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2022/09/23

一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩むーその原因は知的好奇心の欠如 part.2

前回(一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩む、その原因は知的好奇心の欠如 ←クリックの続きで、O君と魚関係の写真を掲載し、後半で一応のまとめを書き、まずは一区切りとします。お楽しみください。

 

 

 

ひろき君 船の先で 顔隠し

 

 

この人↑は誰だかお分かりになりますか?漁師さんじゃないですよ(笑)。前回ご紹介したO君のお兄さんで、当塾の卒業生でもあります。現在北海道大学水産学部で学んでおられます。

さすが水産学部の学生!って感じですよね。

 

 

 

ここからはお兄ちゃんの方がとった魚達をご紹介しますね。しばしお楽しみください。

 

赤ダイ?1

 

これはアカハタという魚だそうです。アカハタというのは根魚(ネザカナとかネウオなど読み方は諸説ある模様)といって、岩がたくさんあるところの下の方に生息しているらしいです。調べてみると英語ではrockfishというそうで、確かにそのまんまですね。

 

 

 

 

 

釣った魚1

 

 

 

 

 

一番上の魚は真鯛(まだい)だそうです。ちょっと桜色っぽいので「桜鯛?」と質問すると、桜鯛というのは春、桜の咲くころにとれる真鯛のことだそうです。ただ、サクラダイという別の種類の魚がいるそうで、それはスズキ目ハタ科の魚。調べてみると、鮮やかな赤色の体に白い斑点が散っているようです。(因みに真鯛はスズキ目のタイ科。)

 

真鯛の隣がヒラスズキだそうです。波がたつ‘’さらし‘’というところによく生息しているそうです。

 

 

 

 

 

ひろき君 ブリ 目がハート

 

 

 

これはブリでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ひろき君 ブリ 顔隠し

 

 

これはサクラマスでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

ひろき3カラフトマス

 

これがカラフトマスでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ひろき君 光る魚 顔隠し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひろき君とサケ

 

 

 

これは鮭でしょうか?大漁ですね(@_@)

 

 

 

ひとまずのまとめ

 

以前こんな記事を書きました。

 

将来伸びる子にするための子育てをしよう←クリック
将来グングンと柔軟に伸びる子に育てるためには、「大きな余白=見えない学力=栄養たっぷりの土壌」を育んであげることが不可欠だ、という内容です。

 

皆さん、我が子を少しでもよい大学に通わせたい、優秀にしたいという強い思いを抱きながら、日々子育てに奮闘されているのだと思いますが、なぜかなかなかうまくいかない、という方も多いのではないでしょうか?その原因は実は、知的好奇心が欠如している状態で、必死に成績ばかりを追い求めているからというケースが多いように感じています。小さいうちにしっかりと土壌を耕してあげ、知的好奇心を育んであげる。まず何よりもそこがスタートラインです。

 

 

 

このコンセプトを丸々自然体で実践なさっているご家族、それがO君ご一家なのです。何かを成さねばならない、とか、子を何者かにしなければならない、といった呪縛に全くとらわれることなく、ナチュラルに生活なさっている、私からはそんな風に見えます。
一つの模範とすべきご家族だと思いますので、是非参考になさってください。

 

 

 

例えば、ご兄弟二人とも、中学受験を経験されましたが、親御様が率先してリードしたわけではなく、お子さんが小5か小6の時に自分から受験したい、と言い出したので、それならばと応援しただけのようです。
世間では、眉間に皺を寄せた教育熱心なママたちが、やれ「サ〇ックスだ」「四〇大〇だ」「さらに個別だ」と小さい子どもの手を引っ張ってあちこちの塾に連れまわしている方がいらっしゃいますが、そういう世界からはおよそ無縁な世界で、世間の風潮に踊らされることなく、のんびりとマイペースで、しかも涼しい顔して受験を走り抜けたなんて、カッコイイと思いませんか?
お兄ちゃんの方は、いざ大学受験突入!という時も、高校2年生あたりから本気モードを出し、(かといってそれほどガリ勉しているようには見えませんでしたが(笑))またもや北海道大学水産学部に颯爽と合格を果たしてしまいました。

 

 

 

当塾に通い始めた当初は他の多くの入塾生同様、英文法の基礎からやり直しをするレベルでした。しかし、やればやるだけどんどん伸びていき、わずか2年で基礎から北海道大学合格レベルまで英語力を順調に伸ばすことができました。まさに乾いたスポンジが水を吸い込むかのごとくです。

 

