title-praivacy

塾ブログ 林間教育通信

2023/01/09

英語の落ちこぼれ中高一貫校中学生のための処方箋

中高一貫校の中学生のお子さんが、学校の英語の授業についていけなくなりそうな時、あるいは、すでに授業が分からなくなってしまった場合、どのような手を打てば良いでしょうか。

 

現実的に考えると、家庭教師または個別指導塾に通わせるしか選択肢がありません

 

とはいえ、どの家庭教師・個別指導塾でも良いという訳ではありません。いくつかの条件を挙げてみましょう。

 

 

★★★★絶対に欠かせない条件!

(a)週二回以上の授業を受けること。

 

落ちこぼれでしまった生徒を救済するために、絶対に欠かせないのは、家庭教師であれ個別指導であれ、週2回以上の授業を受けることです。たとえどのような事情かあるとしても、絶対に守ってください。

 

 

なぜ週2回の授業が必須なのでしょうか

 

◉塾関係者や語学教育関係者の共通の経験からすると、英語は週一回の授業では成果がほとんど上がらないからです。

 

ある程度の学習密度がないと、前回習ったことをすっかり全部忘れてしまうので、何もかも最初からやり直さなくてはならないからです。これでは英語力を積み上げる事が出来ません。

 

ちなみにロンブ・ カトー著 米原万里訳『 わたしの外国語学習法 』(ちくま学芸文庫)によると、外国語を学習するならば、週に最低10−12時間必要だという説が提示されています。

 
◉週一回だけの授業では、大半の学習者が挫折してしまうからです。

 

私自身、大学生時代にドイツ語等いくつかの外国語(第三外国語)に挑戦しましたが、週一回の授業しかない場合は、毎回の如く挫折してきました。今考えると、週一回しか授業がない場合、挫折してしまうのは、やむを得ないことなのでした。

 

 

◉落ちこぼれ君は学校の英語の授業がちんぷんかんぷん状態なので、塾や家庭教師の授業だけが英語の勉強時間となっているからです。

 

学校に追いついていれば、塾の授業と学校の授業がかみ合い、週一回でも成果が上がります。しかし、落ちこぼれ君の場合は、週2回以上通塾しましょう。

 

 

 

週2回の授業が予算等のために厳しい場合は、どうするか

 

週2回を勧めると、やはり週一回で良いと希望される方が非常にたくさんいらっしゃいます。予算が足りないか、クラブ等で忙しいからといった理由があるようです。その場合にはどうしたら良いのか。いくつかのヒントを出しておきます。

 

 

期間限定で週二回の通塾をしましょう。

 

たとえば、4〜6か月限定で週二回の通塾はどうでしょうか。その後は家庭教師や塾を止めれば良いのです。ただし、予め家庭教師や塾の先生に、その旨、申し出ておくこと。

 

 

当塾でも、お医者さんの家庭のご兄弟が、8か月間限定の集中授業を受講されました。お兄さんは、その後、首都圏の国立大学医学部に現役進学されたそうです。

 

 

一回の授業時間を少し短くしましょう。


例えば、80分×2 → 60分×2 はどうでしょうか。

 

 

1時間あたりの料金は、多少割高になることが多いでしょうが、授業回数だけは2回以上を確保してください。

 

 

高校生になるまで待つ

 

実際、高校生になってから、集中して勉強すれば、一気に遅れを取り戻すことは、不可能ではありません。高校生になると、少し大人になってきますから、自覚をもって勉強に取り組むことができます。また、大学受験が目の前に迫っていますから、やらなくては不味いと理解できるからです。そういう訳で、高校生で始めれば、成果が上がりやすくなります。つまり、コスパが良くなるのです。(ただし、いつまで経っても、やる気の出ない高校生も沢山います、念のため)。

 

 

◉ 学生講師や素人講師などに教えてもらう。

 

当塾としては、あまりお勧めしたくはないのですが、料金的に安くなるのであれば、そういう手もアリかとは思います。ただし、お子さんと一緒に遊んでしまう先生だけは、ご注意ください。

 

 

◉クラブ等で忙しいのであれば、オンライン授業(スカイプ授業)と対面授業を組み合わせましょう。

 

オンライン授業は通塾時間がかかりませんし、夜遅くの授業でも負担は減ります。

たとえば、

 

80分 ×1 対面授業
60分×1 オンライン授業

 

とするのはどうでしょうか。

 

怠け者クンの場合は、週3回以上の授業が必要だ

 

当塾(シリウス英語個別指導塾)のようなプロの個別指導講師の経験から申し上げますと、真面目に宿題をこなしている生徒さんであれば、週二回(一回80分または60分)の授業で学校に追いつき、追い越すことが可能です。

 

しかし、どの生徒さんも必ずしも成績が上昇するとは保証できません。というのは、学校の英語の授業についていけなくなった生徒さんの多くは、なまけ者君だからです。

 

