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塾ブログ 林間教育通信

2017/01/27

東大式個別ゼミー名の由来と私たちの願い

シリウス英語個別指導塾は以前は「東大式個別ゼミ」という看板を掲げていました。もちろんこの名前には大事な意味がありますので、現在も残したままです。

 

「東大式」とはどういうことだろうか?と興味を持たれる方もいらっしゃると思いますが、私どもが使う「東大式」とはズバリ一言で言いますと、「アンチガリ勉主義」という意味です。

 

 

誤解している方が多いと思いますが、東大に合格するような人は必ずしも「ガリ勉」タイプではありません。どちらかというと、小さいころから何か強く心惹かれる世界を持っていて、それを極めていくといったタイプの人が多いように思います。よい成績をとるために勉強する、というよりも、勉強自体を非常に楽しめる人が多いのではないでしょうか。(「なぜ楽しめるのか」はまた別の機会に。)

 

 

私たちは、当英語塾に通われる皆さんがたとえどこの大学を目指されようと、東大的に、つまりはアンチ・ガリ勉主義で学びを深めていってほしいと強く願っています。目に見えない部分をしっかりと耕し、奥行きのある学力=思考力を持った人になってほしいのです。

 

 

東大的力とはどんな力でしょうか?それは、重箱の隅をほじくるような細かい知識を膨大に覚えたり、こういう場合はこう考える、また別の場合はこう考える、といった具合に、各々の問題の解き方を膨大に覚えてテストの点を取っていく勉強法ではありません。最低限の基本的な知識を習得したら、あとはその知識を柔軟に組み合わせながら運用していく。つまりは自分の頭をとことん動かして、とことん考えて問題を解決していく。(もちろんその過程自体を楽しめる。)そういった力こそが「東大的力」=「思考力」=「自分の頭で真理を探究しようとする力」であり、我々「東大式個別ゼミ」の理念でもあるのです。

 

 

 

言い換えますと、私どもが忌み嫌うのは「ただのガリ勉」です。模試の偏差値が多少高かろうが学校の成績が多少よかろうが、それがただのガリ勉の結果であれば、私たちはほとんど評価しません。ガリ勉で得た学力というものが非常に薄っぺらいものであることを知っているからです。将来的な柔軟な伸びも期待できませんし、教えていて楽しくもありません。(恐らく「ただのガリ勉」さんは本人自身も勉強していてあまり楽しくはないはずです。)

 

 

続きがありますので、お楽しみに(^^)/

 

 

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シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミ
中高一貫校専門 大学受験英語塾 英検
横浜・藤沢・中央林間・相模大野・町田
住所:神奈川県相模原市南区東林間4丁目13-3
TEL:042-749-2404
https://todaishiki-english.com/
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2016/12/15

英語は早く始めれば有利かーその2

 

前回は、英語力を習得するためにまず必要な文法学習に焦点を絞って、早く始めれば必ずよい結果に結びつくというわけでもない。大事なのは‟タイミング”なのだということを書きました。

 

さて、よい波を見極めてタイミングよく学習し次第に文法力が身についてくると、次はどんどん英文を読んでいく段階に入ります。これもまた、早く始めれば有利か、というご質問に対しては前回と全く同じ答えになるわけです。つまり、‟人によりけり”ということ。もっと言えば、それまでに‟どう生きてきたか”というところに依拠するところが大きいと思います。

 

今回も少し具体例を挙げてみましょう。

 

非常に理解力もよく頭の良いお子さんの場合、本当に順調に文法学習を進めることができます。中2の段階ですでに英語の基本文法は学習済み、さらに大学入試レベルの文法問題が解けるくらいになる場合もあります。

 

ではそういうお子さんは英語長文もどんどん読み進められるかというと、必ずしもそうではないわけです。もちろん、易しい英文でしたらどんどん読めてしまいます。そこで難関高校入試問題に出た英語長文などを読ませてみると、物語系のものはわりと読めますが、自然科学だとか社会科学系のもの、はたまた時事問題に関する英文になると、途端に馬力が落ちてしまうわけです。

 

何が問題なのでしょうか?

