア表示に変わりましたので、詳しい採点方法はわからないのですが、単語の配点と長文問題の配点の比重を変え、より長文問題の配点比重を高くしたということだろうと思います。つまり、中学生だとか英語学習歴が短いお子さんが英検2級にチャレンジする場合は、単語問題の正解率の低さは、長文読解問題でカバーできるということなのです。読めれば、という条件付きですが・・・(ちなみにこの生徒の長文だけの純粋な正答率は8割以上あったかと思います。)

 

 

2)英語長文をしっかりと読めるようにする

 

英検の試験問題は記号選択式が中心なのですから、長文問題についても、消去法と勘で、意味が正確に分からなくても○になることが大いにあるわけです。しかし私たちはそういう読み方には否定的ですし、そういうセコイやり方で合格してもその実力があるとは認めていません。

 

私たちが特筆したいことは、この生徒の場合、英語長文をしっかりと真正面から読めていたということです。中3になりたてのこの時期に、わずか2年あまりの勉強ででこれだけの英文を、やっとこさーではなく、感心するほどきっちりと読めていました。いくらやっても限界などありませんから、まだまだこれからですが、それでも充分自信を持ってよいと思います。

 

なぜこんなことを書くかと申しますと、普段生徒の皆さんと英語長文を読んでいると、まず、文法的に読めていないというのは問題外として、文法的には読めているのだけど、「結局それってどういうこと?」という質問には答えられないということがよくあります。それでは、英文を本当に読めている(理解できている)ことにはならないわけです。

 

早い段階から当英語塾で学んでいる生徒たちには、しっかりと長文を読める実力を身に着けてからの英検受検をお勧めしています。(「英語長文をきっちりと読めるようになるために必要な力」ということに関しては改めてまた書きます。)

 

3)ライティング問題対策には新聞を読む習慣を

 

多くの方々が気になっているのが、新しく導入されたライティング問題に関してでしょう。以前は単語の並び替え問題だけだったのですが、2016年度からは、「ある問題について賛成か反対かを述べた後でその理由を二つ挙げて80-100単語の英文を書く」ことが求められるようになったのです。

 

2016年第一回の問題は、「Tシャツやジーンズで出社可能な会社が出てきたが、今後こういった会社は増えると思うか」という内容の問いについて、英語で自分の考えを述べるというものでした。(もちろん問題文も英語です。)

 

ある学校の関係者に聞いた話ですが、今回受けた帰国の生徒さんの中には、「想定していなかった質問で驚いた」という感想を持った人が何人もいたそうです。

 

うーん、そうですかねえ? 「会社」の話題が振られたので、何を書いてよいのか皆目見当がつかなかったということなのでしょうか。けれども、ちょっと考えてみれば分かると思いますが、「学校に制服があった方がよいと思うか」といった、既に手垢がついてしまったような議論の延長線上にあるのではないでしょうか。「学校」という場面設定が「会社」という場面に変わっただけのことです。しかし、あまり普段から考える習慣がない場合は、場面が自分と直接関係のない世界に変わってしまうと途端に思考停止に陥ってしまいがちになるのではないでしょうか。

 

しかし、ライティング問題の採点自体は非常に甘いものだろうと想像しています。普通に「意見→理由→結論(まとめ)」の単純な流れの型が作れていて、それなりに何か二つの理由が書けていれば恐らく8割方とれるはずです。スペリングミスや文法ミスで失点するだけでしょう。

 

ただし「ある問題について自分の意見が言えるかどうか」は個々人の差が表れるとことろでしょう。ライティング問題の本当の難関はみなさんの思考力に負うところが大きいのです。大げさに言えば、生活のすべてが影響するといってもよいでしょう。つまり、身の回りの様々な問題に常に関心を寄せ、自分はどう思うか、自分はどうするか、そういったことを常に考える習慣がある人とない人とでは、大きな違いが生まれるということです。考える習慣がある人にとっては、むしろ今回の変更はありがたいことですね、特に大仰な対策をする必要がないわけですから。

 

 

皆さん、新聞は読んでいますか?ほとんどのお子さんが新聞も読んでいないようですので、当英語塾ではなるべく新聞くらい読むようにお願いしてあります。いきなり大人の新聞は難しいという場合は、『朝日中高生新聞』などをお勧めしています。(普通の中学生に『日経』を勧めたりしないでくださいね。)

 

それからできれば親御さんも一緒に読んでください。子供にだけ「読め読め」といっても無理なのかもしれません。親子で読んで、何か面白そうな記事を取り上げて一緒に話しあいながらお食事をしたりというのはどうでしょうか。こういうのも習慣の一つですし、親御さんにとってもよい勉強になるのではないでしょうか。

 

※もう一つの注意!英検2級取得は単なる通過点でしかありません。中2あたりまでに当英語塾に入塾なさっていれば、中3あるいは高1で実力の伴う英検2級合格が可能でしょう。しかし、その時点が「本当の始まり」なのだということ、それを忘れないでいただきたいと思います。

 

 

 

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