怠け者君は、ご家庭で宿題をしっかりと、毎日、やりません。完全にサボったりはしないとしても、授業前日の一夜漬けかもしれません。いわゆる「やっつけ仕事」ですね。その場合、週2回ではちょっと厳しいかもしれませんね。お金はかかってしまいますが、週3−4回くらいの授業を受けるのが良いということになります

 

 

オススメの通塾回数(小まとめ)

 

 

真面目な性格の生徒さん—-宿題を真面目にこなす生徒さんであれば、週2回でOKでOKでしょう。

 

毎日の宿題をサボりがちな生徒さん—-プロ家庭教師・個別指導塾講師の一対一個別指導で、週3−4回以上が必要です。

 

◉学生講師等の家庭教師や個別指導塾の場合—-中下位の中高一貫校で一流大学を目指していない場合は、必ずしもプロ講師(家庭教師)でなくても良いかもしれません。しかし、その場合、週4ー5回の授業を受けさせると良いでしょう。

 

 

 

★★★ ほとんど必須条件

(b)プロの家庭教師またはプロ個別指導講師の1対1の授業あること

 

個別指導塾の場合は、必ず1対1の個別指導で、しっかりと丁寧なレクチャーがあるところを選んでください。

 

個別指導塾と銘打っている塾の多くは、実は先生1人 対 生徒2~3人の指導だったりします。これでは、英文法を丁寧に体系的に説明することは出来ません。授業というのは、問題演習と答え合わせでしかなかったりする訳です。落ちこぼれ君は、これでは英語が分かるようにはなりません。

 

 

★★★ ほとんど必須条件

(c)中学英文法養成のノウハウと実績があること

 

中学英文法は、易しいようでいて、実は大変難しいです。というのは、色々な単元を全部覚えていなくてはならないからです。

 

中学生で習う英文法には、例えば、一般動詞とbe動詞の区別、他動詞と自動詞、疑問詞、進行形、受動態、現在完了、助動詞、接続詞、前置詞などといった非常に多くの単元があります。定期試験であれば、それらを一つか二つマスターしていれば良いかもしれません。

 

しかし、将来一流大学に進学する中学生の場合、最終的には、全部の単元を完全理解をしていなければなりません。これが難しい。

 

 

新しい単元に取り組もうとすると、既習事項を完全に忘れていることを発見する。その繰り返しです。どうやって忘却の連続から抜け出したら良いのか。

 

巷の本屋さんでは、『中1ワーク』『中1ドリル』『中学英語を一つひとつ○○○』等々、沢山の問題集が売られています。どれも悪い教材ではありません。しかし、これらの問題集を、一通り完成させたとしても、中学英文法は習得できません。というのは、一度やっても、やった端から忘れてしまうのが普通だからです。

 

もちろん、中学英語のアプリ教材(iPad教材など)も、似たり寄ったりです。中学生は、最初に習ったことを、折り返し地点にたどり着いた時には、すっかり全部忘れてしまっているのです。

 

 

英語学習は、忘却との戦いです。忘却を克服する実績やノウハウがあるのかが問われています

 

 

繰り返しになりますが、ポイントをまとめます。

 

 

中学生は次からつぎへとすぐに忘れてしまいます。生徒さんが、忘れても、忘れても、何度でも繰り返し学び直させること、そして、それを定着させるようなノウハウや実績があることが求められています。落ちこぼれ君を、最初の第一歩から訓練し、基礎を習得させる経験を積んだ講師(個別指導塾・家庭教師)がいるのかどうかが問われています。

 

 

★★ 強く望まれる

(d)対面授業があること

 

オンライン授業はとても良いのですが、それでもやはり中学生には、対面授業の機会あることが望ましいですね。

 

対面授業が良い理由の一つは、生徒さんのテキストやノートをチェックしやすいことが挙げられます。

 

よろしければ、お子さんの単語本(帳)をチェックしてください。何も書き込みがない、きれいな単語本であれば、全然勉強をしていないか、あるいは、勉強法がわかっていない証拠です。きれい過ぎるノートも、感心できません。要するに、中高校生のほとんどは、ノートやテキストの使い方を知らないのです。

 

対面授業でないと、勉強状況や勉強法の指導を適切に出来ないのです。

 

 

 

 

<まとめ> 

中高一貫校の中学生の英語落ちこぼれ君を救済するには、どのような家庭教師・個別指導塾を選択して活用すべきか?

