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2016/06/27

英検2級一次合格!(中3)

当英語塾の中3生が新しい採点方法になった英検2級を受けてまずは一次試験に合格しました。


参考までに成績表も併せてアップしておきます。

 

 

eiken_2grade 2016_6 ns.2

 

この機会に英検2級に合格するためのポイントを簡単にまとめておきましょう。

 

1)単語問題は長文読解でカバーする

 

この生徒が英語の学習を始めたのは小6の2月から。といっても、それまで全く英語学習の経験がなかったので一つ一つ単語の勉強から始めたという状況でした。ですので本格的な英語学習歴としては2年ちょっとということになるかと思います。

 

英語学習歴が短いですので、英検2級合格に必要な英単語力がどうあがいても足りませんでした。英検2級の単語問題はかなりハードルが高く、2級の英語長文を大方理解して読める生徒にとっても、単語問題はまた別物として難しいのです。この生徒の場合、自己採点の結果、なんと単語の正答数は20問中6問(たった3割!)という悲しいものでした・・・(笑)頑張ったのにね!

 

しかし、単語の正答率は3割なのに、単語と長文問題を合わせた分野(リーディング)の得点率(スコア)は7割以上となっています。これは何を意味しているかといいますと、これまでのように、単語も長文問題も一律1点という採点方法からスコア表示に変わりましたので、詳しい採点方法はわからないのですが、単語の配点と長文問題の配点の比重を変え、より長文問題の配点比重を高くしたということだろうと思います。つまり、中学生だとか英語学習歴が短いお子さんが英検2級にチャレンジする場合は、単語問題の正解率の低さは、長文読解問題でカバーできるということなのです。読めれば、という条件付きですが・・・(ちなみにこの生徒の長文だけの純粋な正答率は8割以上あったかと思います。)

 

 

2)英語長文をしっかりと読めるようにする

 

英検の試験問題は記号選択式が中心なのですから、長文問題についても、消去法と勘で、意味が正確に分からなくても○になることが大いにあるわけです。しかし私たちはそういう読み方には否定的ですし、そういうセコイやり方で合格してもその実力があるとは認めていません。

 

私たちが特筆したいことは、この生徒の場合、英語長文をしっかりと真正面から読めていたということです。中3になりたてのこの時期に、わずか2年あまりの勉強ででこれだけの英文を、やっとこさーではなく、感心するほどきっちりと読めていました。いくらやっても限界などありませんから、まだまだこれからですが、それでも充分自信を持ってよいと思います。

 

なぜこんなことを書くかと申しますと、普段生徒の皆さんと英語長文を読んでいると、まず、文法的に読めていないというのは問題外として、文法的には読めているのだけど、「結局それってどういうこと?」という質問には答えられないということがよくあります。それでは、英文を本当に読めている(理解できている)ことにはならないわけです。

 

早い段階から当英語塾で学んでいる生徒たちには、しっかりと長文を読める実力を身に着けてからの英検受検をお勧めしています。(「英語長文をきっちりと読めるようになるために必要な力」ということに関しては改めてまた書きます。)

 

3)ライティング問題対策には新聞を読む習慣を

 

多くの方々が気になっているのが、新しく導入されたライティング問題に関してでしょう。以前は単語の並び替え問題だけだったのですが、2016年度からは、「ある問題について賛成か反対かを述べた後でその理由を二つ挙げて80-100単語の英文を書く」ことが求められるようになったのです。

 

2016年第一回の問題は、「Tシャツやジーンズで出社可能な会社が出てきたが、今後こういった会社は増えると思うか」という内容の問いについて、英語で自分の考えを述べるというものでした。(もちろん問題文も英語です。)

 

ある学校の関係者に聞いた話ですが、今回受けた帰国の生徒さんの中には、「想定していなかった質問で驚いた」という感想を持った人が何人もいたそうです。

 