 

まず、やはり英文が複雑で、文法問題としての問題は解けても、英語長文の中で論理的に英文を分析しながら読むことはなかなか難しい。こちらの手助けなしでは読めないという点。そして助けられながらなんとか文法的に読み解くことはできても、結局それはどういうことなのか、自分の言葉で説明できるまでには至らない、つまり、本当にはわかっていない、という点。

 

例えば、『デンマークの風力発電』という西大和学園高等学校(奈良県・東大寺学園と並ぶ超難関校)で出題された英文がありますが、ここで必要なのは背景知識。現在の地球規模でのエネルギー問題、環境問題、さらにそれらと各国がどう関わっているのか、といったような背景知識を漠然とでも知っていなければ、いくらこの英文を読んでも単に上っ面をなぞっただけで、実感としてはわかっていないということが、教える私たちには手に取るように伝わってきます。つまり、まだこのレベルの英文を読む準備ができていない、読む段階には至っていない、という判断になるわけです。(もちろん中2ですからそれが非常に大きな問題というわけではありません。ただ文法の出来具合に比して教養学習が不足しているというだけのことです。)

 

 

このように、いくらがむしゃらに文法を勉強して英語長文を読める段階に至ったとしても、やや高度な内容の英文を理解できるだけの準備ができていなければ、やはりそこで足踏みするかまたは、表面をなぞるだけの読み方でごまかすか、ということになります。

 

 

ここで、何年も前にたまたまテレビのニュース番組で取り上げられていた親子のお話をご紹介してみたいと思います。あるお母様が巷の多くのお母様と同じく、ご子息の英語教育に非常に熱心に取り組まれ、幼いうちから英検取得にも励まれていました。ところがある時非常によいことに気づかれました。何級を受検なさる時であったかは忘れてしまったのですが(恐らく2級くらい??)、ご子息が次に受ける英検の英文をお母様がお読みになり「え、これって日本語で読んでうちの息子はわかるのかしら?」と疑問に思われたそうです。そして当然答えはNO。英検でどんどん上の級を受検するためには、英語の勉強以外のことを勉強しないと正当な合格はできないのだということにお気づきになりました。(リスニング問題で稼いで長文は勘とテクニックでなんとかカバーする、的な姑息なやり方は無意味と思われたのでしょう。)そして、英検受検を一時期中断なさり、その分様々な本をたっぷりと読ませたり、博物館などに足を運んだりなさったそうです。

 

 

非常に賢い母上をお持ちのおかげで、そのご子息はその後もちろん英語の勉強もはかどりましたが、その他膨大な数の資格をお取りになったとのことでした。このお母様は、高い英語力を身に着けるためには、ー本当に英文を理解できるようにするためにはー英語以外の勉強をしないとダメなのだ、という本質に気づかれたわけです。

 

 

前回の最後にも書きましたように、「英語学習を早く始めることが有利になるかどうか。それは英語学習以外の要素、生まれてから今までの生活体験・生活習慣に関わってくる問題ではなかろうか」と、いろいろな生徒さんを見ていて実感しています。

 

 

日頃からよく本や新聞を読むお子さんは、いろいろなことをよく知っています。またその延長線上で、必ず「考える」という行為をしています。こういうお子さんは、英語学習(だけでなく様々な学習)において非常に順調に伸びていきます。

 

 

(ただ、欲を言えば、「本や新聞を読む」だけでは足りないでしょう。それではただの頭でっかちの理屈っぽい人間になるだけの可能性もあります。読書習慣にプラスして、実体験というのが本当は非常に大きな要素となるでしょう。身の回りのあらゆる‟本物”に数多く触れ、それらを「身体で実感する」「その美しさ、壮大さに感動したり畏怖の念を持つ」という経験も非常に重要な要素であると強く感じます。もちろん、これも英語学習に限らず他の全ての学習に当てはまることですが、話が複雑になりますので、この話題はまた別の機会に委ねましょう。)

 

 

