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塾ブログ 林間教育通信

2022/07/23

英語教育はReading Or Speaking?

読む重視 vs.話す書く重視

 

前回の最後では、読み重視の教育の方が良いのか、それとも話す・書くを重視する方が良いのか、という問題提起をしました。やや極端な対比でしたが、次のような二つを対比させていました。

 

 

<英検準一級の読む力はあるが、話す力・書く力は無い>

 

vs.

 

<英検準二級の読む力しかないが、話す力・書く力はちょっと有る>

 

 

今回は、この二つの英語教育のうち、どちらを重視したら良いのかについての考察をしてみます。

 

 

 

日本の英語教育は「読み・書き」中心ではなく、「読み」中心です。

 

日本の英語教育の状況において、誤解している人が多いので、ここで注意を促してしておきます。それは、日本の英語教育は「読み・書き」中心のため、「話す・聴く」が疎かになっているという誤解です。

 

完全に間違った見解です。というのは、日本のほとんどの中高では、英語を「書く」指導など無いからです。有名私立中高一貫校の多くも、英作文の授業時間がない場合が多いようです。つまり、テストや宿題等で「書け」と命令したりするが、生徒に対して書き方や添削などの指導はしないのです。

 

 

同様に従来の大学入試でも、「書く」比重は低く、私立大学では一部の例外を別にすれば、「書く」試験は全くありません。また、社会人の間で人気のある従来型TOEICでも、「書く」は試験の対象科目ではありません。つまり、日本の英語教育は「読み・書き」中心ではなく、「読み」中心なのです。

 

もう一つ大事なことは、英語学習の初中級の段階では、「書く」と「話す」にほとんど差がないことです。つまり、「書け」れば「話せ」ますし、「話せ」れば「書け」ます。要するにこの段階では、「読む」と「書く」が未分化で、英会話=英作文なのです。

 

ときどき、英語を『書ける』けれど『話せない』」などという人が居ますが、おそらく嘘をついています。もしペンまたはキーボードを使って「書ける」のであれば、それをそのまま発声すれば良いはずです。何故そんな簡単な事が出来ないというのでしょうか。

 

という訳で、英語教育の重点内容の対立軸は、<読み><書く> vs <話す><聴く> ではなく、<読む> vs <話す><書く> です。宜しいでしょうか。(なお、<聴く>ですが、これは現在のところ授業で取り上げられるというよりは、自習中心となるのが普通のようです)。

 

 

「読む」を重視する従来の英語教育路線か、それとも、「話す」「書く」を重視する新しい風潮か、についての考察

読む力を重視する理由と、話す力・書く力を重視する理由として、一般的には次のように論じられています。

 

 

 

読む力を重視する理由

 

  • 大学で学問をするためには、英語を「読む」力が求められるから。
  • 読みの指導者・教材・テストが豊富だから
  • 大学入試は読み中心だから
  • 英語の読解力をつけることにより、海外の情報を入手することが大事だから

 

 

話す力・書く力を重視する理由

 

  • ビジネス界では話す力が求められているから。
  • 語学学習者の第一の関心は、話す力の習得であるから。
  • 日本人が何年も英語を学び、全く話せないと言うのは、バランスが著しく欠けているから。

 

 

 

どちらの側にも言い分があって、それなりに正論である。

 

 

英語を読む訓練が大事だと主張するのは、右翼文化人では英語学者の渡部昇一(元上智大学教授、故人)、左翼文化人では内田樹(元神戸女学院大学教授)あたりが有名でしょう。彼らは、英語を話せなくても良いではないかと潔い考え方をしている。

 

他方、話す力が大事だという人はビジネスマンにかなり多いそうだ。しかし、読む力を犠牲にしても良いと断じる人はあまり見かけない。その意味で、代表的な論客は不在である。

 

とはいえ、全体としての流れは、いわゆるグローバル化の中で、話す力・書く力をもっと重視すべきだという方向へと風が吹いている。

 

実際、英検やTEAPのような外部検定試験が有名私大の入試に採用されるようになったのは、その潮流があるからである。しかし、それにも拘らず、話す力・書く力を強化する授業が前よりもずっと重視されるようになったとは言えない。それは何故か。

 

私に言わせれば、その理由は簡単である。現行の中〜大教室の中で一人の先生が指導する授業形態では、英語の読み方を訓練する方が、はるかに効率よく教えられるからである。しかも、教師も教材もリーディング(読み)を教えるように作られているのだ。だから、そう簡単に能率が悪くて退屈な、話す・書くの訓練へと転換出来ないのである

 

 