うーん、そうですかねえ? 「会社」の話題が振られたので、何を書いてよいのか皆目見当がつかなかったということなのでしょうか。けれども、ちょっと考えてみれば分かると思いますが、「学校に制服があった方がよいと思うか」といった、既に手垢がついてしまったような議論の延長線上にあるのではないでしょうか。「学校」という場面設定が「会社」という場面に変わっただけのことです。しかし、あまり普段から考える習慣がない場合は、場面が自分と直接関係のない世界に変わってしまうと途端に思考停止に陥ってしまいがちになるのではないでしょうか。

 

しかし、ライティング問題の採点自体は非常に甘いものだろうと想像しています。普通に「意見→理由→結論(まとめ)」の単純な流れの型が作れていて、それなりに何か二つの理由が書けていれば恐らく8割方とれるはずです。スペリングミスや文法ミスで失点するだけでしょう。

 

ただし「ある問題について自分の意見が言えるかどうか」は個々人の差が表れるとことろでしょう。ライティング問題の本当の難関はみなさんの思考力に負うところが大きいのです。大げさに言えば、生活のすべてが影響するといってもよいでしょう。つまり、身の回りの様々な問題に常に関心を寄せ、自分はどう思うか、自分はどうするか、そういったことを常に考える習慣がある人とない人とでは、大きな違いが生まれるということです。考える習慣がある人にとっては、むしろ今回の変更はありがたいことですね、特に大仰な対策をする必要がないわけですから。

 

 

皆さん、新聞は読んでいますか?ほとんどのお子さんが新聞も読んでいないようですので、当英語塾ではなるべく新聞くらい読むようにお願いしてあります。いきなり大人の新聞は難しいという場合は、『朝日中高生新聞』などをお勧めしています。(普通の中学生に『日経』を勧めたりしないでくださいね。)

 

それからできれば親御さんも一緒に読んでください。子供にだけ「読め読め」といっても無理なのかもしれません。親子で読んで、何か面白そうな記事を取り上げて一緒に話しあいながらお食事をしたりというのはどうでしょうか。こういうのも習慣の一つですし、親御さんにとってもよい勉強になるのではないでしょうか。

 

※もう一つの注意!英検2級取得は単なる通過点でしかありません。中2あたりまでに当英語塾に入塾なさっていれば、中3あるいは高1で実力の伴う英検2級合格が可能でしょう。しかし、その時点が「本当の始まり」なのだということ、それを忘れないでいただきたいと思います。

 

 

 

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2016/06/13

英検の改革ー英作文(ライティング)重視へと舵を切った!

2016/06/12は全国的に英検の試験日でしたね。当塾でも何名かが英検準1級や2級に挑戦しました。みんな試験の手応えはどうだったでしょうか、気になるところです。

 

さて、ご存知の方はご存知だと思いますが、2016年度、つまり20166月から、英検の合格判定方法と出題内容が刷新されました。英検主催者のホームページにリンクを貼っておきますから、ご興味のある方は見ておいてください。

 

新しい合否判定方法について (←クリック)

 

 2016年度第1回から英検が変わります! (←クリック)

 

 

英検の変更内容について、受験者の観点からかいつまんで説明すると、①従来よりもライティング(英作文) の難易度が高まり②かつその比重が大きくなった。英検を、国際的な英語検定試験の基準に適用させようとする試みのようです。また、発信型英語(スピーキング、ライティング)を重視し、社会人に人気の TOEICに対する巻き返しを図るものだと考えられています。

 

 

まず英検で求められているライティング能力ですが、かつての英検2級では、単なる並べ替え問題であり、まともなライティング能力など全く不要でした。実を言えば、英検準一級でさえ、求められる英文ライティング能力は、かなり低いレベルのものだったのです。たとえば、英検準1級の場合、少々不自然な E メールに対して、殆ど箇条書きの英文で100字くらいの返事をすれば良いというものでした。英文の構成を考える必要は殆どありませんでした。