まとめますと、「理解力・またはそれを補強する努力+読書習慣新聞購読豊富な実体験」のある人ならば、とりたてて早くから英語学習を始めなくても中学からで充分順調に力をつけることができるでしょう。(むしろあまり小さいうちから‟お勉強”の習慣をつけない方が伸びしろが大きいでしょう。)

 

文法学習というのは努力さえできれば誰でもある一定レベルには到達できます。しかしどうしても差が出るのが長文読解力です。そしてこれは、始める時期が早いか遅いかはほとんど関係ありません!生き方(育ち方)が関係してくるのです!(ここでは単に記号選択が合う合わないとか、問題の答えが合う合わないといったレベルのことは問題にしていません。)

 

 

 

※小さなお子さんをお持ちの親御様がもしお読みになっているようでしたら、是非お伝えしておきたいこと。

 

真に子供のためになる早期教育とは、街のおこちゃま英語教室や算数・知能(?)教室などに通わせて‟お勉強”させることでは決してありません。身の回りにある本物、自然、芸術にたっぷりと触れさせておくこと、それこそが本物の早期教育(?)です。その準備をしっかりとしておけば、お子さんはそのうちグングンと柔軟に伸びていきます。

 

 

 

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2016/12/02

英語は早く始めれば有利か―その1

一口に、英語力といっても、どんな英語力、どのレベルの英語力を身に着けたいのか、その最終着地点によって、英語学習への取り組み方は変わってきます。

 

シリウス英語個別指導塾 by 東大式個別ゼミは、基本的には大学受験を目指す生徒さんたちのための英語塾です。従いまして、英語力養成という時には、大学受験で求められる英語力養成というのを主眼においています。

 

 

 

では、大学受験(MARCHクラス以上の大学を前提)で求められる英語力とはどんなものなのでしょうか?それは一言で言ってしまえば、「英語長文を読む力」です。もちろん、リスニング力が必要だ、いやライティングだと、個々の大学によっても細かい部分は違ってきます。しかし、絶対に必要な共通項、それが「英語長文を読む力」だと言えるでしょう。その英語長文を読めるようにするためにはまずは単語力文法力(=論理力)が必要不可欠ということになるわけです。

 

 

では、人よりも早く文法学習をすれば受験において有利になるでしょうか?英語長文が読めるようになるでしょうか?それはyesの場合もあればnoの場合もあるということになるでしょう。

 

 

いろんな言い方ができますが、まずは一つの例をお話ししておきましょう。

 

例えば小学生時代に少し英語を習っていたお子さんが中1になりたてで私どもの塾にいらした場合、非常に順調にリズミカルに学習を進めることができます。しかし、順調に進むがゆえに、非常に速い段階で英語の核ともなるべき分野、具体的に言えば『文型』の単元に入らなければならなくなります。

 

 

文型を理解するということは文の構造を明確に分析していいくということです。その為には、一つ一つの単語の品詞をしっかりと意識・理解できていなければなりません。それが前提となって、様々な英文を読んでその英文の構造を分析できるようになります。ですから、中一あたりでこの学習を本当にしっかりとできるようにするのはなかなかの努力と実力が必要です。

 

 

ずばり言ってしまえば、随分頭の良いお子さん、例えば中一後半の段階で将来の国立医学部合格が既に見えているようなお子さんであればすんなりと進めることができます。こちらが概略を説明した上で問題を解かせたり様々な質問を投げかけても、自分で考えて正解を導くことができます。こういう状態であればどんどん進めてもかまわないと私たちは判断します。

 

 

しかし普通のお子さんの場合ですと、中一後半では少ししんどい場合があります。

 

 

つまり、私たちが概略を説明して問題を解かせても、しばしば間違える。品詞を聞いてもまだ混乱する場合があるという状態です。それでも必死になって私たちがあの手この手を使って説明し理解を促す、本人も必死になって考えたり覚えたりする。それを数週間続ければなんとかクリアできるかもしれません。しかし、その間のお互いのエネルギー消費(消耗)はいかばかりかと想像してみてください。

 

 