また、話す力・書く力を重視して読む力の育成を軽視すれば、得るものよりも失うものがあまりに大きいのである。高校生がよく話す・書く人になるために、英文と語彙を(旧課程の)中学レベルに抑えるとしよう。すると、ちょっと難しい大人の文章、たとえば、 The New York TimesThe Japan Timesーー大学入試によく使われる新聞でもあるーーを全く読めなくなってしまうではないか。

 

しかも、読む力を犠牲にして得られる書く力とは、せいぜいネイティヴの小学校1年生くらいの実力だろう。仮に、学校の授業に加え、自主的に外人とのオンライン英会話や海外から短期留学を繰り返したとしても、せいぜいは小学校2ー3年生くらいの稚拙な英語を書けるか否かのレベルであろう。

 

 

日本で英語を話す・書くの教育をしても、そんなにレベルが低いのかと驚く人もいるかもしれない。しかし、大人数教室の英語教育では、話す・書く教育は大きな成果は上がらないのはやむを得ないのだ。何しろ、生徒がどんなに一生懸命になって英語を話したとしても、それを聴くのは「ペアワーク」の相手、つまり、同級生の生徒に語りかけるのである。同級生に英語で話して立派な英会話力が身につくなどということは、期待出来ないのは当然ではないか。

 

 

学習者の話す力・書く力が向上するのは、先生が生徒の発言や書いたものを聴いたり、読んだりし、それに適切なリアクションを返してくれる時である。あるいは、添削したりしてくれる時なのである。他者に語りかけようと願う時に始めて、本当のコミュニケーションとしての話す力・書く力の回路が開発される

 

しかしながら、本当に語りかけたい他者が不在の時には、丸暗記したフレーズを「そのまま吐き出す」ような、感動に乏しい発話行為しかできないのだ。これでは効果的な学習は出来ない。

 

したがって、少人数教育が出来ないのであれば、読み中心の英語教育が、全体として揺るぎないのは、むしろ当然の帰結であろう。中から大の教室であっても、読む力を効率的に養成することは可能だからだ。

 

しかし、私はここで、日本では読み中心の英語教育しかあり得ないと主張しているのではない。以上のような問題点があるにも関わらず、英語を話す・書くの教育にも、いくらかの可能性があると考えている。

 

まず、プロ講師の個別指導を受けることができる学習者の場合である。この場合には、話す力・書く力を効率的に養成することが可能になるので、読む力の養成を犠牲にしなくても良いだろう。

 

というのは、プロ講師の個別指導を受けることができれば、退屈極まる基礎例文の暗唱が容易に出来るようになるだろう。プロ個別指導講師に暗唱と瞬間和文英訳力の成果を聴いてもらう方法は、実に効果的である。

 

もちろん、英語を発話したり書いたりする時には、的確な応答をしてもらったり、過ちを添削してもらえるので、励みになるし、自分勝手な思い込みを訂正できるというものだ。

 

要するに、シリウス英語個別指導塾のような、プロ講師の英語個別指導を受ければ、英語を読むことと、英語を話す・書くこととが両立できるという事だ。実際、当塾の塾生の書く・読むの成績は相対的にも絶対的にも優れている。他塾の生徒のように、全然書けない・話せないという生徒は皆無である。

 

次に、考えてもらいたいのは、誰もが高度な英文を読む訓練は必要はないという、ごく当たり前の現実である。誰もが難しい英文を読む必要がないのだとしたら、従来の読み重視の教育観は、大きく改める必要があることになるだろう

 

前述の「読む」重視派の内田樹教授は、英語を読む力が大事で、もし日本人が The New York Times を読めれば、素晴らしいと書いたことがある。

 

だが、現実には、日本語で書かれた朝日新聞や読売新聞を読めない・読まない高校生が多いのである。日本語で新聞を読まない生徒に、英語の新聞を読むことを期待するのは無理筋である。

 

それならば、難しい英文を高校生に読ませる訓練は不要であろう。高校生用の英語の教科書をのぞいてみると、難しいテーマの英文(エネルギー問題、生態系、世界平和等々)で溢れている。いや、そういう類の文章ばかりなのだ。日本語で読書しない生徒には、ちっとも面白い話題ではないのは明白だ。これらを英語で読ませるために費やされたエネルギーは、多くの場合は少々無駄だったのだ。

 

もっと彼らに身近で分かりやすい話題を取り上げ、それらについて、英語で話す力・書く力に注ぐのが良いだろう。つまり、まずは海外でハンバーガーやコーヒーを英語で注文出来るようにすることから始まる英語教育が、日本語の読書習慣のない生徒には、求められているだろう。彼らにとって抽象的な話題ではなく、むしろ海外旅行や海外での生活、つまり、食文化、音楽、アルバイト、学校生活等々についてもっと多く扱うことも大事だろう。このとき、平易な英語で読む・書く訓練も、以前よりは楽しく充実したものになるだろう。

