英語のプロ講師の使命とは何か

query_builder 2025/10/11
英語のプロ講師の使命とは何か

英語のプロ講師の使命とは何か?



英語は数学のように難しい訳ではない


  中高生の保護者の皆さんは、お子さんが英語塾に通うとき、あるいはプロの家庭教師にお願いするとき、私たち英語講師に何を期待するでしょうか。「難しい文法をうちの子にも分かるように噛み砕いて教えてくれること」「長文をスラスラ訳せるテクニックを教えてくれること」等々。多くの方が、このように「難しい内容を、分かりやすく解説するスキル」をイメージされるのではないでしょうか。


もちろん、それは間違いではありません。しかし、こと中高生の英語学習においては、少しだけですが、ポイントが大きくずれてしまう危険性があります。なぜなら、英語という教科は、数学の複雑な問題や、現代文の読解とは、少し性質が異なっているからです。率直に言って、中高の段階で学ぶ英語の内容それ自体は、それほど難解なわけではないのです。


英語学習の本当の「難しさ」とは何か

では、なぜ多くのお子さんが英語に苦労するのでしょうか。その最大の原因は、一度習ったことを、「驚くほどの簡単に忘れてしまうこと」にあります。 英語の難しさは、内容の難解さにあるのではなく、知識が定着しにくいという、その性質に起因するのです。まるで、砂の上に文字を書くような感覚、とでも言いましょうか。

一番分かりやすい例が、英単語です。単語帳を開けば、意味も発音も書いてあります。そこに何ら難しい理屈はありません。しかし、一度覚えても、次の日には半分忘れ、一週間後にはほとんど記憶から消えてしまいます。誰もが経験することです。これは単語に限りません。昨日習ったばかりの文法も、練習問題を解いたはずの構文も、あっという間に忘れてしまいます。


英語のプロ講師の使命

だからこそ、プロ講師の最も重要な使命が見えてきます。それは、「一度教えたら終わり」にしないことです。英語の基本でありながら、誰もが必ず忘れてしまう重要事項について、必要があればいつでも、繰り返し繰り返し繰り返し、生徒たちの記憶を呼び覚まし、どうしても思い出すことが出来ないならば、再レクチャーし、完全に定着させることです。

英語のプロ講師の仕事とは、一度きりの鮮やかな解説ではなく、ポイントをおさえた反復学習で定着をはかるという使命の自覚にあるのです。


英語英文法の基本の基本とは(「品詞」編)


では、その「何度も繰り返すべき英語の基本」とは、具体的にどのような事柄を指すのでしょうか。今回は、数ある基本事項の中から、特にお子さんの英語力を根底から支える中核部に限ってご紹介します。(英語英文法について、ご興味のない方は、以降の文章については敢えて読む必要はありません)。


1. すべての土台:品詞」


品詞なんて、学校で最初に一回やったきり…」と思われるかもしれません。しかし、品詞の理解しなくては英語は理解できませんし、英和辞典で単語の意味を調べることもできません。理論的に英語を理解してい英語を使いこなすためには、最重要の課題なのです。ですから、プロ英語講師であれば、「品詞」については、何度も何度も何度も授業で振り返るはずです


「品詞」理解で特に重要なのは、文のエンジンである「動詞」と、その脇を固める「名詞」「形容詞」「副詞」の三本柱です


プロ講師が徹底的に繰り返すのは、特に以下の事項です。

三つの品詞「名詞」「形容詞」「副詞」を徹底的に理解せよ

  • 「名詞」人・事物の名前を表す言葉で、主語(S)、目的語(O)、補語(C)、前置詞の目的語のいずれか一つになる。

  •  「形容詞」名詞だけを修飾し、補語(C)になりうる。(例、This pen is long. のlongは補語(C)。That short pencil is mine.のshortは補語(C)ではない)

  • 「副詞」は、名詞以外(動詞、形容詞、副詞、文全体)を修飾する。(修飾語(M)にはなるが、補語(C)やSVOにはならない)。(例 He walks fast.)


2. 品詞の考え方を「かたまり(句や節)」や「動詞の活用形(TO不定詞や動詞Ing)に広げよ



「To+V原形」「V-ing」「過去分詞」は、「名詞」「形容詞」「副詞」のどれかの役割をする。


that +SV、if (whether) +SV、 Wh(*) + SVの節(SV)は、「名詞」「形容詞」「副詞」の役割をする





まとめ

プロの英語講師の真価は、一度きりの分かりやすい説明にあるのではありません。英語という教科の「忘れやすい」という本質を深く理解し、生徒が何度も忘れてしまうであろう最重要の基本事項(品詞、文の要素、時制など)を、手綱を緩めることなく、繰り返し、繰り返し定着させる、その指導の執念と技術にあります。

もしお子さんの英語学習に不安を感じたら、ぜひ一度、担当の先生がこうした「基本の反復」を重視しているかどうか、という視点で見てみてください。派手さはありませんが、それこそが、お子さんの英語力を砂上の楼閣ではない、盤石なものにするための、最も誠実で確実な道なのです。


















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