
2016年の当塾の受験は3月1日ですべて終了しました。当塾は講師二人だけの小さな個人塾ですので、必ずしも毎年多くの受験生がいるわけではありません。しかし本年度は6名もの受験生が「全員第一志望合格!」という、私たちからすれば信じられないような快挙を成し遂げることが出来ました。もちろん、塾生の一人ひとりが、本当にコツコツと努力を積み重ねた結果であり、「おめでとう!」と共に「ありがとう!」と心から叫びたい気持ちです。
よく塾の宣伝に「全員合格!」といった文句が出てきます。しかし昨今の大学は、合格すること自体はそれほど難しいことではありません。ある程度真面目に勉強しさえすれば、どこかしらの大学に受かってしまうものです。問題は、模試でC判定やD判定、あるいはE判定しか取れなかったような、いわゆる「挑戦レベル」の大学に合格するか否かなのです。今年の当塾の受験生は、そういう「挑戦レベル」の受験も含め、全員第一志望に合格という結果になりました。これは、嬉しい結果というよりはむしろ、奇蹟と言いたいくらいです。
今年の受験生の多くが「ビックリ!」だらけだったのですが、一つエピソードを挙げておきますと・・・
最後の「ビックリ!」は、N君が早稲田の政治経済学部(政治学科)に合格したことでした。次々に受験の手応えなどが報告される中で、慶應の政治学科がダメだったのはやむを得ないとして、早慶の商学部までもがダメそうだと言われ、私たちの気分もかなり暗い状況でしたが、最後の最後に、一挙に逆転大ホームランを打ち放ってくれました!!半分以上あきらめかけていた状況の中での信じられない報告に、思わず神様に手を合わせたほどです。
もっとも、早稲田の政経には十分受かる可能性があるということは、試験を受ける前から予め本人にもお母様にもお伝えしておりました。というのも、早稲田大学の政治経済学部の入試英語には超大変な自由英作文の問題があるからです。つまり、オリンピック招致、同性結婚、在日外国人への選挙権付与といった時事的テーマにたいして、僅か10分か15分のうちに、二つ以上の理由を挙げて賛否を論じるという種類の自由英作文問題です。これは日本語で書くのでもかなりキビシイですよね。しかし、N君はそういったタイプの英作文課題について、とても素晴らしく書きあげる能力があるのです。当塾の徹底的な英語インプットと、彼のトンチ力がうまく組み合わさると、時にとてつもなく大きな爆発力になるのですね。
というわけで、自由英作文で他の受験生に差をつけたいと思っている受験生、国公立大学や早稲田大学政経学部、慶應大学経済学部などを志願する人で、英作文に自信がない方は、当塾(シリウス英語個別指導塾)で勉強なさるとよいかもしれませんね。特に、東大・早大(政経)や慶應(経済)などの英作文対策を実施しています。2015年には、超長文英語ライティングを課す東京大学後期入試(約100ワードの自由英作文を100分で4題書く)の合格者も、当塾から生まれています。
ただし積極的基礎文法力(=作文力)がない生徒さんの場合は、自由英作文の力をつけるのには、ある程度の時間がかかります。基本的な例文すらスラスラ書けない人が三ヶ月で自由英作文を書けるようになるのは、まず絶対に無理でしょう。その点はよくご理解ください。少しでもご不安がある受験生は、今この時期が最後のチャンスです。お早めにお問い合わせください。徹底的にご指導いたします。
当塾の塾生で横浜雙葉高校3年生(慶應義塾大学商学部推薦合格者)のI.Y.さんから、英検準一級(一次試験)合格の知らせが届きました。過去問の出来具合から、一次試験(筆記試験)も二次試験(面接試験)も、合格はほぼ間違いなしだったのですが、まずは良い知らせです。
さて、気になったのは、点数です。ギリギリでは不満です。ぜひとも高得点を取って欲しいところでした。そして、実際に満足できる結果だったようです。本人の許可を得ましたので、成績のスキャン画像をアップしておきましょう。
99点満点で70点(約70%)で合格のところ、82点ですね。ずいぶん、良い成績を取れました。
もっと丁寧に試験結果を見ていきましょう。
語彙は72%です。ちょっと悪いようですが、英検準一級の語彙問題は超難問が多数含まれています。むしろ、7割もできたのは好成績だったと言えます。(なお、英検準一級がボーダーラインだという人は、語彙問題は半ば捨てることを勧めます。語彙は1点問題のみですから、案外比重は小さいのです)。
