メタ認知と英語学習ーープロ講師と対話的にメタ認知を習得する可能性

query_builder 2025/07/15
メタ認知と英語学習ーープロ講師と対話的にメタ認知を習得する可能性
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メタ認知と英語学習ーープロ講師と対話的にメタ認知を習得する可能性
メタ認知と英語学習ーープロ講師と対話的にメタ認知を習得する可能性

オークリー学習法を使いこなせるのは、「メタ認知」のできる一流校の生徒だけである。


バーバラ・オークリーは、学習法に関する世界的なベストセラー『学び方の学び方』『直観力を高める数学脳のつくりかた』の著者で、多くの学習者に有用なアドバイスを提供しています。

また、東京大学の公開セミナーにも招待され 世界最大の「学び方を学ぶ」コミュニティ作り』(←動画)というタイトルで公演しています。また、公演の後のDiscussion (←動画、English)も興味深いものです。彼女の著作は、実用的かつ理論的な示唆に溢れていて、中高生に個別指導で英語を教えている私にとっても、もちろん非常に興味深い。

実用面で言えば、勉学に挫折しそうだ、勉強以外のものへの誘惑にかられる、がんばったつもりなのだが成果があがらない、と悩みを抱える中高生に、様々な具体的テクニックを授けてくれる。

たとえば、ポモドーロ法(タイマーを用いて25分間集中)。一つの技術の習得を集中的に練習するのではなく、複数の技術を交互に(あるいは混合しながら)練習する方法集中的に考えるモードと拡散モードを交互に働かせる方法。数学の試験で難問を解くための方法(=まずは難問に軽く目を通してから容易な問題を解き、その後で難問に手をつける)。「想起」や思い出すことを中心に復習する方法等々。

しかし残念ながら、オークリーの提示するアドバイスやツールが、いつもうまくいくわけではない。中高生について言えば、一部のかなり優秀な生徒さん限定のアドバイスばかりだろう逆に言えば、オークリーの学習法の効用については、自称進学校(県立の中堅進学高や中堅の中高一貫校)の生徒さんや、一流ないし準一流の中高一貫校の英語落ちこぼれの生徒さんの場合には、少々その有効性を疑った方が良いだろう。それはどういうことか。

オークリーの『学び方の学び方』の「はじめに」を丁寧に読んでみよう。ここには、彼女の著作がどんな読者に向けて書かれているのか、深読みすれば、その条件が二つ提示されているのが分かる。すなわち、①がんばって努力しているのだが、なかなかうまくいかず悩んでいること②「メタ認知」(=自分の学習を客観的に観察すること)が出来ること、の二つの条件である。

①も、もちろん重要な条件なのであるが、とくに興味深いのは②メタ認知という観点である。オークリーはこんな風に書いている。


「成果をおさめている学習者は、(中略)自分自身の学習の状態を批判的に捉え(=メタ認知のこと)、自分の知的活動の道具を、いつ、そしてどうすれば最高に使いこなせるかを判断するために、自分自身の学習の状態を批判的に捉えるのだ。そうすることで学習者は、(中略)その頭脳を、(中略)最高に活かせるのだ」(アンダーライン等はブログ書き手による)


つまり、メタ認知できるからこそ、自分の頭脳を最高の状態で使いこなすことが出来る。しかし、メタ認知できないと、最低なことになりうる。オークリーは非常に愉快な(?)例をあげている。


「歌手になるのは無理です」と審査員は異口同音に言った。出場者は呆然、耳にしたその言葉が信じられず、怒ってマイクを放り投げ、ステージの裏で怒り狂った。

『Xファクター』や『アメリカズ・ゴット・タレント』といったオーディション番組を見たことがある人なら、こうした場面には嫌というほどお目にかかっているだろう。

しかし、そこにはひとつ重要な疑問がある、つまり、なぜそれほどまで多くの人が、そうではないことがはっきりしているにもかかわらず、自分は何かの達人だと思うのだろうか」(『学び方の学び方』260頁、アンダーラインはブログ書き手による)