 

 

まとめ

 

  • ★ 現状では、読む力を重視する英語教育は当然の結果だと言える。
  • ★ プロ講師の個別指導あるいは少人数クラスを活用できるのであれば、話す・書くの効率的な訓練は可能である。
  • ★ 日本語を読まない人に抽象的なテーマの英文を読ませることは止め、もっと身近なテーマをとりあげる、そしてそのことについて話す力・書く力を養成したらどうだろうか。

 

 

 

 

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2022/07/03

夏期講習 体験授業と学習相談 ~模試の成績が上がらない、いつまでたっても偏差値40~50台というあなたへ~

 

予備校にも通っているし、勉強もそれなりにやっているつもりなのに、いつまでたっても模試の成績が上がらないとお困りの方、英語にしても数学にしても模試の成績が50台で予備校や普通の塾などに通っても成績急上昇は望めません。特に河合塾全統記述模試の成績が50台から伸ばせない人は抜本的に勉強方法を見直す必要があります。今のままでは伸びることはありません。

 

 

ちなみに河合塾の偏差値が50くらいだと、どのあたりの大学で合格可能性があるのか見ておきましょう。

 

 

河合塾 入試難易予想ランキング ←こちらをクリックすれば見られます。

 

 

これは河合塾が現時点で出している2023年の入試難易予想ランキング表です。偏差値はボーダーライン合否の可能性が50%に分かれるライン(合格する人と不合格になる人がちょうど半々くらいになるライン)―の偏差値となっています。ですから、この偏差値があれば大いに合格可能性がある、という数字ではなく、あくまでも半分くらいの人は合格できる、という数字にすぎませんのでご注意ください。また、偏差値といっても、その大学の学部、学科の受験科目数や問題の難易度などによって個々人の合格可能性は大きく変わりますので、あくまでも大体の目安としてお考え下さい。

 

 

 

例えばですが、

経済経営商学系(私大)ですと、

偏差値50 専修大学、東洋大学、日本大学、etc

偏差値55 成蹊大学、成城大学、明治学院大学,etc

偏差値60~65 青山学院、学習院、法政、立教、上智、etc

偏差値67.5 慶應、早稲田

といったような大学が並んでいます。

 

 

現在の自分の偏差値と上記ボーダー偏差値が大体一致している人は、今のままコツコツと勉強を続けていけばよいかもしれません。(油断は禁物です。)一方で、いや全然足りてない、というのであればやはり焦る必要があります。

 

 

例えば、現在偏差値が40~50台の方でも、‘’最低MARCH‘’というご希望をお持ちの方は多いようですが、であれば高2の春、遅くとも秋には河合塾全統記述模試で偏差値60には到達しておきたい。なぜなら高2の模試と高3の模試では受験者層に違いがあるからです。

 

 

即ち、高3になると浪人生が模試に加わってきます。よって高2でやっと偏差値60とれていたくらいですと、高3の春に突然偏差値が下がってしまうということはよくあることです。だからこそ、MARCH死守したいという方は特に、最低でも、高2のうちに総合偏差値60には到達しておきたい。(もちろん、個人差があり、個々人の持つ能力や状況によって様々な闘い方がありますので、必ずしも偏差値だけで判断する必要はありません。)

 

 

 

受験期の成績というものは、各自にあった正しい方法での学習法を継続的に行うことが必須条件です。もし予備校やどこかの塾に通っているがいつまでも模試の偏差値が50台から脱せないという状態であるならば、今すぐ勉強法を見直し、変える必要があります。

 

 

勉強法が間違っているかもしれない、というのは薄々気付いているのだけれども、どうしてよいか自分では判断できないし、誰に相談したらよいのかもわからない、というお悩みをお持ちの方も多いかと思います。昨今はネットを検索すれば大量の情報があふれていますが、あまりに多すぎて読んでいるうちに一体どれが正しいのか、どれを選んでよいのかわからなくなるのではないでしょうか。また、安易に情報を信じて間違った方法を選んでしまってはせっかくの努力と時間が水の泡です。

 

 

そういう場合は、迷うことなくシリウス英語個別指導塾by 東大式個別ゼミにご相談ください。

 

 

我々は、相模原市南区の地で20年以上にわたって、当初から全く変わらずたった二人の講師で個人塾を営んでいます。また、入塾当初は成績不振で悩んでいた生徒さんを多く一流大学或いは、ご本人希望の大学合格へと導いてまいりました。

 

合格実績 ←クリック     塾生、生徒達の声 ←クリック

 

 

今までどこで何をしていたか真偽のほどが定かではないような、つかみどころのない塾や指導者、建前ではいいことを言っていても実際教える人物はどこの誰かわからない、とか、誇大広告を平気でやっている、といったような組織とは全く違います。