「見えない学力」=「余白」=「よく耕された栄養たっぷりの土壌」が育まれている子は本当に順調に、やればやっただけの成果が得られます。

 

 

 

前回の記事と当記事に掲載した魚についていろいろと教えてくれたのが中2のO君、上の写真の弟君です。前回の記事にも書きましたが、物心ついたころには家に「図鑑」があっていつもそれを見ていたとのことです。そして「図鑑」を見れば自分が調べたいこととは別に、更に関連した内容も載っているので、どんどん知識が広がっていくのだ、と嬉しそうに話してくれました。
確かに、釣りを趣味とし釣りに没頭しているわけですから、魚の種類だけではなく、この季節にはどんな魚がとれるのだろうか、どんな場所に行けば釣れるのだろうか?エサは何がよいだろうか?etc…知りたいことは無限に表れますが、調べればわかる、ということが体験上わかっているので、主体的積極的にどんどん調べていくのでしょうね。そういえば、O君と話していると、「この写真はお兄ちゃんが五島列島に行った時のもの」とか「〇〇の魚はオホーツク海にたくさん生息している。」といったように、魚の説明の時に地名もよく出てきます。これ、速攻学校の地理の勉強にも役立ちます。

 

 

 

最初は、釣った魚の種類を知りたい、という素朴な好奇心から始まっただけなのに、それが生物の体の仕組みだけでなく、生態系だとか地理的学びへとつながっているわけです。このような生きた学びが、「知らないことを知りたい!」という内発的動機付けに突き動かされ、主体的かつ自然体でできているなんて、なんと素晴らしいことでしょうか!本当に素晴らしいです。

 

 

 

こういうお子さんは、何か教科の学習をしていても、自然と気づきが多くなるはずです。「これはどういうことだろうか?」「どうしてこうなるんだろうか?」この「疑問」がないと勉強は自分の肥やしにならないんです。
O君ご一家のありようは、教育学的に見て、子どもの能力を柔軟に伸ばすための沢山のポイントがあります。本当は、一つ一つ、「こういうところは、勉強面のこういうところにつながっている」といったことを細かくご説明したいところですが、多すぎて、そう簡単にはまとめられませんので、折に触れて引用させていただきたいと思います。
皆様、特にまだ未就学のお子さんをお持ちの親御様方は、とにかくお子さんと自然の中でたっぷりと遊び自然に親しむことをお勧めします。そこには、子どもの好奇心を育む栄養素があちらこちらに溢れています。

 

 

 

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2022/09/11

一流私立中高一貫校に合格しても伸び悩むーその原因は知的好奇心の欠如

以前、このような記事を書きました。

 

 

中高一貫校上位男子校諸君、勉強は競争ではない ←クリック

 

 

上の記事でも書きましたが、せっかく御三家あるいはそれに準ずるような上位中高一貫校に入学できても、入学後に成績が伸び悩んでしまうお子さんが少なからず存在します。結果的に中学受験時が学力のピークだったなんてことはよくあることです。ちょっと残念ですね。そうならないためには何が必要かというと、やはり「知的好奇心」。これがなければどうにもならない。20年以上にわたって様々なお子さんやご家庭を見てきて、これは確実に言える事実です。

 

 

「知的好奇心」があれば、身の回りの様々な事象に対して、自然に興味を持ちます。「これはなんだろう?どうしてこうなるのだろう?」といった疑問が次から次へと沸き起こり、その謎を解明したくなる。だから、知的好奇心が育まれたお子さんというのは、新しいことを知るのが大好きで、楽しんで勉強をすることができます。また、多少嫌な教科があったとしても、自分の学びたいことのためには嫌な科目も勉強しなければならない、と自発的に思えるので、親御さんが必死で「勉強しなさい」とお尻をたたく必要もないのです。

 

 

ではどうしたらその「知的好奇心」を育み、将来柔軟に伸びる子に育てることができるのでしょうか?

 

ここで、まさに王道ともいうべき素晴らしい子育てを自然体で実践されているご家族の事例をご紹介します。未就学児をお持ちの親御様などでこういったことをできていない、という場合は是非参考になさるとよいと思います。

 

 

現在当塾で英語を勉強してくださっている中学2年生のO君ご一家です。このご一家はご家族全員が釣りが大好きで、週末ともなると海へ出かけ、釣りを楽しんでいるようです。

 

 

以下、O君が釣りをしている様子の写真を送っていただきましたので、まずはご覧ください。

 

 

 

まさき君鯉 顔隠し

 

 

 

この魚は鯉でしょうか?ボラにも似てるな、と思いながらO君に聞いてみると、やはりこれは鯉のようです。

 