これはアメリカの例であるが、日本で言えば、youtube「令和の虎Youth」で、何の学力的実績がないのに、「俺は東大の理三に絶対に合格する!」と妄言を吐き散らすような青年たちとぴったりと重なり合っているのが分かる。

学ぶ意欲があっても、メタ認知が欠如していると、日本でもアメリカでも、妄想的な自信過剰になってしまうようだ。しかし、どうしたらメタ認知を育成できるだろうか。


プロ講師と対話しながらメタ認知を獲得しようーーオークリーの学力向上モデルに乗ることが出来ない学習者のために

メタ認知の鍛え方

メタ認知について、オークリーの議論を再度確認してみよう。自分の学習状況について、積極的客観的に観察しながら、学ぶ試みである。どうすれば、進歩できるのかを絶えず考える人になろうというテーマだと言ってもよい。

たとえば、「今日の勉強の仕方は適切だっただろうか。もっと効率的な学習の仕方はないだろうか」「この問題は、けっして難しくないのに、なぜ間違えてしまったのだろうか」といった具合に自問自答してみる人が、メタ認知できる人なのだ。

ではどうしたら、メタ認知を鍛えることができるようになるだろうか。オークリー自身の提案は、残念ながらほとんど見るべきものがない。というのは、「メタ認知を活かせるようになるもっとも簡単な方法は、自分自身にもっと高度な質問を投げかけることだ」(265頁)というだけなのだから。それが簡単に出来るようならば、我々講師たちは苦労しないのだ。


教育的対話を通じてのメタ認知育成

メタ認知育成それ自体については、おそらくはオークリーの著作それ自体は参考にならないかもしれない。我々は、メタ認知をできるようになるための別の道筋を見つけなくてはならない。

プロ個別指導講師として、メタ認知は必ずしも学習者が独りだけで実現する必要はないのだと、と考えたい。

独りでは自問自答出来ない学習者であっても、プロの個別指導講師と対話しながらであれば、ゆっくりとではあるが、自分の学習姿勢や学習プロセスを見つめ直し、考え方や行動を改めることは出来るはずである。

たとえば、自分一人では思いつかないことであっても、講師からの適切な問いかけをしてもらうことが可能である。いきなり正論やら正解を投げかけるのではない。学習者が理解できるレベルでの橋渡しを試みるのである。

このような試みは、プロ個別指導講師としての最大の役割の一つかもしれない。


対話的メタ認知の困難さ

プロ講師との対話を通じてのメタ認知は、独学者のそれよりはずっと容易なはずである。しかし、そうは言っても、非常に難しい。その点について、箇条書きにまとめてみよう。


  • メタ認知というのは、プロ講師が分かりやすく丁寧に説明したら、理解し受けて入れてくれるようなモノではない。メタ認知するとは、認知の土台となる「暗黙の枠組み」を観察しなければならないからである。「暗黙の枠組み」とは、精神分析の「無意識」のようなもので、通常は意識化しにくい。(意識しなくて済むように抑圧されているから「無意識」になっている)。だから、己を見つめ直すことを拒絶しようとするものなのだ。

  • 講師と対話を積み重ねながら、最終的には学習者が自分の力で気が付かなくてはならない

  • 単なる認知や認識の問題ではなく、今までの学習習慣のクセに気付き、それを変えていくことが求められている。

  • プロ講師が生徒に対してメタ認知することを強く迫れば、友好的な雰囲気が険悪な雰囲気になる恐れがある。つまり、メタ認知することに対し、生徒の側が強く拒んだり、今までの自分を防衛・抵抗したりするかもしれない。(実際には、生徒がメタ認知することを講師側が諦めてしまうとが多いだろう。また、生徒が反発して退塾したり、講師が疲労困憊して退塾させる場合もあるだろう)。

  • メタ認知に至るためには、ある程度の長期戦を覚悟しなくてはならない。3・4回の授業ではおそらく不可能で、数か月なり1年、あるいはそれ以上の長期間必要となるかもしれない。