読解は、全問正解です。これは、素晴らしいですね。よくやってくれました。ただし、付け加えると、早稲田、慶應などの難関私大の読解問題と比べればはるかに素直で優しい問題です。ある意味では、出来て当然の問題ばかりなのです。とはいえ、一問も落とさずに得点できたのは、才能を感じさせます。おそらく、TOEICの読解問題も高得点を取れるでしょう。なお、横浜雙葉のこのI.Y.さんは、センター試験ならば、絶対に190点以上は取れるそうです。センター試験の英語と、英検準一級の読解問題で高得点を取ることは、かなり相関度が高いと思われます。
リスニングは75%程度、英検準一級合格者の平均レベルです。彼女としては、やや成績が悪い分野でした。しかし、これはある意味仕方ないのです。今まで私大入試を準備していた受験生だったのですから。私大では、ICUなどは別にして、ほとんどリスニング試験がないのです。もちろん、早慶の英語試験にもリスニングはありません。したがって、I.Yさんの場合は、慶應への推薦が得られなかった場合は、一般入試を受ける予定でしたので、英語のリスニングにはしばらく力を入れていなかったのです。(でもこれからは、頑張ってね。)
作文は、12/14で85%です。悪くないと思います。満足すべき成績でしょう。
ところで、2016年度から英検準一級の作文(ライティング)は難しくなるようです。従来よりも長い字数が求められ、構成も問われるようになるからです。今回までは、英文をぽつぽつと箇条書きに並べるだけでよかったのですから、今後は一部の人にとっては相当な難化となるでしょう。しかし、当塾で徹底的に例文を暗唱し、スピークしてきた生徒ならば、逆にチャンス到来でしょう。もう一年早く作文(ライティング)の変革が来ていたら、I.Yさんの成績もさらに良くなっていたのではないかな。
まずはともあれ、嬉しい塾生の英検準一級一次試験合格のお知らせでした。
「I.Yさん、おめでとう!!よくがんばったね。2次試験もきっと好成績で受かるよ。頑張れ!!」
他の在塾生も、英検準一級に早く合格して欲しいな。とくに、高校3年生のT君(森村学園、国立大学理工系進学予定)、高校1年生のSさん(相模原中等、東大志望)。彼らには2015年第三回の英検準一級の問題に今週取り組んでもらっています。みんなガンバレ!!
中高一貫校の女子校では、特に英語の学習に力を入れているところが多いです。
当然、使用するテキストも、「プログレス」や「トレジャー」といった検定外の難しい教科書を使用しています。
こういった学校では、授業の内容は密であり、進度も速いですから、一旦その波に乗り遅れてしまうと、出来る生徒さんとの差がどんどんついてしまい、追いつくことが困難になります。
追いつくことを困難にしているもう一つの理由は、付属の小学校からの内部生の存在です。
付属の小学校から内部進学なさるお子さんたちは、小学校のうちから英語を習っている方が多く、そういったお子さんの中には既に英検3級だとか準2級をお持ちの方(帰国子女以外)もいらっしゃいます。つまり、中学入学の時点で、既に大きな「差」が出来てしまっているということになります。
近隣の中高一貫校でいえば、湘南白百合学園や横浜雙葉学園などが挙げられますが、いずれの学校も英語教育には非常に力をいれています。内部進学の生徒さんは非常に熱心な方が多いということでも有名です。中学では2年時あるいは3年時でレベル別の授業になります。
実際、湘南白百合学園や横浜雙葉学園など、付属の小学校がある中高一貫校では、中学入学後の英語の成績は、帰国子女のお子さんと、内部生で意識の高いご家庭のお子さんが上位を占めることが多いという現状があります。中学受験組のお子さんたちは、そのことをよくよくご理解なさった上で、覚悟して臨んでいく必要があります。
もちろん、だからといって中学受験組に希望はないか、というと、全くそういうわけではなく、正しい英語の勉強方法論に従って、きっちりとやるべきことをやっていけば、校内トップクラスに位置することは十分可能です。(実際当塾に始めからお通いの生徒たちはそういう生徒ばかりです。)
秘訣は、中学受験が終わったらなるべく早い時期に英語の勉強を始めるということです。特に、「一流大学合格」という次なる目標がある場合は、中学受験が終わったのだからしばらくゆっくりさせてあげたいという甘い考えは禁物です。既に内部生とは力の差があるのだ、ということを肝に銘じておかなければなりません。