 

2016年度からは、ワード数が120語~150語に増えるとともに、三つのパラグラフを作り、論理的に組み立てなければならなくなったのです。つなぎ言葉の使い方とか、英文的なロジック展開(例えば、『抽象的命題→具体的事例』といったような展開の仕方)をマスターする必要があります。

 

英検のホームページのサンプル問題(準一級)によりますと、「小規模経営の商店や企業は、現代社会で生き残ることができるのか」という問いに対し、賛成か反対かを表明して二つ以上の理由を述べる。この際、述べるべき論点として、①経費、②顧客サービス、③経済、④ 伝統的技能のなかから二つ選ぶというものになっています。

 

 

 

さて第二の点は英検の合格基準の変更です。2015年度までは、まともにライティング(英作文)ができなくても合格になる可能性が十分にありました。しかし、そういうことは今後なくなっていくようです。(本当にそうなるとよいなと私共は思っているのですが、どうでしょうか・・・)

  

 

当英語塾では、基本例文の暗唱と瞬時に英文を発話する訓練を重視し、授業の中核に据えています。ですから、今回の英検改革は大歓迎です。

 

我々は今までもずっと、( )の穴埋めや単なる単語の並べ替え問題がいくらできたところで、それは英語の実力とは全く違うものだと生徒たちにも伝え続けてきました。ですから、従来の英検のように実力をほとんど反映しないようなテストには大いに疑問を持ち続けてきました。(生徒たちには単語を覚えさせる機会としてのみ奨励してきました。)ですから、今回のように、英語の実力を真正面から問われるようなテスト形式にどんどんと進化していってくれるというのは願ってもない試みです。大いに歓迎し、今後の状況をしっかりと見守っていきたいと思います。

 

 

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2016/02/09

英検準一級一次試験合格のお知らせ

当塾の塾生で横浜雙葉高校3年生(慶應義塾大学商学部推薦合格者)のI.Y.さんから、英検準一級(一次試験)合格の知らせが届きました。過去問の出来具合から、一次試験(筆記試験)も二次試験(面接試験)も、合格はほぼ間違いなしだったのですが、まずは良い知らせです。

 

さて、気になったのは、点数です。ギリギリでは不満です。ぜひとも高得点を取って欲しいところでした。そして、実際に満足できる結果だったようです。本人の許可を得ましたので、成績のスキャン画像をアップしておきましょう。

 

準一2015-3 yukako

 

 

99点満点で70点(約70%)で合格のところ、82点ですね。ずいぶん、良い成績を取れました。

 

 

準一2015-3-2 yukako

 

もっと丁寧に試験結果を見ていきましょう。

 

語彙は72%です。ちょっと悪いようですが、英検準一級の語彙問題は超難問が多数含まれています。むしろ、7割もできたのは好成績だったと言えます。(なお、英検準一級がボーダーラインだという人は、語彙問題は半ば捨てることを勧めます。語彙は1点問題のみですから、案外比重は小さいのです)。

 

読解は、全問正解です。これは、素晴らしいですね。よくやってくれました。ただし、付け加えると、早稲田、慶應などの難関私大の読解問題と比べればはるかに素直で優しい問題です。ある意味では、出来て当然の問題ばかりなのです。とはいえ、一問も落とさずに得点できたのは、才能を感じさせます。おそらく、TOEICの読解問題も高得点を取れるでしょう。なお、横浜雙葉のこのI.Y.さんは、センター試験ならば、絶対に190点以上は取れるそうです。センター試験の英語と、英検準一級の読解問題で高得点を取ることは、かなり相関度が高いと思われます。

 

リスニングは75%程度、英検準一級合格者の平均レベルです。彼女としては、やや成績が悪い分野でした。しかし、これはある意味仕方ないのです。今まで私大入試を準備していた受験生だったのですから。私大では、ICUなどは別にして、ほとんどリスニング試験がないのです。もちろん、早慶の英語試験にもリスニングはありません。したがって、I.Yさんの場合は、慶應への推薦が得られなかった場合は、一般入試を受ける予定でしたので、英語のリスニングにはしばらく力を入れていなかったのです。(でもこれからは、頑張ってね。)