 

 

私たちは、目標に向かって本気で頑張る意志と行動力のあるお子さんを全力で応援、サポートいたします。本気で向かってきてくださるなら他のどの塾に行くよりも高い成果を出せると確信しています。なぜなら、大抵の予備校や一般的な塾では生徒さん一人一人をそれほど深く丁寧に見ることはできないからです。

 

 

当塾は自宅で開校している本当に小規模な個人塾です。そこで完全なるマンツーマンで、20年以上にわたって様々なタイプの生徒さんと接し、真剣に生徒さん一人一人と対話を通した英語レッスンをしてまいりました。我々講師と生徒さんとの距離はどこの塾よりも近いですし、20年以上にわたって積み重ねてきた経験から生徒さん一人一人のタイプ、弱み強みをかなり正確につかみ取ることができると自負しています。

 

 

また、毎月の報告書を保護者さまにお送りし、お子様の状況や問題点を常に共有しています。もちろん、何かご相談があるときは個別に対応させていただいております。

 

 

 

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2022/07/10

話すための英語教育ーー現実的な代替案

日本で話すための語学教育を実現できないのか。

 

前回(←クリック)、「日本の英語教育では英話を話せるようにならない理由」で、アメリカの大学の言語コースの単位を履修すれば、外国語を話せるようになると紹介しました。

 

繰り返すことになりますが、アメリカの大学では2年くらい以上、語学コースの単位を取ると、ある程度の会話が出来るようになるのです。私自身は、8週間の夏季集中言語コースを2回(2年分)履修することにより、多くを学び、インタビュー出来るくらいに話せるようになりました。

 

本当は、日本においても、海外赴任予定者や留学予定者などの語学が必要な人に対し、そのような語学教育のサービスがあれば良いですね。しかし、残念ながらそのような語学講座の存在はあまり聞きません。ネックになるのは、少人数指導(10人未満)で、一週間に3−5回の授業を実施するという点でしょう。やる気のある生徒の募集や、優秀な講師の募集も、かなり厄介でしょうし、お金もかかるでしょう。

 

しかし、日本の条件に合う、もう少し現実的な代替案はないのか。つまり、日本人がもう少し英語を話せるようになるための、実行可能な英語講座はあり得ないのでしょうか。英語を話すための言語プログラムも、不可能ではないと考えます。それも、高校英語の授業内容を少し変えるだけで、ある程度実行可能なはずです。

 

英語を話すための現実的教育案(=高校で中学英語の特訓をする)

結論を先取りします。英語をある程度話せるようにするためには、高校の英語の授業で、従来の高校英語の内容を取りやめ、代わりに中学英語の徹底的な復習をするれば良いのです。具体的にいえば、次の課題を中心にこなします。

 

①中学英文法の例文暗唱とその瞬間英作文
②中学教科書の音読
③中学レベルの英語長文の多読・多聴

なぜ中学英語を徹底的復習する必要があるのか。

これも前回と重複する点がありますが、簡単に説明させてください。

 

一流高校に合格した生徒さんであれば、中学英語を正確に英文を読めるようになっているはずです。しかし、そんな優秀な生徒たちであっても、彼らが出来るのは、実は「読む」ことだけです。優等生であっても、中学英語を「話す」「書く」ことはほとんど出来ないはずです。つまり、現行の英語教育では、最優秀の生徒さんでも、中学英語を完全に習得できていないのです。それなのに、高校生という理由だけで、中学英語よりもさらに難しい高校英語に突入させているのです

 

中学英語ですら話せない、書けないのに、さらに難しい英文法・語彙を勉強させているのです。これでは、「読む」能力は向上しても、「話す」「書く」能力はほとんど伸びないでしょう。だからこそ、私の提案があります。日本人の英会話能力を高くするのであれば、高校で無理な高校英語に取り組むのではなく、中学英語を完全にマスターするように努めれば良いのではないでしょうか。「読む」能力を向上させる代わりに、「話す」「書く」英語の基礎を養うことに全力を注ぐのです

 

以上が、私の提案の骨子です。何を学ぶべきなのかも説明します。

 

高校で学ぶ中学英語の学習課題

 

「話す・書く」英語を学ぶ際にもっとも大事なことは、まずは、中学英文法の基本例文をしっかりと覚え「瞬間英作文」(=和訳文を瞬時に英語にする)を出来るようにすることです。『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(←別にこの本である必要はありませんが)はロングセラーであることはよく知られています。

 

ついで、完全に理解できる中学レベルの教科書を、何回も音読しよく聴くことです。易し目の英文だからこそ、音読の成果が上がることは、一般によく知られていることです。また実際に、中学の英語教科書が英会話に役に立つということで、『英会話・ぜったい音読』もロングセラーです。