当塾では、2月からの2ヶ月間で、be動詞と一般動詞の様々な基本文型と表現を学習し、しっかりと定着させます。それは、単に括弧の穴埋めをやらせるといったような瑣末なものではなく、英文を丸ごと理解してオーラルで練習させますので、文法力はもとより、英会話力、英作文力、速読力につながる、生きた英語力へとつながっていきます。
ある程度習っていたという内部生のお子さんも、私たちからみると、絶対的な基礎力とは言いがたい場合が多いですので、そういったお子さんにも揺るぎのない絶対的な基礎力を習得させます。絶対的な基礎力がないと、次第に成績が落ちていきます。
成績ということでいいますと、4月から「プログレス」を使った授業が始まるわけですが、この時点で既に数か月分の学習内容を先取り学習していることになりますから、安心して授業を受けることができます。さらに、一度学習した内容ですから、学校の授業が復習の役割を果たしてくれ、初めて体験する中間テスト、次の期末テスト、次の…でも、好成績が期待できます。当塾では、学校の試験対策ではない、実力をつける学習をさせているからこそ、学校の定期テストでもよい結果につながっていくのです。
とにかく、中高一貫校の女子校では英語の勉強は本当にハードです。もともと出来るお子さんが混在しているので当然なのです。少しでもご不安がある場合、または、英語の確たる力を習得させたいとお考えの方は、是非当塾にいらしてみてください。経験と実績がありますので、自信を持ってやる気のあるお子さんをパワフルに応援いたします!!
尚、当塾は個室にて1対1のマンツーマン指導をしています。よって、個人のプライバシーは守られますので、その点もご安心ください。
ほとんどの英語学習者(小中高生)にとって、英検取得は大学受験までの過程における、まず一つめの目標として掲げられるものであるでしょう。当塾としても、英検取得、特に高1終了までに英検2級、できれば高2ー高3で英検準1級を取得させることを目標の一つとして掲げています。
ただ、英検取得に対する「誤解」が多くの親御様や生徒さんたちの間にあると感じていますので、きちんとその本質を理解して英語学習に取り組んでいただきたいと思います。
当塾を訪れる生徒さんの中には、既に小学生の時に英検3級を取得されていたり、高1で英検2級を取得されていらっしゃる場合がございます。では、彼ら彼女らには、私たちが定義するところのその級に見合った「実力」があるかといいますと、残念ながら、ない場合がほとんどです。(特に英検2級までが該当。)
例えば、英検3級~英検2級を既に取得していても、他動詞自動詞の区別は全くつかなかったり、長文を読ませてみても、単に単語連想法で漠然と読んでいるだけで、英文一つ一つの構造は全く分析できない場合がほとんどです。そういった状態で進んでいっても、やがて対峙する一流大学の受験問題には歯が立たない状態に陥るであろうことは容易に想像できます。(英検2級はとれているのに模試の成績はいまひとつよくない、何故だろう?と悩まれている方も多いはずです。)
結局、英検とは所詮は記号選択式の問題ですから、大量の単語の意味を知らなくても、長文を厳密に正しく読めていなくても、消去法と‘勘’で随分実力に下駄を履かせてもらえるテストであるということ、つまり、その級に相当する実力がなくても合格することはできるのだということを、よくよくご理解いただきたいのです。
ですから、当塾では、英検何級を持っていようが、私たちが直接生徒さん一人ひとりを教えてみて、その実力を判断します。そして、やるべきことをしっかりとやらせ、実力の伴った英検合格をさせるようにしています。実力の伴った英検準1級が取得できれば一流大学の受験問題もそれほど怖がる必要はなくなるからです。
どうぞ、このブログをお読みくださる親御様や生徒さんには、英検に合格することを目標とするのではなく、それに相当する「英語の実力」をつけることを目標に、英語という言葉を真正面から受け止めて、本物の英語学習を進めていただきたいと思います。そうすれば、結果は必ず後ろからついてくるものなのだということを、是非とも心に留めておいていただきたいと思います。
2016年春の推薦合格の知らせが届いています。
(公)横浜市立大学医学部看護学科(神奈川大学付属高校 M.Yさん)
(国)電気通信大学情報理工学部 (森村学園高等部 N.T君)
(公)首都大学東京都市教養学部理工系機械工学コース (東京都市大学付属高校 H.Y.君)
(私)慶應大学商学部 (横浜雙葉高等学校 Y・Iさん)