★★★★ 絶対に欠かせない条件

(a)週2回以上の授業を受けること。

 (ただし、怠け者クンの場合は週3~4回の授業が必要)

 

★★★ ほとんど必須要件
(b)プロ講師(家庭教師・個別指導塾講師)による1対1の個別指導であること
(c)中学英文法養成のノウハウと実績があること。

 

★★強く望まれる
(d)対面授業があること (中学生の場合、オンラインだけでは厳しい)

 

 

 

 

 

以上、ぜひ参考にしてください。

 

 

後記 中高一貫校の英語落ちこぼれからの脱出のテーマについて、以下のブログを書きました。

 

 

高一貫校の中学生、英語で落ちこぼれた時の対策(その手は悪手!(←クリック)
英語の落ちこぼれ中高一貫校中学生のための処方箋  (←このブログ記事です)。
中高一貫校高校生の英語落ちこぼれへ組への処方箋(前編)(←クリック)
中高一貫校の英語の落ちこぼれ高校生への処方箋(後編) (←クリック)

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検/TEAP
相模大野・中央林間・横浜・藤沢・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2022/09/23

一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩むーその原因は知的好奇心の欠如 part.2

前回(一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩む、その原因は知的好奇心の欠如 ←クリックの続きで、O君と魚関係の写真を掲載し、後半で一応のまとめを書き、まずは一区切りとします。お楽しみください。

 

 

 

ひろき君 船の先で 顔隠し

 

 

この人↑は誰だかお分かりになりますか?漁師さんじゃないですよ(笑)。前回ご紹介したO君のお兄さんで、当塾の卒業生でもあります。現在北海道大学水産学部で学んでおられます。

さすが水産学部の学生!って感じですよね。

 

 

 

ここからはお兄ちゃんの方がとった魚達をご紹介しますね。しばしお楽しみください。

 

赤ダイ?1

 

これはアカハタという魚だそうです。アカハタというのは根魚(ネザカナとかネウオなど読み方は諸説ある模様)といって、岩がたくさんあるところの下の方に生息しているらしいです。調べてみると英語ではrockfishというそうで、確かにそのまんまですね。

 

 

 

 

 

釣った魚1

 

 

 

 

 

一番上の魚は真鯛(まだい)だそうです。ちょっと桜色っぽいので「桜鯛?」と質問すると、桜鯛というのは春、桜の咲くころにとれる真鯛のことだそうです。ただ、サクラダイという別の種類の魚がいるそうで、それはスズキ目ハタ科の魚。調べてみると、鮮やかな赤色の体に白い斑点が散っているようです。(因みに真鯛はスズキ目のタイ科。)

 

真鯛の隣がヒラスズキだそうです。波がたつ‘’さらし‘’というところによく生息しているそうです。

 

 

 

 

 

ひろき君 ブリ 目がハート

 

 

 

これはブリでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ひろき君 ブリ 顔隠し

 

 

これはサクラマスでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

ひろき3カラフトマス

 

これがカラフトマスでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ひろき君 光る魚 顔隠し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひろき君とサケ

 

 

 

これは鮭でしょうか?大漁ですね(@_@)

 

 

 

ひとまずのまとめ

 

以前こんな記事を書きました。

 

将来伸びる子にするための子育てをしよう←クリック
将来グングンと柔軟に伸びる子に育てるためには、「大きな余白=見えない学力=栄養たっぷりの土壌」を育んであげることが不可欠だ、という内容です。

 

皆さん、我が子を少しでもよい大学に通わせたい、優秀にしたいという強い思いを抱きながら、日々子育てに奮闘されているのだと思いますが、なぜかなかなかうまくいかない、という方も多いのではないでしょうか?その原因は実は、知的好奇心が欠如している状態で、必死に成績ばかりを追い求めているからというケースが多いように感じています。小さいうちにしっかりと土壌を耕してあげ、知的好奇心を育んであげる。まず何よりもそこがスタートラインです。

 

 

 

このコンセプトを丸々自然体で実践なさっているご家族、それがO君ご一家なのです。何かを成さねばならない、とか、子を何者かにしなければならない、といった呪縛に全くとらわれることなく、ナチュラルに生活なさっている、私からはそんな風に見えます。
一つの模範とすべきご家族だと思いますので、是非参考になさってください。

 

 

 

例えば、ご兄弟二人とも、中学受験を経験されましたが、親御様が率先してリードしたわけではなく、お子さんが小5か小6の時に自分から受験したい、と言い出したので、それならばと応援しただけのようです。
世間では、眉間に皺を寄せた教育熱心なママたちが、やれ「サ〇ックスだ」「四〇大〇だ」「さらに個別だ」と小さい子どもの手を引っ張ってあちこちの塾に連れまわしている方がいらっしゃいますが、そういう世界からはおよそ無縁な世界で、世間の風潮に踊らされることなく、のんびりとマイペースで、しかも涼しい顔して受験を走り抜けたなんて、カッコイイと思いませんか?
お兄ちゃんの方は、いざ大学受験突入!という時も、高校2年生あたりから本気モードを出し、(かといってそれほどガリ勉しているようには見えませんでしたが(笑))またもや北海道大学水産学部に颯爽と合格を果たしてしまいました。

 

 

 

当塾に通い始めた当初は他の多くの入塾生同様、英文法の基礎からやり直しをするレベルでした。しかし、やればやるだけどんどん伸びていき、わずか2年で基礎から北海道大学合格レベルまで英語力を順調に伸ばすことができました。まさに乾いたスポンジが水を吸い込むかのごとくです。