中高生の英語学習におけるメタ認知欠如の事例>

T君の場合ーー『学校的なお勉強』の罠にはまりメタ認知不能

10年以上前の私の体験であるが、非常に印象的なので、ここに記しておく。


T君は、中堅上位の私立中高一貫校の高校生でした。彼は、一般的にはあまり有名ではないですが、理系専門職なら誰もが知っている在京の名門国立大学に、推薦で進学しました。


しかし、英単語学習とリスニングについては、たとえば以下のような問題点がありました。いずれも、自分の認知や学習行動について、メタ的に観察してみる力が欠如していることが原因だと思われます。


英語の音を聴こうとしない

Abraham (/éɪbrəhəm/ (エイブラハム)と音を何回か聴かせても、「ブラハム」と聞えると主張する。これは、ネイティヴ・スピーカーの英語の発音は、日本人には聴きとりにくいという問題ではない。なにしろ、「エイ」の音が「ア」だと聞えるというのだから。


とはいえ、その理由は容易に推測がつく。Abrahamという名前は日本語では「アブラハム」と表記するのが普通なので、そう聞こえるのであろう。つまり、英語名を日本語ではローマ字読みに読む慣習に流されてしまい、まともに英語の音声を聴こうとはしていないのである。


これに対して、Abrahamという活字を見ないで聴いてみよう等の指導をしたが、「信念」は簡単に揺らぎそうになかったので、リスニングの指導を断念せざるを得なかった。「頑固な信念」を持つ生徒に対し、音声面での指導は難しい。

英単語を効率よく学ぼうとしないーー既知の単語も書く練習をする


英単語を覚える効率の良い方法は何か。それは知らない単語に絞って覚えることである。だが、T君はそういう効率の良い勉強をしていなかった。


知っている単語も、知らない単語も、同じように何回も書いてしまうのである。あまりにも不可解で、私は驚愕してしまった。「知っている単語なんか、書いて練習する必要がないじゃないか!」と言ってしまった。だが、彼はとても悲しい顔になったので、それ以上、アドバイスすることは断念した。彼にとってお勉強とは、学校の先生に提出するための作業だったのである。何のために単語を何回も書くのか、彼は全くそれを顧みようとは思わなかったのだ。


また、長文に出てきた知らない単語が出てきたとき、「分からない単語の意味を調べてきます」と提案してくる。しかし、その問題集には、難解と思われる語については、語釈が載っているのである。わざわざ調べるまでもないではないか!そこで私は、「わざわざ単語の意味を調べなくても、問題集の語釈を利用して、意味が分からない単語にラインマーカーをつけて覚えれば良いじゃないか」と提案したら、やはり悲しい顔になってしまった。彼の学習観では、単語を覚える作業に絞るという当たり前の方針は受け入れられなかったのである。


メタ認知力を身につけて欲しい

彼は「真面目な」生徒であったが、効率よく学ぶためにはどうしたら良いのか、全然考えられない生徒だった。自分が何を学習しているのかを客観的に捉えることはできず、学校の先生の要求することに応えることが「お勉強」だと思い込んでいたようだった。


私は彼の認知を変化させられなかった。限られた指導時間では、彼の「信念」を変えられそうになかったからである。だが、自分の学習のあり方を見つめ直し、メタ認知し、自分にぴったりの効率よい学びを開始していることを願う。


U君の場合ーー誤った学習観からの脱却に向けて


U君は中堅の私立中高一貫校の中学3年生(3学期)だった。国公立の医学部志望ということで、当塾に入塾した。彼は、基本的には素直で真面目な学生であったが、学習観や習得すべき技術についての認識には、大いに問題があった。


何を説明しても、「ハイハイ」と威勢のいい返事が返ってくる。「〇〇は習ったかい?」とか「〇〇は難しいよね」と問いかけると、たいていの場合、即座に「ハイ、簡単です」と返ってくる。また「志望大学はどこなの?」と尋ねると、「東京科学大学(旧名「東京医科歯科大学」)の医学部です」と、東大理Ⅲの次に難しい超超難関大学学部の名前を挙げてくる。そんな生徒だった。