あれ?鯉とボラってどう違うんだっけ?どこで区別するんだろう?鯉は淡水魚でボラは海水魚だっけ?じゃあ捕れる場所で判断するのかな?またはもっと形状的に明確な違いがあるのかな?etc…すでにここで知りたいことがどんどんあふれてきます。

 

 

 

まさき君 クロダイ 顔隠し

 

 

これはやっぱりクロダイでしょうか?とても立派で、おいしそうですね…(笑)。釣るだけでなく、さばいたりもできるのでしょうか?魚をさばくということは、解剖をしているのと同じで生物の身体をリアルに観察できるのだから、とても勉強になるよね?と思って聞いてみると、やはり自らさばくようで、さばくどころか、それが大好きとのことです。さばく時には胃袋の中身を確認して、次の釣りに活かすのだそうです。

 

 

こういう子に、必死でテスト勉強ばかりしても勝てませんね。

 

 

 

 

 

まさき君ノリの味見 顔隠し




 

 

これは、なにやら、岩場についたコケだかノリだかの観察をしているのでしょうか?それとも、その間にいた微生物をつまもうとしているのでしょうか?

 

 

これも確認してみると、岩についた海苔の味見をしようとしているところのようです。(本人は味見しようとしているだなんて公表しないで、と恥ずかしがっているようでしたが、寧ろフォーカスすべきことなので公表してしまいます。ごめんなさい。)

 

 

皆さんはこの行為をどんな風に受けとめられますか?「ふうん」って感じかな?なんか意味があるの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、教育的観点からすれば、非常に大事な行為です。つまり、普通の人が目にもとめないようなさりげない存在に気づき、自然に興味がわき、「これは一体なんだろう?」「このノリ、食べたらどんな味がするんだろう?」と様々なものに興味を抱く習性を身につけているのです。

 

 

こういう習性は一生ものです。今後様々な局面ー例えば勉強や学業成績、ひいては学問研究の領域などーで、非常に有効に効いてくることは間違いありません。

 

 

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関連した話でかつ余談になりますが、上の写真を見て、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智博士のことが頭に浮かんできました。(大村博士は、静岡県のゴルフ場の土壌から微生物を取り出し、後に「イベルメクチン」という抗寄生虫薬の発見をし、アフリカや中南米における熱帯病撲滅に莫大な貢献をなさった人物。)

 

 

テレビのインタビューか何かで聞きましたが、大村さんは幼いころから何やら土ばかりいじっていらしたようです。ご実家が農家ということもあり、農作業のお手伝いの傍ら、土をじっと観察していらしたのではないでしょうか。

 

 

お姉さまのお話によると「こんなに偉くなると思わなかった。私たちよりも「勉強」していなかった。」とのことです。しかしこの「勉強」とは机上の「勉強」をあまりしていなかったという意味であり、幼いころに、日々の暮らしや自然に対する興味関心を持って暮らす習慣が身についてさえいれば、自然と知的好奇心が芽生え、机上の勉強以上の奥深い学びを経験できるということでしょう。

 

 

「知的好奇心」の育成こそがお子さんの教育において、何よりも最優先にされるべきものです。

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まさき君とカエル1

↑小さなカエルです。O君に聞くとアマガエルだそうですが、体の模様が変わっているので写真に撮ったとのことです。確かによく見ると、体は緑色ですが、足の部分は茶色です。生息する場所によって体の色が変わってくるということで、枯草の多いところに生息している場合は、隠れやすいように、足が茶色に変化してくるそうです。なるほど、こういうことは、アマガエルを実際に捕まえて、よーく観察しなければ気づかないことですが、O君からしたら当たり前のことなんでしょうね。

 

うなぎ1

 

これは、ウナギ。なんと、ウナギも釣るんだということで驚きです。O君によると、これは江ノ島の境川河口付近で捕ったものらしいです。夏の夕方によく釣れるらしく、河口付近だと比較的小さいウナギが数多くいて、上流に行くと大きなウナギがいるが数が少ないのだそうです。

 

 

ウナギもさばくのか、と尋ねると、yes!の返答。 YouTubeでさばき方を調べて練習したのだそう。ウナギは生命力が強いので、さばいてもなかなか命が途絶えず、にゅるにゅる動くので、一旦冷凍してからさばくんだそうです。なるほど!勉強になりますー。

 

ウナギをさばく中学生なんています?びっくりです。

 

ひとまず今回はここまでにします。まだ続きがありますのでお楽しみに!

 

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