 

「見えない学力」=「余白」=「よく耕された栄養たっぷりの土壌」が育まれている子は本当に順調に、やればやっただけの成果が得られます。

 

 

 

前回の記事と当記事に掲載した魚についていろいろと教えてくれたのが中2のO君、上の写真の弟君です。前回の記事にも書きましたが、物心ついたころには家に「図鑑」があっていつもそれを見ていたとのことです。そして「図鑑」を見れば自分が調べたいこととは別に、更に関連した内容も載っているので、どんどん知識が広がっていくのだ、と嬉しそうに話してくれました。
確かに、釣りを趣味とし釣りに没頭しているわけですから、魚の種類だけではなく、この季節にはどんな魚がとれるのだろうか、どんな場所に行けば釣れるのだろうか?エサは何がよいだろうか?etc…知りたいことは無限に表れますが、調べればわかる、ということが体験上わかっているので、主体的積極的にどんどん調べていくのでしょうね。そういえば、O君と話していると、「この写真はお兄ちゃんが五島列島に行った時のもの」とか「〇〇の魚はオホーツク海にたくさん生息している。」といったように、魚の説明の時に地名もよく出てきます。これ、速攻学校の地理の勉強にも役立ちます。

 

 

 

最初は、釣った魚の種類を知りたい、という素朴な好奇心から始まっただけなのに、それが生物の体の仕組みだけでなく、生態系だとか地理的学びへとつながっているわけです。このような生きた学びが、「知らないことを知りたい!」という内発的動機付けに突き動かされ、主体的かつ自然体でできているなんて、なんと素晴らしいことでしょうか!本当に素晴らしいです。

 

 

 

こういうお子さんは、何か教科の学習をしていても、自然と気づきが多くなるはずです。「これはどういうことだろうか?」「どうしてこうなるんだろうか?」この「疑問」がないと勉強は自分の肥やしにならないんです。
O君ご一家のありようは、教育学的に見て、子どもの能力を柔軟に伸ばすための沢山のポイントがあります。本当は、一つ一つ、「こういうところは、勉強面のこういうところにつながっている」といったことを細かくご説明したいところですが、多すぎて、そう簡単にはまとめられませんので、折に触れて引用させていただきたいと思います。
皆様、特にまだ未就学のお子さんをお持ちの親御様方は、とにかくお子さんと自然の中でたっぷりと遊び自然に親しむことをお勧めします。そこには、子どもの好奇心を育む栄養素があちらこちらに溢れています。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検/TEAP
相模大野・中央林間・横浜・藤沢・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2022/08/23

英作文で「飛躍」をなくす、あるいは旧情報から新情報へ

日本人(高校生)が自由英作文を書くときに、もっとも注意しなくてはならないことの一つは、一つひとつの文と文との間で、話題が唐突に「飛躍」していないかどうかである。

 

難しいのは、書いている本人(日本語話者)がそのことに気がつきにくいことだ。いや、むしろ、指導者に指摘されても、ミスを認めようとしない傾向にあることだ。今書いている話題に密接に関連しているのだから、断じて「飛躍」などは存在しないのだと言い張るかもしれないのである。要するに、納得できないようだ。

 

しかし、読み手側からすれば、やっぱり「飛躍」があって、すぐには頭に入りにくい文なのである。(もちろん読み難い英文は、東大や慶應(経済学部)などの超一流大学の入試などでは評価が低くなるはずだ)。そこで、英作文の指導者は、書き手に対して不適切であると指摘し、読み易くするように助言することが期待されているだろう。

 

だが、ここで大きな問題が生じている。英作文の指導者がどんなに熱を込めて生徒に説明しても、非常に多くの場合、生徒たちはそれを理解しようとしない。「飛躍」などは存在しない、「先生の言っていることは意味不明だ」と思うのだ。そして、「書き直し」を命じられても、生徒たちは無視するか、全く同じミスで散りばめられた英文を再提出してしまう。

 

どのように提示したら、自由英作文の学習者たちは理解してくれるだろうか。英語の講師としては、度々考えざるを得ない実に重いテーマだ。どんなに頑張っても上智大学か早稲田の教育学部がせいぜいの生徒を、慶應の経済学部や早稲田の政経学部に合格させてしまうくらいの、非常にシンドイ仕事が求められているのである。

 

今回は、まずはどこが間違っているのか、つまり、どこに「飛躍」があるのかを指摘する。ついで、書き手側から予期される反応(不満、反論)を述べ、それに対して我々(英作文指導者側)はどのように反論すべきかを論じていきたい。つまり、「飛躍」と言う論点を使って、文章の読みにくさを説明してみたい。最後には、「飛躍」のない代替の文を提示してみよう。

 

ところで、今回最初に取り上げる自由英作文の英文だが、「生徒」の書いた英文ではない。実は、誰もがよく知っている某名門通信添削会社の模範解答(?)かもしれないのである。自由英作文の添削者や出題者すらも、まともな英文が書けないのかと思うと陰鬱な気持ちになるが、単語と単語、文と文とを正しくつなげことが、いかに難しいのかを示しているようである。

 

 

 

問題

「学校で学ぶ科目の中で、あなたが特に重要だと思うものを一つ挙げ、その理由を50語〜70語の英語で述べよ」

 

(解答例)

“I consider science a very important subject. Technology has been, and will continue to be, a source of national strength for Japan, and I think it is important for us students to study science and support our country. Moreover, science will surely play an important role in solving the problems which face the world today” .