 

この二つをしっかりと訓練すれば、英会話の基礎は出来上がると言って良いでしょう。

 

直接には英会話力の向上にどの程度寄与するのか分かりませんが、易しい英文の多読・多聴も加えたいところです。

 

小さな問題点

 

ただし、以上の訓練だけで英語を話せる・書けるようにはなるかといえば、ちょっと厳しいでしょう。というのは、 現行の高校の授業では、少人数指導は無理ですから、教室内で英語を「話す・書く」練習がほとんど出来ないからです

 

また、学習者が話したり、書いたりしても、聴き手や読み手の反応(リアクション)が期待できません。生徒は沢山いるのに先生は一人だけですから、どうしようもありません。生徒同士がペアになって作業することは出来ますが、はっきり言って、同級生と英語でやり取りしてもちっとも面白くはないでしょう。

 

つまり、授業はどうしても単調退屈になりがちになります。

 

したがって、本当は日本語の分かる先生に個別指導してもらいたいところです。

 

またインターネットを用いるオンライン英会話ですが、ある程度基本例文を覚えていないと、何も話せないで終わってしまうでしょう。現実的に言うと、「話す・書く」ための中学英文法を修了した段階で活用すると良いでしょう。それならば、日本語を話せない外国人の英語の先生であっても、オンライン英会話でぐんぐん実力をつけることができるようになるでしょう。最初は片言でしょうが、慣れればかなり話せるようになるはずです。英検準1級やTEAPのでスピーキングやライティングならば、9割以上の得点を取れることは、当塾としても保証して良いくらいです。

 

大きな問題点(=ちょっと難しい英語になると読めない)

 

私の出した案は、中学英語を復習することによって、「話す・書く」素地を養うという方法論です。しかし、代償なしという訳にはいきません。いわゆる高校英語と、その「読む」訓練時間を削減」するのですから、当然のことですね。要するに、難しい英文を読めなくなってしまうのです。

 

実を言うと、アメリカの語学教育の場合も、初級・中級では会話的な側面が重視され、読解は上級者になってから取り組むことが多いようです。(私自身、話せるけれど、あまり読めませんでした)。

 

つまり、「話す・書く」重視の方法論を採用すると、カタコト英語ならば話せる・書けるようになるが、英文読解はあまり出来なくなる訳ですね。

 

話せるが読めないというのは、難しい知らない単語ばかりなので、英語の記事には手も足も出ない感じです。単語や文法は中学英語止まりですから、仕方ありません。難しい単語を覚えない代わりに、易しい単語を積極的に活用する訓練をしてきたのですから。

 

ちょうど、日本語は話せるが、漢字を読めないので日本語 は読めない外国人と似たような状況だと考えてもらってもよろしいです。

 

となると、従来の「読み」重視路線を放棄し、「話す・書く」重視路線に本当に変更して良いのか、疑問に思えてくるでしょう。相当大きな問題であり、簡単に結論は出ないでしょう。ぜひとも皆さんも考えてもらいたいです。

 

たとえば、次のどちらが良いですか?

 

「英検準2級ー3級レベルの英文読解力だが英語をどんどんと話せる人」

vs.

「英検準一級レベルの英語長文は読めるが、話したり書いたりするのは苦手な人」

 

 

今回はこれまでとしますが、次回はさらにこのテーマについて考察を進めます。

 

 

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2022/06/27

日本の英語教育では英話を話せるようにならない理由

日本の英語教育では英話を話せるようにならない理由

 

昔からよく議論されている話題ですが、日本人は中高大と最低8年間も英語教育を受けながら、なぜ英語を話せないのでしょうか。

 

残念ながら、間違った推論が幅を効かせてきました。

 

  • 日本人は文法ばかりやっているから話せないのだ。
  • 子供の頃から英語を勉強していないからだ。
  • 大学入試問題が奇問難問ばかりで、実用英語でないからだ。
  • 英検のような実用英語を重視していないからだ。
  • ALTの外人講師を十分に活用しないからだ。

 

私はアメリカの大学で、外国語を「話せる」ようになる講座を受講しましたので、これらはナンセンスな議論だと断言することができます。今回はなぜこれらの通俗的議論が間違っているのかを説明します。そして、次回以降に、どのような教育制度にしたら、日本人でも外国語を話せるようになるのかを述べていくつもりです。

 

 

 

 

  • 間違った推論 文法ばかりやっているから話せないのだ。≫

 

これは、間違った考え方の代表例ですね。逆です。むしろ、文法力が不足しているから話せないのです

 

もう少し詳しく説明します。

 

 