なぜこんなことを申し上げるかといいますと、今できなくても、数か月から半年待てばすんなり理解できるようになるということを、私たちは経験上知っているからです。中一の後半に分からないことが中二の前半ならすんなりとわかる、ということは大いにあることです。そういう‟タイミング”をきちんと見極め、来る波にうまく乗って勉強するということが学習を効果的に進める秘訣です。ご本人のストレスも最小で済むでしょう。(もちろんやみくもに進める塾もあるでしょう、しかしそれで本当に実力が効率的・効果的につくのかどうか、よくよくお考えください。)

 

 

英語学習を早く始めることが有利になるかどうか。それは英語を勉強すること以外の要素、生まれてから今までの生活体験・生活習慣に関わってくる問題ではなかろうかと、いろいろな生徒を見て感じています。

 

つづく

 

 

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2016/11/06

英語を真面目に勉強しているのにどうして伸びないの?

 当塾に数年通われている生徒さんで標記のようなお悩みを持つ方はほぼ皆無といってよいと思います。しかし、中3あるいは高校生になってから当英語塾の扉を開ける生徒さんの半分くらいは、タイトルのようなお悩みを抱えてやってこられます。

 

ある程度真面目に勉強しているつもりなのに、今一つ英語力が伸びないというのは一体なぜでしょうか?

 

 

答えはシンプル。多くの人は、正しい方法論に従って勉強していない(させられていない)からです。ちょっと格好つけた言い方をするならば、英語という新しいロジックの世界、覚悟を決めて自分の身を投じていないからです。テキトーにつまみ食いをしているだけ、なのです。それで伸びるはずがありません。

 

前回、英語の勉強をする、ということは日本語を改めて意識し直すことでもある、といった内容のことを書きました。「日本語を改めて意識し直す」のは、「他言語のロジック(論理)=使い方・文法」との違いを意識できて初めて実現できるのではないかと思います。

 

多くの普通の日本人は普段無意識に日本語を使っていますね。そしてその言葉の使い方には個々人の「癖」というものがあります。しかし、英語を学習している時に、その個人的な「癖」を英文に当てはめてはいけないのです。

 

例えばこういう英文を皆さんはどんな風に解釈または訳すでしょうか?

 

Don’t forget to lock the door before going to bed.

 

私たちの指導を受けて間もない生徒さんですと、こんな風に訳すことがあります。

 

「寝る前に忘れずにドアの鍵をかけなさい。」

 

なるほど、非常にこなれた自然な日本語でいいですね~。この英文を読んだ時の生徒さんの脳裏には、例えばお母さんに「きちんと~しなさいよ。」といったような言葉をかけられた場面が思い浮かんだのでしょう。‟ある種の”指導者ならよい訳し方だ、と褒めてさえくださるかもしれません。しかし、私たちは否定します。なぜでしょうか。

 

私たちはあなた方の日常生活を、あなた方独自の言葉を聞いているのではありません。私たちはあくまでもDon’t forget to lock the door before going to bed.の意味を聞いているのです!!

 

上記の文を「寝る前に忘れずにドアの鍵をかけなさい」と訳してしまったら、上記の英文の文法的なポイント、英語のロジックを全く無視しているということになります。それでは英語を勉強しているということにはなりません。普段自分が使う日本語に英語の単語を適当に当てはめて自分勝手な言葉を並べているだけ、ということになるのです。つまり、英語を勉強しているようでありながら全く英語を勉強できてはいないのです!!

 

 

この英文を読んだ瞬間に脳の中では次のような思考を働かせるべきです。(もちろん、以下のことは慣れてくれば一瞬で処理されるものですし、そのうち意識もしなくなるものではあります。が、学習者がスキップしてよい過程ではありません。また、尋ねられればいつでも下記のような説明ができなければなりません。)

 

Don’t forget to lock the door before going to bed.