 

 

問題は、最初の二つの文に集中している。そこで、番号等をつけて、再度文を掲載しよう。

hiyaku

 

どのような科目が重要かと問われ、まず最初に①(第一文)で、理科(science)が大事だ宣言する。これは良い出だしだ。当然、②(第二の文)では、その理由を述べることが期待される。

 

②の文を読むと、たしかに理由らしきものが書かれている。「理科(science)」という教科が大事なのは、「技術(technology)」が国力充実のために重要だからだというのである。ユニークさはないが分かりやすい理由であるように見える。しかし、「飛躍」の有無の観点からすると、この英文ではダメなのである。どこが間違っているのか。

 

①の文では「理科(science)」がテーマだったのに、②の文では、冒頭からいきなり「科学技術(technology)」という言葉が登場しているのだ。これがこの文の致命的な「飛躍」である。読み手は、話題がいきなり転換していることに戸惑うはずだ。読み難い文なのだ。

(なお余談であるが、②の文の後半の緑のアンダーラインの部分は、①とほとんど重複した内容で、不要であろう。要するに、単なる字数稼ぎでしかなく、残念な文である)。

 

だがこれに対して、この文の書き手は不満を持つであろう。「理科(science)」が重要な科目であると述べた上で、「科学技術(technology)」が大事だからだと返答しても、全く違和感はないはずだ」と反論するに違いない。たしかに「理科(science)」と「科学技術(technology)」は非常に密接な言葉であり、言いたいことは分からぬでもない。だが、「理科(science)」と「科学技術(technology)」は、やはり異なる別の言葉であって、言葉の言い換えだとは認め難い。

 

 

とすれば、前の文で「理科(science)」が大事だと述べているのに、次の文でいきなり最初から「科学技術(technology)」で文を始めるのは、やはり「飛躍」と言える。

 

では「飛躍」を解消するには、どうしたら良いのか。つまり、「科学技術(technology)」という言葉を使いたいが、飛躍しないようにするにはどうしたら良いのか。そのためには、「理科」と言う言葉から文を始め、「科学技術」という言葉が導かれるようにしたい。そして、この時に、「理科」と「科学技術」の関係を具体的に明らかにしてもらいたいのだ。

 

なお総合系の英語の参考書では、旧情報をまず文の前半で提示し、文の後半部で新情報を追加していきなさい、英語にはそういう情報構造のルールがありますよと説明してきた。我々もその情報系の言葉を使えば、

 

science ==>technology

「旧情報」  「新情報」

 

 

の順番で並べなさい、いきなり「新情報」を提示してはいけない、いうことになる。

 

さて、二つの単語を単に旧情報から新情報へと順番に並べれば良いというものではない。「理科」と「科学技術」が具体的にどのような関係なのかを考えなくてはならないからだ。実はこれが案外厄介なのだが、例えば次のように考えてみよう。(A)(B)(C)と考えてみた。

 

 

(A)理科の実用的応用が科学技術である

The application of scientific knowledge for practical purposes, especially industries is called technology

   

(B)理科教育によって科学技術発展の社会的基盤が形成される

Science education has made the social basis for the technological advancements of the nation.

 

(C)理科教育によって技術者が養成されてきた

Science education has produced engineers.

 

以上のような英文を補えば、理科の話が唐突に技術の話題に「飛躍」してしまうという問題を避けることができるだろう。繰り返すが、「飛躍」を避けることにより、自然で読みやすい英文になると強調しておこう。

 

(A)(B)(C)からそれぞれ英文を作ってみると、次のようになった。

 

(A)I think of science as one of the most important of all the subjects because the application of scientific knowledge for practical purposes and various industries, what is also called technology, has made our nation modern and advanced one.

 

(B)I think science one of the most important subjects of all. That is because the (science )education has been the social and popular basis for the technological advancements of the nation, without which modern Japanese cannot enjoy affluent and wealthy lifestyles that we have now.

 

(C)I consider science to be one of the most important subjects we learn at school. That is because science education has produced, and will continue to produce a lot of skilled and competent scientists, engineers, and science teachers and professors, who have made very great contributions to the welfare and prosperity of modern Japan.