(その前に最初に申し上げておきたいことがあります。日本人は英語学習で文法ばかりやっているというイメージは、残念ながら中高年オヤジ的旧式英語教育観に過ぎません。良くも悪くも、かなり多くの中学高校の授業では、英文法はほとんど取り上げられていないからです。多くの(中)高校は英文法の問題集を生徒に丸投げするだけで、実際に英文法を教えているのは、実は塾や予備校なのです。ですから、もし文法中心の教育に不審があるのでしたら、寧ろ学校に英語教育を委ねるべきだと忠告しておきます。)

 

 

1.文法を全然知らなかったら、決まり文句と単語を出鱈目に並べることしかできなくなります

 

文法を学ばないで外国語を話そうと思ったら、同じ決まり文句をいつも繰り返し発すしか出来なくなってしまいます。”To go, please” ” I’d like coffee”だけの言語生活。。。

 

あるいは、単語を出鱈目に並べなければなりません。もちろん、そういったことも外国語のコミュニケーションでは、ちょっと便利な技能なのかもしれませんが、英語でそれだけでは残念ですね。

 

我々に必要なのは、決まり文句を100個覚えることではなく、どんな英文でもその場で作りだせる能力です。そのためには文法力がどうしても必要になるのです。

 

 

2.日本人に不足している文法力は、<話し・書くための中学英文法>です。

 

英文法というと、英文法の4択の問題集を思い浮かべる人がいるかも知れません。『Next Stage』『Up Grade』のような英文法の網羅系問題集がその典型例です。たしかに、この手の4択問題集を繰り返し読んだとしても、英語を話す能力にはつながりません。そもそもあまりにも複雑すぎます。また、所詮は4つの選択肢を選べば良い問題集にすぎないからです。

 

英語を話したい人がマスターすべきは、大学入試等で求められる難解な文法事項ではなく、もっと基礎的な英文法です。つまり中学英文法ですね。

 

中学英文法くらいならば、ある程度分かるという人もいるでしょう。あるいは、そんなものは1か月くらいで簡単にマスターできるよと考えている人もいるでしょう。しかし、本当に皆さん中学英文法をマスターしているでしょうか?

 

一流高校の生徒さんであっても、中学英文法をマスターしていると言える人は非常に少ないのが現実です。記号選択問題で正答が分かる、いちおう日本語に訳せるくらいでは、中学英文法をマスターしたとは言えないのです。少なくとも英語を話すために求められているのは、下の写真のような教科書の基本例文をよく覚え、和文英訳的に英文を自在に作り出す能力なのです。つまり、最低限、<話し・書くための中学英文法>が求められています。

 

 

 

 

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当塾の経験から言えば、教科書レベルの和文英訳が即座に出来るようにをマスターするためには、短くても3-5か月、長いと2-3年かかります。決して短くはありませんが、やる価値の非常に高い、和文英訳でもあり例文暗唱だとも言えます。

 

 

一方、従来の普通の英語学習では、どういうルートで文法力を伸ばしていったでしょうか。多くの場合、中学英文法を完全にマスターしていないのにも関わらず、難解な英文法(高校英文法・受験英文法)に突入していました。このように文法を勉強したのでは、話したり書いたりすることは出来ません。しかしながら、文法力が不要だという訳では決してないのです。

 

 

 

間違った推論  ≪子供の頃から英語を勉強しないから話せないのだ。≫

  • 幼い頃から英語を学ぶのは、必ずしも悪い考えではありません。しかし、それなりのハンディがあることを認識してください。
  • 小さな子供や小学校の低学年生は、文法から英語に入ることが出来ません。つまり、要点を能率よくかい摘んで教えてもらうような方法論、つまり文法中心的な英語教育)は不可能です。
  • 文法教育をしないとなれば、大量の英文・英単語を大量に聴かせたり・読ませたりする必要があります。そのためには、マンツーマンか少人数で、毎日何時間か英語に触れさせるのが最適でしょう。
  • 全く英語が出来ない段階ではオンライン英会話授業は使えませんから、生身の人間が教えるのが良いでしょう。ご両親の何れかが英語話者だと理想的です。

 

 

念のために付け加えておけば、文科省が進めているような中途半端な小学校英語は、ほとんど意味がないだろうと予め予想がつきます。

 

 

間違った推論 ≪ALTの外人講師を活用せよ≫

  • 彼らはプロの言語教師ではないので、ほとんど何も期待できません。私共の子どもが小学生の頃もお遊び英語の時間があり、30人から40人ほどのクラスにALTがにたった一人いたようです。日本語は出来ないし、よかれという方針でしょうが、日本語を全く介さず英語で何やらごちゃごちゃ言ってくるので、一体何をしているのかさっぱりわからない授業だったようです。むしろ英語嫌いを増やすのではというのが、我が子の感想でした。

 