彼の勉強観や勉強の仕方を箇条書きにまとめてみよう。


  • 勉強とは、断片的知識丸暗記してそのまま吐き出すことだと考えていた。(私は「コピペ的学習モデル」と呼びたい)。

  • 私の質問に対しては、なるべく瞬時に元気よくハイハイと応答するのが良いと考えていた。(小学校の教室で児童が一斉に手を挙げて先生の指名を求めるような行動パターンであった)。

  • また、彼の答えは、いつもポジティヴで自信過剰だった。(たとえば、「数学の確率は難しいよね?」と問うと、「それは大得意です」と返ってくる。(←数学の確率を得意と言える生徒は、中堅進学校にはほとんど稀でしょう)。また、「疑問詞(Where、By whomなど)と助動詞を使った受け身の文章を作るのは難しいでしょ?」と訊けば、「簡単です」と答える。その後疑問詞の受け身疑問文を作らせてみたが、やはり全然出来なかった)。

  • じっくりと考えたり、試行錯誤したりする習慣がなかった。(数学の問題であれば、10秒で分からなければ、もうお手上げ状態らしかった。そういう勉強の仕方では数学ができるようになるはずがない。そこで、まずは5分は考えてみるように指導した。本人的には、大変だったらしいが、試みてはもらった)。

  • また、私の質問に対し、じっくり考えて言葉を選びながら途切れ途切れに答えたり、「やっぱり分かりませんでした」と返答することもなかった

  • 英語の例文暗唱のような課題は真面目に実行した。しかし、以前授業で説明した文法事項について、自分の口で説明するのは苦手だった。理論・理屈の面の復習という課題はサボリがちであった。

  • 要するに、丸暗記に大きく依存する勉強法であり、文法や理論に媒介させながら、例文の理解や記憶定着をすることは難しかった。

  • 講師が説明をすると「ハイ、分かりました」と答えるが、本当に納得したり腹落ちしたりはしなかった。

  • 要な箇所やキーワードをピンポイントで印をつけることが出来ず、関係ない箇所も含めて全部塗りつぶしてしまった。

  • レクチャーのメモ書きがうまくできない。読み返しても意味不明なものばかりだった。

  • いろいろと問題点はあるが、講師の厳しい指摘に対して、かなしい顔になったり、嫌な顔は見せず、良い意味でハイハイと受け入れてくれた。また、「どのくらい丸暗記に依存して英文を言えるようになっているのか」という質問に対して、素直に答えることができた。要するに、私が厳しい指摘をしても、友好的な雰囲気が壊れることはなかった



お読みいただければ分かるだろうが、U君のような学習観を持っている生徒は、中学高校のある段階でほぼ確実につまづくことになる。私立中堅校くらいであれば、学校の定期試験は乗り切れるかもしれない。しかし、応用力はほとんどないので、河合塾の全統模試で偏差値50未満がせいぜいだろう。


その理由は言うまでもない。丸暗記一辺倒の学習法では、中学英語を習得することはできないのだ。


ここで、英語のような外国語学習で求められる側面を簡単に説明しておく。英語学習は、暗記要素と理論・理屈理解の二つの要素から成り立っている。もし仮に、丸暗記だけで英語を乗り切ろうとしたら、”Thank you” や”Good bye” といったフレーズを覚える以上のことはできない。ある程度以上複雑な文を解釈したり、作ったりするためには、文法的理屈の理解が絶対に不可欠である。 


例えば、something to eat (=食べるための何か)は、音と文字と意味を丸暗記してもらって良い。しかし、理屈も理解してそれを説明できなくては困る。たとえば、「to eat は『to + 動詞の原形』の不定詞で、前の代名詞 something を後ろから修飾しています。日本語で名詞を修飾するときには、名詞を前から修飾しますが、英語では後ろから修飾することが多いです」といった具合に説明することが求められている。


なお、いったん文法を理解したら、次の課題は、文法のことを意識しなくてもスラスラと英文を言えるように、それをインプットし「身体に覚えさせる」ことである。いったん理屈を理解したら、今度は脱理屈が求められる。このような学習プロセスは、九九やボーゲン(スキー)の習得、自転車に乗る等の練習とも共通しているだろう。