 

 

結びとして

 

高校生の書く英文では、英文の「飛躍」は非常に多く、かつ教えようとしてもなかなか理解してくれないのが実情である。ところが、今回は大学受験生の通信添削指導会社の作る模範解答に致命的な「飛躍」を見つけてしまい、大変嘆かわしい気持ちの中におります。我が国でしっかりとした英作文指導の仕組みは出来ないものなのでしょうか。

 

飛躍については、もういくつかブログを書いていく予定です。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検/TEAP
相模大野・中央林間・横浜・藤沢・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2022/09/11

一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩むーその原因は知的好奇心の欠如

以前、このような記事を書きました。

 

 

中高一貫校上位男子校諸君、勉強は競争ではない ←クリック

 

 

上の記事でも書きましたが、せっかく御三家あるいはそれに準ずるような上位中高一貫校に入学できても、入学後に成績が伸び悩んでしまうお子さんが少なからず存在します。結果的に中学受験時が学力のピークだったなんてことはよくあることです。ちょっと残念ですね。そうならないためには何が必要かというと、やはり「知的好奇心」。これがなければどうにもならない。20年以上にわたって様々なお子さんやご家庭を見てきて、これは確実に言える事実です。

 

 

「知的好奇心」があれば、身の回りの様々な事象に対して、自然に興味を持ちます。「これはなんだろう?どうしてこうなるのだろう?」といった疑問が次から次へと沸き起こり、その謎を解明したくなる。だから、知的好奇心が育まれたお子さんというのは、新しいことを知るのが大好きで、楽しんで勉強をすることができます。また、多少嫌な教科があったとしても、自分の学びたいことのためには嫌な科目も勉強しなければならない、と自発的に思えるので、親御さんが必死で「勉強しなさい」とお尻をたたく必要もないのです。

 

 

ではどうしたらその「知的好奇心」を育み、将来柔軟に伸びる子に育てることができるのでしょうか?

 

ここで、まさに王道ともいうべき素晴らしい子育てを自然体で実践されているご家族の事例をご紹介します。未就学児をお持ちの親御様などでこういったことをできていない、という場合は是非参考になさるとよいと思います。

 

 

現在当塾で英語を勉強してくださっている中学2年生のO君ご一家です。このご一家はご家族全員が釣りが大好きで、週末ともなると海へ出かけ、釣りを楽しんでいるようです。

 

 

以下、O君が釣りをしている様子の写真を送っていただきましたので、まずはご覧ください。

 

 

 

まさき君鯉 顔隠し

 

 

 

この魚は鯉でしょうか?ボラにも似てるな、と思いながらO君に聞いてみると、やはりこれは鯉のようです。

 

あれ?鯉とボラってどう違うんだっけ?どこで区別するんだろう?鯉は淡水魚でボラは海水魚だっけ?じゃあ捕れる場所で判断するのかな?またはもっと形状的に明確な違いがあるのかな?etc…すでにここで知りたいことがどんどんあふれてきます。

 

 

 

まさき君 クロダイ 顔隠し

 

 

これはやっぱりクロダイでしょうか?とても立派で、おいしそうですね…(笑)。釣るだけでなく、さばいたりもできるのでしょうか?魚をさばくということは、解剖をしているのと同じで生物の身体をリアルに観察できるのだから、とても勉強になるよね?と思って聞いてみると、やはり自らさばくようで、さばくどころか、それが大好きとのことです。さばく時には胃袋の中身を確認して、次の釣りに活かすのだそうです。

 

 

こういう子に、必死でテスト勉強ばかりしても勝てませんね。

 

 

 

 

 

まさき君ノリの味見 顔隠し




 

 

これは、なにやら、岩場についたコケだかノリだかの観察をしているのでしょうか?それとも、その間にいた微生物をつまもうとしているのでしょうか?

 

 

これも確認してみると、岩についた海苔の味見をしようとしているところのようです。(本人は味見しようとしているだなんて公表しないで、と恥ずかしがっているようでしたが、寧ろフォーカスすべきことなので公表してしまいます。ごめんなさい。)

 

 

皆さんはこの行為をどんな風に受けとめられますか?「ふうん」って感じかな?なんか意味があるの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、教育的観点からすれば、非常に大事な行為です。つまり、普通の人が目にもとめないようなさりげない存在に気づき、自然に興味がわき、「これは一体なんだろう?」「このノリ、食べたらどんな味がするんだろう?」と様々なものに興味を抱く習性を身につけているのです。

 

 

こういう習性は一生ものです。今後様々な局面ー例えば勉強や学業成績、ひいては学問研究の領域などーで、非常に有効に効いてくることは間違いありません。

 

 

ー----------------------------------------------------

関連した話でかつ余談になりますが、上の写真を見て、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智博士のことが頭に浮かんできました。(大村博士は、静岡県のゴルフ場の土壌から微生物を取り出し、後に「イベルメクチン」という抗寄生虫薬の発見をし、アフリカや中南米における熱帯病撲滅に莫大な貢献をなさった人物。)

 

 

テレビのインタビューか何かで聞きましたが、大村さんは幼いころから何やら土ばかりいじっていらしたようです。ご実家が農家ということもあり、農作業のお手伝いの傍ら、土をじっと観察していらしたのではないでしょうか。