  • もしALTで成果を挙げるつもりならば、子ども二人に一人のALT をつけ、毎日二時間くらい一緒に過ごさせるくらいの、思い切ったやり方をしなくてはダメでしょう。つまりALTで成果を挙げるという考えは、現実性に乏しいものです。

 

 

 

  •  間違った推論  ≪大学入試が奇問難問だからいけないのだ≫

大学入試英語が奇問難問の時代は終わりました。今なお超難問なのは、一部の一流私大のみです。具体的にいえば、早稲田(理工学部、社会科学、商学部、法学部など)、慶應(法学部、薬学部、商学部など)、上智(全学部)くらいのものでしょうか。MARCHや国立大学の入試問題は比較的良問が多いように見えます。

 

大学入試に全責任を負わす考え方は、やや不当だといえます。

 

 

間違った推論  ≪入試英語が、英検のような実用英語でないからダメなのだ。≫

英検の四技能(話す、書く、読む、聴く)重視には確かに良い面もあります。しかし、英検準一級に合格して上智・MARCHに進学した者に対して、「英語を話せる人」という認定をできるかというと、非常に厳しいと言わざるを得ません。さらに、英検は総じてどの級も、2020年以降大いに易化してしまったことを忘れてはいけません。

 

英検を評価しすぎてはいけません。

 

 

 

外国語を話すための理想の外国語教育はあるのか?  

 

Yes です。

 

なにしろアメリカの大学では、単位を取得した学生のほとんどが、その外国語を話せるようになってしまうのですから。私自身、アメリカの語学プログラムの恩恵を受けましたのて、1年でもがんばれば話せるようになるのだと実感しています。(もちろん言語の難易度によって、話せるようになるための学習時間は変わってきます)。

 

簡単に言えば、次のようなプログラムです。

 

 

少人数教室(10人未満)>

<週五回(2年目は週3回)+復習>

<ネイティヴ講師>

希望者のみ受講

 

 

また、「集中言語プログラム」も極めて有益です。(私自身は、通常の語学コースよりも、こちらでのやり方で大いに学びました)

 

 

少人数教室(10人未満)>

1日3時間・週5回・8週間 +復習

<ネイティヴ講師>

<希望者のみ受講>

 

このような理想的コースがあれば、日本人も必ず英語を話せるようになります。ただし、日本でこのような言語教育コースを作れるかと問われれば、ちょっと難しいと言わざるを得ません。費用が相当掛かってしまうからです。(ただしネイティヴ講師である必然性はありません。プロの語学講師ならば、構わないでしょう)。

 

 

余談となりますが、ひとつだけ興味深いことを書いておきます。上記のアメリカの大学の語学教育では、音読はほとんど重視されませんでした。もちろん私自身、音読はしませんでした。しかし、しっかりと話せるようになるのです。少人数教室の元では、音読は絶対に大事だとは言えないようです。

 

 

今回はこれまでと致します。次回は、もっと現実的な英語を話すための教育プログラム案について説明します。

 

 

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2022/06/19

Yesterday was rainy. に❌をつける英作文講師?

Yesterday was rainy. に❌をつけてしまう英作文講師?

 

以前、受験生に対して安易に大矢復『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』(以下、『ハイパー自由英作文』略します)を薦めてはいけない。もし相手が誰であろうとお構いなしに、『ハイパー自由英作文』をやりなさいと薦めてしまう人がいたら、学習アドバイザーとしては失格だと書きました。

 

『ハイパー自由英作文』をやれば良いじゃないですかと気軽にアドバイスしてしまう人は、基本的に独りよがりで、個々の受験生が抱える問題を理解出来ていないようですね。

 

ちなみに『ハイパー自由英作文』をやるべき受験生は、首都圏であれば、東大・一橋・東外大・慶應(経済・医) ・早稲田(政経・法)志望者のみです。他の国公立大学志望者や、英検準1級やTEAPの受検者であれば、取り組む必要はありません。

 

 

さて、以上の見解については、ある程度以上の自信があるものの、自説を確かめるために、youtube上で [大矢、自由英作文]と検索してみました。すると一番上位に上がっていたのが、大学生(?)の人気Youtuberさんの英作文講座でした。

 

その人は実は、自由英作文をするのに「模範英文の暗唱は必ずしも必要ではない」という、ちょっと不適切なアドバイスをした人でしたので、私の仮説は間違っていなかったようです。(正しいアドバイスは、「難解な和文英訳の例文を暗唱する必要はないが、中学レベルの基本英文はある程度以上絶対に覚えなさい」です。そうしないと、英文を書けるようにはならないからです)。
さて、そうは言うものの、彼の英作文講座をちょっと見ていました。すると、明らかに間違った英語のレクチャーを始めたので、ちょっとビックリしてしまいました。
下の写真を見てください。