 

  • 1.あ、否定の命令文。Don’t forget~「~を忘れるな」

 

  • 2.forget to不定詞の形は「(これから)~することを忘れる」という意味。
  • 3.to lock the door はforgetの目的語、つまり「ドアに(の)鍵をかけること」という名詞のかたまりになる。
  • 4.以上三つのことを組み合わせれば「ドアに(の)鍵をかけることを忘れるな」となる。

 

はい、「忘れずにドアに鍵をかけなさい。」も「ドアに鍵をかけることを忘れるな」も同じ意味です。日本語だけで考えるならばどちらでも同じでしょう。では同じ意味だからどちらで解釈してもよいでしょうか?「否」です。単語連想法はどのレベルまで通用しますか?英文解釈に安定性を担保できますか?

 

 

 

英語(外国語)を勉強するということは、「こちらではなく『あちら』の世界あちらのロジック(論理)に自分の身を投じるということです。相手をこちら(自分)に合わせるのではなく、こちら(自分)が相手に合わせるのです。つまり、英文を読んだときには、単語の一つ一つ、そしてそのつながりを丁寧に分析して、あちらの世界の流儀(論理・文法)で理解しようとしなければなりません。

 

誠実にそれを実践しようと思えば、多少不自然な、あるいは、普段使わないような、硬い、またはまどろっこしい日本語表現になることはやむを得ませんし、それで全く構いませんし、むしろそうあるべきだろうと考えます。英語の論理に即して理解する習慣をつけることによって、目の前の英文の文法的ポイントを常に意識するということになりますし、それが英語という異文化を尊重し、自分から近づいている、ということにもなります。それが「英語(外国語)を勉強する」ということです。

 

 

相手の言葉の流儀を尊重せずほとんど無視しながら、一方でその異文化・言葉を理解しようなどとは、非常に傲慢な態度。だから、力がつかないのです。

 

また、日本語とは違う言語のロジックをそのまま誠実になぞることによって、普段自分が使う日本語表現とは違う日本語表現が生まれる。それを意識することによって、自分の日本語能力自体にも幅が生まれ、豊かな言語能力にもつながるのではないでしょうか。

 

自分の慣れた思考回路だけを使うことは非常に楽なことですが、それでは進歩はないということです。

 

 

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2016/10/24

外国語(英語)を学ぶということは、母語(日本語)を再認識するということ

日栄社の高校初級用『英語長文』(宇井洋編)に興味深い英文がありましたので、ご紹介します。高校初級となっていますが、出来るお子さんなら中2後半から中3あたりで読めると思います。(本当は読めるー訳せるーだけでは不満ですが…つまり、実感を伴ってほしい。)

 

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大事なポイントを取り上げてみていきましょう。第2段落の英文。

 

However,the real importance of learning a foreign language goes even deeper.It makes us realize the relativity of our cultural or linguistic values.In this way,we come to understand that our way of looking at reality is not the only way,that our values may not the only ones.

 

要約すれば、「外国語を学ぶということは、私たちの文化的あるいは言語的な価値観を相対化するということ。つまり、私たちの現実の見方や価値観が唯一のものではない(かもしれない)ということを理解することなのだ」ということですね。

 

3段落目の途中から

As we learn about the new language,this new knowledge makes us discover more about our own language.

 

ここはそのまま訳すと、「私たちが新しい言語を学ぶにつれて、この新しい知識が私たちに、私たち自身の言語についてより多くのことを発見させてくれる→この新しい知識によって、私たちは私たち自身の言語について、より多くのことを発見する」となります。

 

もうその通り、そのまんまです。当塾の英語の授業ではまさに、「え、日本語ってこういうしくみになっていたの?」とか、「今までの自分の日本語の使い方と違う日本語表現をするって難しい!」とか、むしろ日本語について新しい発見を自覚することが多いでしょうし、そうであってほしい。英語を学ぶことで日本語を意識する。実際それができるようになると、英語力も伸びていきます。(これにはきちんとした根拠があります。後述します。)

 

念のための補足ですが、当英語塾で中1中2あたりから英語学習を始めた生徒さんには上記のことはしっかりと意識させていますので、特にご心配は不要です。ただ、中3以降から始められる場合は、上記のようなことを意識させられていないことがほとんどです。結果、変な癖がついている場合があり、矯正が必要になります。これについては、ちょっと興味深い話がありますので、次回はその話題につなげたいと思います。

 

 

 

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