 

作文は、12/14で85%です。悪くないと思います。満足すべき成績でしょう。

 

ところで、2016年度から英検準一級の作文(ライティング)は難しくなるようです。従来よりも長い字数が求められ、構成も問われるようになるからです。今回までは、英文をぽつぽつと箇条書きに並べるだけでよかったのですから、今後は一部の人にとっては相当な難化となるでしょう。しかし、当塾で徹底的に例文を暗唱し、スピークしてきた生徒ならば、逆にチャンス到来でしょう。もう一年早く作文(ライティング)の変革が来ていたら、I.Yさんの成績もさらに良くなっていたのではないかな。

 

まずはともあれ、嬉しい塾生の英検準一級一次試験合格のお知らせでした。

「I.Yさん、おめでとう!!よくがんばったね。2次試験もきっと好成績で受かるよ。頑張れ!!」

 

他の在塾生も、英検準一級に早く合格して欲しいな。とくに、高校3年生のT君(森村学園、国立大学理工系進学予定)、高校1年生のSさん(相模原中等、東大志望)。彼らには2015年第三回の英検準一級の問題に今週取り組んでもらっています。みんなガンバレ!!

 

 

 

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2016/01/14

英検についての誤解

ほとんどの英語学習者(小中高生)にとって、英検取得は大学受験までの過程における、まず一つめの目標として掲げられるものであるでしょう。当塾としても、英検取得、特に高1終了までに英検2級、できれば高2ー高3で英検準1級を取得させることを目標の一つとして掲げています。

 

ただ、英検取得に対する「誤解」が多くの親御様や生徒さんたちの間にあると感じていますので、きちんとその本質を理解して英語学習に取り組んでいただきたいと思います。

 

当塾を訪れる生徒さんの中には、既に小学生の時に英検3級を取得されていたり、高1で英検2級を取得されていらっしゃる場合がございます。では、彼ら彼女らには、私たちが定義するところのその級に見合った「実力」があるかといいますと、残念ながら、ない場合がほとんどです。(特に英検2級までが該当。)

 

例えば、英検3級~英検2級を既に取得していても、他動詞自動詞の区別は全くつかなかったり、長文を読ませてみても、単に単語連想法で漠然と読んでいるだけで、英文一つ一つの構造は全く分析できない場合がほとんどです。そういった状態で進んでいっても、やがて対峙する一流大学の受験問題には歯が立たない状態に陥るであろうことは容易に想像できます。(英検2級はとれているのに模試の成績はいまひとつよくない、何故だろう?と悩まれている方も多いはずです。)

 

結局、英検とは所詮は記号選択式の問題ですから、大量の単語の意味を知らなくても、長文を厳密に正しく読めていなくても、消去法と‘勘’で随分実力に下駄を履かせてもらえるテストであるということ、つまり、その級に相当する実力がなくても合格することはできるのだということを、よくよくご理解いただきたいのです。

 

ですから、当塾では、英検何級を持っていようが、私たちが直接生徒さん一人ひとりを教えてみて、その実力を判断します。そして、やるべきことをしっかりとやらせ、実力の伴った英検合格をさせるようにしています。実力の伴った英検準1級が取得できれば一流大学の受験問題もそれほど怖がる必要はなくなるからです。

 

どうぞ、このブログをお読みくださる親御様や生徒さんには、英検に合格することを目標とするのではなく、それに相当する「英語の実力」をつけることを目標に、英語という言葉を真正面から受け止めて、本物の英語学習を進めていただきたいと思います。そうすれば、結果は必ず後ろからついてくるものなのだということを、是非とも心に留めておいていただきたいと思います。

 

 

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