 

Yesterday修正版
「きのうは雨でした」をそのまま日本語に直訳し、“Yesterday was rainy”. としてはいけません。と発言したのです。

 

” Yesterday was rainy.” は、「高3でも書くヤバい文章」だということになっています。また、「だいたい”Yesterday was” なんて表現、気持ち悪いね」とまで言い出す始末です。しかし、” Yesterday was rainy.”は、頻繁に使われる訳ではありませんが、決して間違った英語とは言えません。

 

 

「昨日は雨だった」の英語表現には、実に様々な表現があり、yesterdayやthe rainを主語にしても良いのです。下の文は全部正しい英文です。

 

 

  • It was rainy yesterday.
  • It rained yesterday.
  • We had rain yesterday.
  • Yesterday was rainy.
  • The rain fell yesterday.

 

間違ったことを平気でドヤ顔で明言してしまうのは、教える側の人間としては本当に恥ずかしいことです。プロ講師とはとても呼べませんね。しかし、ここでこのyoutuberさんの失態をとりあげたのは、彼個人の問題点をあげつらいたいのではなく、英作文の指導や添削の現場において、とてもプロ講師(プロ添削者)とは言えない人たちが、同じような問題を起こしているだろうと推測できるからです。
まず、プロ講師と言えない英語教師が添削したり採点したりするとき、模範解答と異なるというだけで、その解答を簡単に❌にしてしまう事例が多いことが予想されます。

 

現に模試の採点なども、かなりいい加減なものが多いようです。

 

 

私も、本当は間違っていないのに×にされている英作文の答案をいくつも見たことがあります。例えば、as if S + V (現在形)で❌にされていました。

(as if S +V の場合は、Vを過去形(仮定法)にする場合が多いが、現在形(直説法)でも良いのです。辞書を見ればちゃんと書いてあります)。

 
次に、プロ講師でない英語講師は、生徒や受験生としての学習方法と、教師としての学び方は、少々異なっていることを理解していないのではないでしょうか。

 

 

受験生は多くの場合、一冊の参考書を徹底的にマスターすればそれでOKです。「昨日は雨だった」ならば、”It rained yesterday.” “It was rainy yesterday”. “We had rain yesterday.“ の三つぐらいを知っていれば、十分でしょう。

 

 

しかしプロ講師としては、三つの表現しか知らないのでは困ります。もちろんプロ講師だとしても、あらゆる表現に精通している訳ではありませんから、正しいか否かよく判らない英文にたびたび出くわすでしょう。だがそんな時には、徹底的に調べなくてはなりません。

 

しかしこのYouTuberさんは、「”Yesterday was rainy”は気持ち悪いね、間違いだね 」と決めつけてしまった。自分が知らない表現は間違いと即決してしまった。プロ講師としてはあり得ない事でした。

 

数学で言えば、「別解」で解いた答案を❌にしてしまうような愚行でしょう。

 
英語の場合は、別解として正しいのか否か、判定するのが難しい場合があります。しかし、現代の辞書やインターネットではかなりのことまで調べることができます。最大限の努力を払って、調べるべきでしょう。

 

例)”Today is raining.” は間違いか否か。

ーーー間違いとは断言はできないが、複数の辞典に一切それに似た表現はない。またインターネットで調べる限り、その表現を用いる人はほとんどいない事がわかる。だから使うべきではない、と判断できます。

 

 

プロ英語講師はもちろんだが、高校生もたまには辞書をよく読んでみよう

 

最後に付け加えておきたいのは、英作文を教える者は、いつも辞書をフル活用しなくてはいけないということです。また、忙しい高校生・受験生も、たまには重要語について、辞書を精読してもらいたいと思います。
今回の場合であれば、辞書でyesterday (名詞)を調べてみれば、yesterday が主語で、wasが動詞の例文を、いくつも簡単に見つけることが出来たはずでした。例えば、

 

 

“Yesterday was my birthday.”

 

“Yesterday was Sunday.”
“Yesterday was my first wedding anniversary.”
“Yesterday was our day; Taro passed the bar examination.”

 

このくらい調べれば、” Yesterday was rainy.” は、ほぼ正しい表現だと推測出来たはずです。プロ講師の自覚がない人は、辞書を引く習慣がないのでしょうね。とても残念なことです。

 
ところで、エースクラウン英和辞典という高校初級用の辞書があります。この辞書でwant を調べると,

 

You (might) want to …
するほうがいいでしょう。

 

というのが出ています。こういう表現はご存知でしたか?実は『プログレス21』のBook 2 にも出てくる大事な表現なんですよ。(こういう表現を知らないと英会話をしているとき、相手の話が全然理解できない場合があります)。

 

 

今回はここまでとします。

 

 

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