 

 

お姉さまのお話によると「こんなに偉くなると思わなかった。私たちよりも「勉強」していなかった。」とのことです。しかしこの「勉強」とは机上の「勉強」をあまりしていなかったという意味であり、幼いころに、日々の暮らしや自然に対する興味関心を持って暮らす習慣が身についてさえいれば、自然と知的好奇心が芽生え、机上の勉強以上の奥深い学びを経験できるということでしょう。

 

 

「知的好奇心」の育成こそがお子さんの教育において、何よりも最優先にされるべきものです。

ー----------------------------------------------------

 

まさき君とカエル1

↑小さなカエルです。O君に聞くとアマガエルだそうですが、体の模様が変わっているので写真に撮ったとのことです。確かによく見ると、体は緑色ですが、足の部分は茶色です。生息する場所によって体の色が変わってくるということで、枯草の多いところに生息している場合は、隠れやすいように、足が茶色に変化してくるそうです。なるほど、こういうことは、アマガエルを実際に捕まえて、よーく観察しなければ気づかないことですが、O君からしたら当たり前のことなんでしょうね。

 

うなぎ1

 

これは、ウナギ。なんと、ウナギも釣るんだということで驚きです。O君によると、これは江ノ島の境川河口付近で捕ったものらしいです。夏の夕方によく釣れるらしく、河口付近だと比較的小さいウナギが数多くいて、上流に行くと大きなウナギがいるが数が少ないのだそうです。

 

 

ウナギもさばくのか、と尋ねると、yes!の返答。 YouTubeでさばき方を調べて練習したのだそう。ウナギは生命力が強いので、さばいてもなかなか命が途絶えず、にゅるにゅる動くので、一旦冷凍してからさばくんだそうです。なるほど!勉強になりますー。

 

ウナギをさばく中学生なんています?びっくりです。

 

ひとまず今回はここまでにします。まだ続きがありますのでお楽しみに!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検/TEAP
相模大野・中央林間・横浜・藤沢・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2022/08/09

成績が伸びないのに有名塾や予備校に固執してしまう中高一貫校生の哀しい性

時々いただくお問い合わせの中で、「現在〇〇〇(←都内有名塾)という塾or予備校に通っているが、英語の成績が伸びません。」というお悩み相談があります。

 

 

当塾は、たとえそれが都内有名塾であろうが、大手予備校であろうが、そこの指導を受けた場合と比べて、当塾の授業を受けた場合の結果が引けを取ることは決してないと自負しています。

 

 

その根拠となる一つの例を挙げてみましょう。当塾で小学生の頃から本格英語(本格的な文法)学習をしていたある生徒さんが、中学入学と同時に「鉄〇会」にも入塾しました。中学入学までにしっかりと基礎を固めるような指導をしていましたので、鉄〇会での英語のテストでも3本の指に入るくらいの成績をとれたようです。

 

 

また、英作文の課題も出されるらしいのですが、非常に良い出来とかなり褒められ、本人も鼻高々といった感じでした。当塾では基本例文の音読暗唱をしっかりとやらせますので、当然英作文も得意になります。たとえ周りが超一流の中高一貫校生ばかりだとしても、当塾の課題をしっかりと吸収し練習していれば、彼らに負けることはないのです。(このお子さんの学校は、鉄〇会に無試験で入塾できる指定校ではありませんでした。)

 

 

 

また、合格実績(シリウス英語個別指導塾合格実績←クリック)をみていただけばご理解いただけるかと思いますが、本当に小さな個人塾である「東大式シリウス英語個別指導塾」からでも、東大や京大、早慶上智を初め、首都圏の一流理系国公立大学合格を果たしています。「1:1のマンツーマン指導で誠実に丁寧に熱心に、正しい英語学習法を伝授している」わけですから、それを真面目に受け止め消化してさえくれれば、個々の能力と努力に見合った最高レベルの結果が出ないわけがない!と断言できます。

 

 

しかし、御三家などの超有名中高一貫校に通っている生徒さんやその親御さんの中には、権威主義の方も少なくはありません。

 

 

「現在鉄〇会に通っているけれど英語の成績が振るわない」とか「〇〇予備校に通っているが模試の成績がなかなか上がらない」といった相談をしてこられるので、「基礎力がないのに難しいことばかりやっても仕方がないから、鉄〇会or〇〇予備校をいったんやめて当塾で英語の基礎の再構築に集中したらどうですか」とアドバイスすると、「う~ん」と躊躇する方がいらっしゃいます。有名塾をやめる決断ができないのです。「本当にこの塾で大丈夫なんだろうか?」というのが本音なんでしょうね…(笑)

 

素朴に誠実に細々とやっている小さな個人塾なんかよりも、誰もが知っている超進学校の子ばかりが通う塾の方が華やかで格好いいですし、なんとなく信用できるというお気持ちとてもよく理解できます。お子さん自身も、「自分は鉄〇会に通っているんだ。」というところで、プライドを保てているのでしょう。しかし、冷静に客観的に考えて、現に結果が出ていない、成績が伸びていないのに、そこに固執することで何か明るい展望が望めるのでしょうか?(望めるならばやめる必要はありません。)

 

 

くだらないプライドなど捨てて、誠実に謙虚に、絶対的な本物の基礎力を身につける勉強をして成績向上を確実にする。それこそが真のプライドではないのでしょうか?