U君が抱えていた課題

  • コピペ学習モデル」(=断片的知識を丸飲み込みして、それを吐き捨てるような学習観)から脱却する。

  • 瞬時に既成の答えを見つけようとする姿勢を脱却し、理論や理屈を想起しながら、自分でじっくりと考えてみる習慣を習得する。

  • 理論や理屈の理解を重視して、事象を再現したり説明する習慣をつけること。また、理屈を理解させるためのメモ書きを出来るようにする。

  • 自信過剰な発言を避け、謙虚な姿勢を身につける。

  • メタ認知力を身に着けること。


U君の最大の課題は、一言でいえば、「コピペ学習モデル」を克服し、じっくり考える学習方法を学ぶことだ。


それは同時に、メタ認知を強化することを意味しているだろう。なぜならば、英文を読んだり訳したりしている時、非常に多くの箇所は従来の丸暗記式学習が有効であり、必要な局面でのみ、じっくりと文法的に考える必要があるからだ。メタ認知によって自分の弱点や苦手な箇所を客観的につかみだすことが求められているともいえるだろう。



U君の1年後

U君は、当塾には1年間だけ週二回通った。(家庭の事情で、通塾は1年間と決まっていた)。彼の学習観はかなりマズイものだったが、その割には素直で、露骨に嫌な顔を見せることは一度もなかった。これは大変有り難いことだった。結果、彼は6か月くらいで変化の兆しがあり、10か月目くらいには、ある程度以上のメタ認知の向上も確認できた。本当は、2年間は授業を続けたかった。具体的な状況を箇条書きに記しておこう。


  • 入塾後9か月半くらいに実施された河合塾全統記述模試高1(10月)では、英語は偏差値59になった。入塾時と比べると、おそらく偏差値にして10くらい上がったとみるべきだろう。高校でも、真ん中のクラスから上級クラスへと上がり、英文法ではトップレベルになった。

  • 中学英文法の基礎(『シリウス発展編 Vol. 1~3』)および肘井『読解のための英文法(必修編)』を終えることが出来た。このことは、最低限必要な文法的理屈をかなり理解出来るようになったことを意味する。なぜならば、たとえば (Ving)を見たとき、それが動名詞、進行形の一部、現在分詞、分詞構文かを判別できるようになったことを意味しているからである。

  • 『シリウス発展編』で鍛えたので、英作文でも、おそらく学内ではトップクラスになっていると思われる。

  • 謙虚な態度が身についた。「東京科学大(旧東京医科歯科大学)医学部志望です」とは決して言わなくなった。(同時に、国立大学の医学部に進学できないかもしれないが、勉強することには大いに価値はあるのだ、ということを認めてもらった。その後はどうなっただろうか)

  • 少し考えてみる習慣が身に付いた。これは推測だが、メタ認知の力もついてきたと思う。

  • 分かりやすいメモ書きは、まだ苦手であった。「忘れてしまう未来の自分へのメッセージ」を残しておくことの重要性は、たぶん理解してくれていた。しかし分かりやすくメモを記入する技術の習得には、もう少し時間がかかったのだろう。



最後に

メタ認知というキーワードを得たからと言って、なかなか学力向上しない学習者に対して安易な解決法がある訳ではない。ある意味では、問題を整理する視点を得ただけかもしれない。だが、従来とは異なる斬新な視点を得られたのは、誠に喜ばしいことではないか。


また、ここでは記さなかったが、自称進学校の生徒の数学指導上の大問題も、実はメタ認知、あるいはメタ認知の拒絶という観点でかなり説明できるはずだ。これについては、別の機会に記しておきたい。


なお、このブログの次の課題は、今井むつみ先生が重視している「記号接地」という概念をもちいて、外国語指導における最大の問題の一つを論じるつもりである。非常に簡単に述べてしまえば、我が国の英語語学習においては、相当多くの学習者が、「記号接地」を拒絶しようといつも心掛けている。それ故に英語の習得がうまくいかないのだ。したがって、常にそのことを意識しながら授業を行わなければならない、そんな趣旨の文である。










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シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ

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