 

 

 

ここでお子さんのために強いリードーシップをとるべき役割を担っているのが親御様です。お子さんが路頭に迷っていたら軌道修正して正しい方向へと導いてあげるスキルを親御様が持っているかどうかが成功するか否かの分かれ目です。この、両者を分かつ大きな違いの一つが、「ご自身の学習経験」にある、という側面があるように感じています。

 

 

この仮説を裏付けるエピソードをいくつかご紹介します。

 

当塾では初回面談時に親御さまとご本人と交えて面談をいたしますが、その時に体験授業(有料)を受けていただくことが多いです。その授業は親御様にも見ていただいています。そこで入塾を即決してくださる場合があるのですが、そのほとんどが、親御様(お父様)が医師であるとか、お父様或いはお母さまのどちらかが一流大学ご出身であることが多いです。

 

 

念のために書き添えておきますと、我々は決して学歴至上主義者ではありません。が、一流大学受験を経験した方、或いは、自分の目標とする大学に向かってある時期真剣に勉強した経験がある方というのは、自分なりの正しい勉強の方法論を持っていたり、その方法論を探して試行錯誤したご経験がある。そういう者同士というのは、学習の方法論について共通項があるので、即座に分かり合える部分があるように経験則から思います。

 

 

分かる方はHPの文章を読んだけでほぼ入塾を決意してくださり、来塾いただいた際に即決してくださいます。

 

 

例えば、あるお父様(医師、首都圏一流私立大学医学部ご出身)は、当塾の体験学習を目の前で見て、「間違いない!」といった風に即決してくださいました。

 

 

別のお父様(首都圏超一流私大ご出身)は、「自分が受験生の時は、こちらの塾のHPにも書いてある通り、予備校でただ授業を聞くだけの勉強だったので英語が苦手だった。仕事をするようになり、英語や英会話が必要となったので勉強を再開するため英語学校を探した。その英語学校で英語力がついたのだが、そのやり方と、この塾のやり方がまさに全く同じだった。」とのこと。

 

 

更に別のお父様(旧帝大ご出身)ですが、お子さんが中学2年生の頃に、当塾のやり方を気に入ってくださり、お子さんを預けてくださいました。ところが、まだ中学生だったため、英語学習に対するモチベーションが上がらず、あまり熱心に当塾の課題をこなしてくれませんでした。当然、毎月の報告書ではネガティブな内容ばかりをご報告することにならざるを得ず、結局退塾なさることになりました。

 

 

最後の授業の日に、お父様がご挨拶に来られたので、「ここのやり方が気にいったからこそ預けたのに、どうして我が子のやる気をだしてくれなかったのか。」などと、恨み節の一つでも吐きに来られたのかなと思いましたら、「私も受験勉強の時には、英語の音読や基本例文を覚えるということをやっていましたので、これがとても大事な勉強で非常に効果的であるということはよくわかっています。だからこそここへお願いしたわけですが、我が子がまだ幼くてそういったことを真剣にやる段階になっていなかった。申し訳ありませんでした。」と恨み節どころか詫びをいれてこられたのです。

 

 

こんなに的確にこの「東大式シリウス英語個別指導塾」のやり方をご理解くださっていた、そしてわざわざそれを伝えるために足を運んでくださった、その態度、お言葉には心底驚き、恐縮すると同時に、さすが旧帝大ご出身だなと思いました。

 

 

 

また別のお母さま(首都圏一流大学ご出身)は、毎月発行する保護者様への報告書に「英語の長文を理解するためには文法力だけでは足りなくて、様々な背景知識が必要になります。だから日ごろから新聞を読んだり本を読んだり、そのことについて家族でいろんな話ができる環境が大事です。」といった内容を書いたときに「親も勉強しないといけないんですね。」という反応をなさいました。こういう言葉がすっと出てくるのは、やはりある程度勉強した経験があるからだろうと思うのです。なぜなら、そうでない場合は、割と怒り出すケースが多いからです(笑)

 

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

度々書くことですが、昨今は勉強法についての情報も巷(ネット上)に溢れかえっています。そこから、自分達にとって真に有益な情報を取捨選択したり、何が本物で何が偽物であるかを見抜く力と決断力・実行力がなければただ溢れる情報に流されて右往左往するだけに終わってしまいます

 

それでは残念ながら目的地に到着することはほぼないでしょう。

あるとすれば偶然の奇跡です。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
東大式シリウス英語個別指導塾
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検/TEAP
相模大野・中央林間・横浜・藤沢・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
お問い合わせ